751
お菓子を持ってると
「吾によこせ!」
茨木童子に取られた
「それはマスターに作ったものです!」
頼光が怒る
驚いた茨木、つい
「申し訳ありません母上!
…な、なんだ頼光か、驚かせるでない!!」
「…まだ菓子はありますから、今回は不問に処します、
虫!次はないですからね」
『母の面影』
752
あれの名前をよんではならない
親と 友達と 家族と思われるから
窓際に人形を置いておけばそれを連れていく
753
「あれゴルドルフ所長!」
「所長はやめたまえ…というか何でいる!?」
「俺も地獄いくかな〜と思ったけど紅閻魔のはからいでここで働くことになって!」
「私もお供してます!」
「マシュも!?
あはは!
…本当にカルデアに戻ったようだ
今日の賄いはカルボナーラだぞ!」
「「わーーい!!」」
754
子供はすくすく成長した
「道満ただいま」
「プイキュアのキャラ弁はいかがでしたか?」
「おいしかったわ」
「今日クラスメイトに言われたの、親がいなくて可哀想って」
「それで?」
「可哀想じゃない、優秀な執事がいるものって答えたの
それより夜お祭りにいく、浴衣着付けて頂戴」
「…承知を」
755
道満が戦闘不能で帰還
「お役に立てず申し訳……フ」
「道満?」
「……ンフフ!ハハ無様!無様でしたねぇ蘆屋道満!ガッツも無駄にして!…我ながら傑作で
「自分を笑っちゃダメ!」
「…何故です?」
「私が、悲しいから」
「そうですか、でしたら申しません…はい」
『マスターが悲しむなら』
756
VS海魔
「清少納言様、宝具をお願い致します」
「もちのロン!エモーションエンジンフルドライブ…」
「…頭痛が」
アーチャーVSアルターエゴ
「やれ、アルターエゴ」
「御意に!」
「…頼みます」
「おけまるー」
「あ、マンボちゃんじゃん蜜柑喰らえ!」
「ゲェ清少納言殿!おやめなされグエー」
757
夜中目が醒めると
見知らぬ子供がぞろりと並んでいた
「優しそう」「遊んでよ」「つれてこう」
もうダメだと思ったその時
「あげないよ」
子供の中に見知った顔
ジャックがいた
「私たちのお母さんだからあーげない」
「えーずるいよ」「いいな」
「諦めなよ あなた達じゃ私たちには勝てないでしょ」
758
「道満!何一緒になってケンカしてんの!」
「申し訳…」
「あんたも危ない事すなって言ってんのに!」
「…ごめん」
…
「お母様は心配なのですよ」
「お前なんで母ちゃんに尽くすわけ?惚れてんの?」
「善なる魂に、ですかな」
「…やっぱ変な奴、でも認めてやるよドーマン」
「恐悦至極にて」
759
変に思ったママが病院に連れてったけどムダ
20歳になっても子供のままの私をママは気味悪がり、パパに引き取られた
引越しを転々としたある日
パパに土下座された
「本当にすまなかった、倉庫を見せなければこんな事には
独りにはさせない
俺も一緒に生きるから」
パパはそう言い、チョコを食べた
760
「ええ肴が入ったんやけど、一緒にどない?」
召喚して数日の酒呑童子が誘う
「お酒ダメなんだけど…」
「ええよ、かまへんかまへん」
お刺身を出された
「旦那はん刀もってへんし、先に切ったったわぁ」
食べようとすると青い顔のマシュに止められた
「私知っています この話…!」
「ふふ いけず」
761
夜中2時に処置室の鏡を見ると死ぬ
そんな噂がカルデアにはあった
マスターは一度、魔が差し見に行った
しかし何も起こらず
「なーんだ、やっぱり嘘だった!」
「もう、ご無事でよかったです」
…
死溢るる魔境への門
「即死無効が発動している
やはりあの鏡は本物だ」
「ふん、まったくあの者は…」
762
朝から晩まで周回
「先輩!休まないと!」
「そーだよマスター」
「でも折角のボックス、皆のスキルあげたいし…」
頑張ってたマスターだが、次の朝マイルームを覗くと背を向け寝ていた
「もう少し寝かせとこう」
彼が冷たくなっているのに気付いたのは昼
喉に戻した金のリンゴが詰まり、窒息していた
763
「お前、馬鹿にも程があるわね
お前も娘ももう安息の地などない」
いつからかパパと私はそのお姉さんと一緒にいるように
なんでも「先輩」らしい
「勘違いするな
お前と私は全く違う…看取ってやろうと思ってたが」
なんだかんだパパには小言を言うが、私には優しい
花のように綺麗な、虞美人さん
764
「いやっ何よ!私だって自由に生きたかったのよ!」
「自由に…?立香を家に閉じ込め、母を求め吐くほど泣かせ、飢えてティッシュまで食わせておいて何をおめおめと!!」
…
母親の首は鋭利な刃物で切断
日本刀と推測された
…
召喚されたバーサーカー
「よかった立香、背も伸びて
…母は嬉しいです」
765
「助けに来ましたぞ〜この優秀多才な道満が!」
「おかーさーん」
「ありがとう!」
…
「どうして拙僧を?」
「記憶持ってそうだし、なら私の娘殺さないだろうし、魔力消費少ないし」
「…まあ的確な理由ですな」
「なにより絆15だったから」
「はい?」
「仲良しだったでしょ?私たち」
「…はい」
766
「たすけてぇー」
悲鳴が
近づくと女の子がケガレガミに襲われてる
助けようとするが止められる
「あれは罠だね」
でも女の子が!
「いいや、あの子はもうしんでる
見なさい 口が動いてない」
「たすけ たすけてぇ」
声はケガレガミからしてた
女の子は不自然にぐにゃりと動く
急いでその場を離れた
767
マスターが聖職者のサーヴァントを遠ざけるように
仲の良かったジャンヌも、ゲオルギウスもマルタも
そして部屋に篭り独り言を言う
「…一体どうしたんでしょう」
「俺、聞いたよ」
ムニエルが言う
「最近死んだ両親の幽霊がマイルームにでて、励ましてくれるらしい」
「消えて欲しくない、ってさ」
768
ドサドサ
こんもりと盛られたのは生魚
「食べよし」
「…焼かないと食べらんないよ」
「そうなん?なんぎやねー」
頭から生魚をバリバリ食べながら
彼女は魚を丸焼きにした
外は焦げ焦げ 中は生
「…いただきます」
(絶対人間でも神様でもない!よーかい、おばけ きっと食べられちゃうんだ!)
769
「…お母さんはどうした」
「りこんして、働いて、車がぶつかって死んじゃった」
「今はどうしてる」
「おばあちゃんの家、でもおとうさんがゆうかいされた!って私を探してる」
「…はぁ〜分かった藤丸立香!
お前の心配、やり残した事
コイツの敵全部ぶち殺してクソハッピーエンドにしてやるよ!」
770
「マスター、我々に操を立てる必要はない、誰かと…」
「いいの!結婚だけが幸せじゃないでしょ!私は皆に色々貰ったからね、私の人生貴方たちにあげる」
……
「マスター、あまりカルデアの話をすると危ないのでは」
「いいのよ、こんなばーちゃんの話大人は間に受けないから」
「変わりませんなあ」
771
「結構器用でございましょう?因みに針は拙僧の骨でございます!」
「え?どうしてわざわざ髪と骨を使うのかって?ンフフフ
よいではありませんか、なんの咎めも受けずにマスターの肌に拙僧の骨を食い込ませ、髪を伝う機会など!アハハ!!
ほかのサーヴァント共の顔が目に浮かぶわ!」
772
アビーは二度と現れなかった
僕は結局中学の時にまた転校になり
あの村にはそれっきり行ってない
でも今でも鮮明に思い出す
最後の最後 夕日の中微笑んで言ったあの言葉
「いつか私の所に来て
私を倒してね
私を倒してもころさなかった優しいあなた」
「あなたの旅路に幸多からんことを」
おわり
773
強いし頼りになる!
ついに絆が10になった
「旦那はん、ほれ」
礼装をくれた
「ありがとう、酒呑童子」
長いようで短かったなぁ
受け取ろうと差し出した手をぎゅうと掴まれた
「あぁ あの頃よりは太ぉなったねえ
頑張ったなぁ 偉いなぁ
大きゅうなったなぁ
ぼん」
774
ある日カルデアに幽霊がでた
黒髪の女の人
こんな聖人だらけの所にも出るんだ!と報告すると
途端に隔離された
「詠唱ですぐ祓えるんじゃ?」
「この聖域に現れた時点で幽霊ではありません 幽霊のフリをした恐ろしいものです」
次の日私の服を代わりに着た職員が消えた
「贄を立てねば助かりません」
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違う
初めて言われた訳ではない
「道満様」
「お優しい道満様ありがとう」
「道満様は本当にご研鑽なさって」
そうだ、人を守ることもあったのだ
晴明憎しでそれが、塗りつぶされただけで
…
「ありがとうございますマスター
昔を思い出しました」
「いい思い出?」
「はい、良き陰陽師の時の事を」