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お馬さんあるある。鼻グイ。鼻先でグイッと押されること。何かしらの欲求を抱えている。実は甘える動作。「早くして」「もっとして」などの意味を持つ。やられた人はかなり嬉しい。一馬力なので結構な衝撃。よろける位押される事も。見た目には激しい拒絶。なのにエヘヘと喜ぶから奇妙なSだと思われる
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競馬あるある。返し馬で馬場入り。キャンターを始める前。観客席の方に顔を向けてトットコ速歩。「愛嬌振り撒いてる、可愛いー!」の歓声。実は違う。進行方向に顔を向けるとドンッと走り出しちゃうから。なだめている。「早く行かせろよオラッ!」「もうちょっと我慢してコッチ向いてて」って感じ。
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お馬さんあるある。雨上がりの日の外乗。初心者の方が乗っていた馬が立ち止まった。水たまりで。水面に鼻を寄せ、前掻きが始まる。バシャバシャと上がる水飛沫。見てわたしの馬!可愛い!水遊び始めたよ!・・・嗚呼ソレは違うのです。その馬は、もうすぐ、あなたを乗せたまま、水たまりで、「寝ます」
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お馬さんあるある。「メリッ!」思い切り馬に足を踏まれた。激痛。しかも馬がどかない。慌てて踏まれてる足を抜・・・いちゃダメ絶対。骨折するから。痛いけど今は我慢。逃げようとしない。根性決めて踏まれて痛い方の足に重心戻す。自分の肩で馬をそっと押す。馬にどいてもらうのが正解。爪は諦めろ。
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お馬さんあるある。推しの馬とか言ってる人ってどうですか?鬱陶しくないですか?って全然そんな事ない。もしその馬が現役なら振り絞って推して欲しい。4年後はほとんど表舞台から去っているだろう。目に焼き付けて欲しい。そして全力で推せば推すほど、もしその子供達が世に出てきた時は感無量だから
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お馬さんあるある。ダートのレースで聞く「(馬が)砂を被るのを嫌がる」。少しだらしない様に聞こえる。けどコレは言い方が悪い。実際は「被る」なんて愛嬌があるものじゃ無い。何故平気な馬がいるのが不思議なくらい。大谷翔平が砂を握り至近距離から顔面に叩きつけた時と同じ衝撃と痛みよ(当社比)
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お馬さんあるある。みんながドラマを期待する。盛り上がって、ココで劇的な勝利。感涙にむせびたい。けど現実は予定調和を許さない。メイケイエールも凱旋門も。残酷なまでに叩きのめされる。けどね、落ち込む必要も卑下する要素も全く無い。これがエンディングじゃないだけの話。まだ続きがあるって事
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お馬さんあるある。一生懸命だけど不器用。周りが困惑するほど常に全力疾走。失敗を繰り返しながら。修正を繰り返す。乱反射していた才能に繊細なカットが施されていく。そして一つの完成形を見た時。その輝きに固唾を飲む。その宝石の名はメイケイエール。美しかった。オッサンをポエマーにする程に。
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お馬さんあるある。イライラし易い人に乗馬をお勧めしたい。正確な指示を出せないと動いてくれない。何故動いてくれないのか、から、自分のどこが間違っているのかへと思考が変わっていく。思い通りにいかない事への苛立ちは、素直に自分の問題へと帰着できる。独りよがりな思い込みは通用しないんです
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お馬さんあるある。空前の芦毛、白毛人気。それは分かるんだけど、ブラッシングをしていて1番気持ち良いのは「青鹿毛」。ビロードの様な滑らかさ。吸い込まれる様な深い海の蒼色。日本刀の様に妖艶な輝き。ブラシを入れる度に色の鮮やかさが増していく。もうたまらん。皆さんが好きな毛色は何?
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お馬さんあるある。輸送。実は一番ストレスかかるのが陸路の馬運車。ストップ&ゴーの前後の揺れが苦手。2歳馬の最初の関門が北海道からの輸送。輸送熱を発症プラス内地の暑さのダメージで肺炎を起こすお馬さんも。治る頃には筋肉落ちて、調教やり直し。ホントにね。出走してくる新馬全てを褒めて欲しい
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競馬あるある。いよいよダービー前日。明日行かれる方。可能ならば、是非最初のレースから。何故か1Rの未勝利戦から異様な緊張感に包まれる日。それがレース毎に跳ね上がっていく。パドックでビリビリ伝わってくる。包まれる高揚感。やっと皆で応援できるようになった、記念すべきダービー復活の日。
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お馬さんあるある。労使問題。それぞれ立場がある。一概には言えない。当事者が発信するのはいい。けど当事者だからこそ発信できない立場の人もいる事を忘れちゃいけない。競馬を愛する気持ちは一緒だろう。見える情報に苛立ち誰かを叩くより、信じて推移を見守ろう。そして今日も推し馬を愛でに行こう
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お馬さんあるある。異物を食べて吐く犬に毛玉を吐く猫。けれども馬って実は「吐き戻すことができない」。一度食べたものは一方通行。もしお腹にトラブルがあって滞れば、ドンドン渋滞してしまう。ウマの「腹痛」がとても怖い理由はコレ。飲み過ぎて吐いてるソコのあなた。吐ける身体に感謝しよう。
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競走馬あるある。ホントに繊細。ある日コースの脇に「馬」が現れた。乗馬で外乗中に寄ったらしい。あちらはフレンドリーに手を振ってくる。こっちの馬は大パニック。普段何も無い場所。「同じ馬」だけど驚き暴走。「危ない(からどいて)」と叫んだら「大丈夫です」との返事。いや、こっちの話だって。
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お馬さんあるある。マンガで描く牝馬の特徴。大抵まつ毛をシュッと長く書いて表現する。実はコレ正解。実際にまつ毛が長い牝馬は多い。最初はどの馬も同じ顔に見えるけど、そのうち「牝馬っぽい」顔付きが分かってくる。凄い可愛い女の子にドキドキするようになる。キスしたくなる。馬の話よ念のため。
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お馬さんと仲良くなる方法あるある。亀甲のすぐ上(首の付け根、立髪が終わる辺り)辺りをモミモミ。そしたらお馬さんの顔に注目して。ほらほら。鼻先が伸びてウニョウニョし始めた。コレはクシャミ出そう!ではない。気持ち良いの顔。もうソウルメイト。けどもし耳がぺタッと寝たら。速攻で離れてね。
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数日前、ナイスネイチャが食事を摂らなくなったとの記事を見た。彼が「そろそろイイかな」と準備に入ったのだと感じた。けれども周りの反応がまだ旅立つ事を受け入れ切れてない。それを知った彼は、もうひと踏ん張り。こちらの心の準備ができるまで待っていてくれた、と感じてならない。あっぱれだね。
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お馬さんあるある。ナカヤマフェスタ。トレセンの馬場で大暴れ。他厩舎の馬は避けながら調教。大迷惑だが文句の声は無かった。「だって凄いよ。俺らが馬場入りする時に既に暴れてて、調教終わって帰る時、同じ場所で暴れ続けてましたもん。スゲェまだ乗ってるとかしか思えないよ」と他厩舎スタッフ談。
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1000超えイイねありがとうございます。便乗宣伝をさせていただきます。
御一読いただけると笑えます。
御熟読いただけると納得します。
御拡散いただけると功徳が積めます。
この方と同じくらい尊敬するお馬さんのお話です。
kashikoyama.blog.jp/archives/16157…
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お馬さんあるある。春は恋の季節。普段可愛い牝馬も豹変。発情期は肉食系。積極的な受け入れアピール。新人スタッフは戸惑い照れる。おもわず視線をそらす人もいる。いやちゃんと見ておかないと。だからそういう意味じゃない。視線切らすと自分の身が危険なの。身体押し付けられたら圧死。ホントの昇天
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競走馬の調教あるある。ダートコースを走行中。途中で乱れた足跡が。「ここで馬が暴れたな」と分かる。その側にベットリと人の背中の痕跡が。「落ちたな」「誰かな」笑ってると、いきなり馬が横っ跳び。見慣れない人型にビックリしたせい。人の不幸を笑っていると、新しい人型の跡が増えるという話。
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お馬さんあるある。色々な幸せの形がある。競走を続ける馬。走る場所を変える馬。子孫を残す馬。全ての馬が「今」を生きている。大切なのは、馬がこの瞬間に愛されてる事。そして心穏やかに過ごす「今」を重ねていく事。食用肥育される馬も変わらない。全ての馬に愛を。今日は未勝利戦、最後の日。
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お馬さんあるある。オジュウチョウサン。2016年にG1初勝利。それは私が馬業界を去る前の年。それから私が僧侶になり、籠って修行している間も。更には私が俗世間へ戻り、今年まで。7年間G1を勝ち続けた。ステイゴールド産駒の圧倒的で比類なき根性を体現し続けた。遂にラストラン。拍手で迎えたい。
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お馬さんあるある。馬の骨折=予後不良だと思う人がいる。実は骨折自体は珍しくない。例えば前膝(腕節)。この関節はなんと10個の骨で構成されている。細かい骨がギュッと詰まっている。だから剥離骨折はよくあるし、勿論治せる。復帰もできる。箇所と程度によるけど、治せる骨折は治しているんですよ