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今回発表した共同声明には、研究者としては広く尊敬されながら、政治的な選択について発言することを慎んできた方が数多く含まれています。政治党派による動員の結果などではありません。諸先生がご賛同になった背景には過去の戦争への向かい合い方を誤ってはならないという、強い危機意識があります。
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ロシア、シリア空爆。アサド政権とISの双方を忌避しながら軍事介入の成果が上がらないアメリカを横に、ロシアはアサド政権支援を明確とした空爆に踏み切ったわけです(今回が初めてとして、ですが)。シリア内戦が国際政治の構図を変える事件に発展しました。
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東京大学法律相談所の企画により、日本の安全保障についてお話しいたします。入場無料とのこと、日曜の午後に恐縮ですが、お運びいただけますと幸いです。
日時 2015年10月 25日 (日)午後2:00(受付開始)から午後4:30まで
会場 東京大学本郷キャンパス 法学部31教室
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国際政治は厳しく、結局ベイスターズも勝ちませんでした。でも、いいことだってある。スターバックスがアップルパイを出すようになったんです。パイ生地が極端に薄く、おっきなリンゴがゴロンと入った独特なスタイルですが、ともかくアップルパイ危機は短期的には解決を迎えました。
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ガーディアン、パリのテロ事件容疑者がシリアからギリシャ経由でフランス入りと報道(CNNも同趣旨)。パリのテロ事件がシリア難民問題とリンクし、そのリンクが移民排斥政党の台頭を誘い、ヨーロッパ諸国の政治を変えてしまう構図。 RT gu.com/p/4e85v/stw#bl… …
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民主党ではサンダーズがクリントンを負かす可能性はごく少なく、仮にトランプが共和党候補になれば64年大統領選挙のゴールドウォーターのように共和党が大敗するというのが通常の予測。ただ、クリントンは決して強い候補じゃない。トランプ嫌いがたくさんいるようにクリントン嫌いもいるわけです。
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過去二回の大統領選挙を正確に予測したネイト・シルバー、今回はトランプ勝利の可能性が低いという分析を発表し続けたんですが、最近はトランプが勝つという前提のもとで記事を書き、そのなかで、アメリカの政党再編成が始まると述べています。fivethirtyeight.com/features/dont-…
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クルーズの善戦によってトランプの優位は脅かされています。ルビオ劣勢によってこの二人の競争に焦点が絞られつつありますが、これ、いってみれば、ムッソリーニをマッカーシーが追う展開。トランプになってもクルーズになっても、共和党にとっては党の将来が危ぶまれるような選挙です。
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左翼か右翼か、親日か反日かなどという尺度で、報道を評価する人がいます。でも、ほんとはそれは問題じゃない。状況をきちんと捉えているのか、過剰評価や過小評価に走っていないか、要は報道によって事実をとらえているのかが問題。イデオロギーや思い込みよりも、信頼できるかどうかが問題です。
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パナマ文書疑惑はガーディアンの記事が群を抜いていい。腐敗追放を訴えてきた習近平政権の足下で疑惑が炸裂です。Panama Papers reveal offshore secrets of China’s red nobility gu.com/p/4t3yp/stw
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アメリカの大統領選挙は最終的にクリントン優位だろう、よほどのテロ事件でも起こらなければトランプは大統領にならないだろうと考えてきました。その、「よほどのテロ事件」が起こってしまいました。銃乱射事件に、そしてそれが招くアメリカ政治の混乱に戦慄しています。
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イギリス国民投票でEU離脱が多数を占めた後どうなるか。まず、すぐ離脱するわけじゃない。連合条約第50条に従えば、イギリス政府がEU離脱を発表した後で、離脱まで二年の期間があります。とはいえ、ポンドは下落するでしょうし、イギリスへの投資は冷え込んでしまうでしょう。
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イギリスが脱退した(あるいは二年後の脱退に向けて進み始めた後)のEUの行方も課題です。それでなくても難民問題をきっかけに加盟各国が国境を閉鎖したりしているさなかのこと、加盟各国の移民規制派が勢いづくことは避けられない。ユーロを導入していないデンマークでは脱退論が強まるでしょう。
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イギリスが統一を保つことができるかどうかも問題です。今回の国民投票では連合王国全体は離脱優位でもスコットランドは残留支持が多数を占めました。独立論を抱えるスコットランドの将来も課題です。
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アメリカ大統領選挙、クリントンに肩入れしているわけではありません。私がトランプ候補を批判するのは、クリントンがよい候補だからでも、また民主党を支持するからでもなく、ドナルド・トランプにアメリカ大統領という権力を委ねてはいけない、そのようなことがあってはならないと考えるからです。
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民主党大会で、クリントンという言葉が出るたびにサンダース支持者がブーイング。昨年8月から、トランプが共和党大統領候補になる可能性があると繰り返してきましたが、大統領になる可能性は低い、クリントンの可能性が高いと考えてきました。その判断が揺らいだのは、これが初めてです。
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7月29日金曜日昼のNHK BS1で、米民主党大会を解説しますが、気が重くなりました。トランプの世論調査優位は共和党大会による一時的上昇である可能性が高く、いまだクリントンは基本的に優勢。でも、サンダースを支持するあまりトランプが大統領になることを放置するとは。愚かしい自滅。
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落選の可能性が高まるなか、トランプは演説のなかで銃砲器を保持する権利に触れ、クリントンが大統領になって(最高裁)判事を選んだらもうできることはない、修正第二条の人たちにはあるかも知れないけれどと述べました。不完全な上に曖昧な表現ですがクリントン暗殺をほのめかしたとしかとれません。
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トランプ候補の暴言にはいろいろと感想を刺激されますが、書くのはやめましょう。ただ、この人がアメリカ大統領になる可能性が大きく退いたことだけが僅かな希望。クリントンが大統領になったら世界がよくなるなんて思いませんが、トランプが世界最大の軍を率いる事態はあってはならないと考えます。
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どんな暴言をしても生き延びてきたトランプ候補でしたが、女性を性的対象に貶め、さらに性暴力の肯定としか捉えられない今回の発言は、これまでにない反発を引き起こしました。共和党現職議員は相次いでトランプ支持を撤回し、トランプの終わりを決定的なものにしました。
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トランプは終わりました。だが、この人が大統領候補として活動したことは、アメリカ政治、さらにアメリカ社会に開いた深い闇を示しています。何でこんなことになったのか、どこまでトランプ現象がトランプ個人固有のものでありどこまでアメリカ社会に根ざした闇なのか、考えてゆきたいと思います。
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アメリカ大統領選挙、クリントン候補とトランプ候補の差が縮まったのは確かですが、クリントン優勢は動かないことを確認しておきたいと思います。世論調査の方法型と異なるLAタイムズのものを別とすればクリントン優勢との調査が圧倒的多数に上るからです。
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第一段階 否認 そんなことが起こるはずがない! (トランプが大統領になるアメリカ、その1)
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第二段階 怒り どうしてそんなことが起こるのか! (トランプが大統領になるアメリカ、その2)
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第三段階 取引 トランプを大統領にしないためなら何でもします! (トランプが大統領になるアメリカ、その3)