1051
召喚された道満
目の前にはオレンジの髪の子供
「あなた、娘ですね?」
「おかーさんさらわれた、もしもの時にはどーまんをよべって」
「道満を?」
「うん」
「他の誰でも、安倍晴明でもなく?」
「うん」
「さて行きますぞ〜バリバリ殺して助けます!」
「あんまりころさないの」
「…似てますな」
1052
「助けに来ましたぞ〜この優秀多才な道満が!」
「おかーさーん」
「ありがとう!」
…
「どうして拙僧を?」
「記憶持ってそうだし、なら私の娘殺さないだろうし、魔力消費少ないし」
「…まあ的確な理由ですな」
「なにより絆15だったから」
「はい?」
「仲良しだったでしょ?私たち」
「…はい」
1053
藤丸立香の母がロクスタを召喚
「どなたを毒殺したく?」
「娘です、若いのに体がボロボロで苦しんでます、楽に殺してあげたい、お願いします」
「…娘さんには毒が効かねーんですよ
それに母の子殺しの命には…もう従えません」
「…」
「なので薬効のあるキノコを沢山あげます、キノコ食らえー!」
1054
「キノコ食べましょう?キノコどうぞー!」
「…ロクスタ?私ドラコーと、あれ?」
「マスター様、戦いは終わったのです
私はあなたを毒殺するために喚ばれました、でも…お母様はあなたを愛しておられます」
「うん、わかった
でもやっぱ、驚くね、グスッ」
「よしよし、必ず元気にしてあげます」
1055
バーヴァン•シーがモルガンにお菓子を
だが
「もう結構、あとはお前が」
「はい…お母様」
「あー!その菓子エミヤと作ったんじゃが口に合わんかったかの」
「全部頂きます」
「あーうまいの!娘に全部食わしてやりたいぜよ!」
「…不味かったわけじゃなかったんだ」
「世話の焼ける母娘じゃ!」
1056
バーヴァン•シーがモルガンを庇い負傷
「どうしてお前はそうなのだ!」
「…なんでわしを庇って心配さすんじゃ」
「でも、チラッ」
「おまんの言葉で言え、お母ちゃんにはちゃんと伝わるき」
「…でも、お母様にもう妖精國みたいな痛い思いして欲しくない!」
「…わかった、すまない、ありがとう」
1057
道満を召喚したのは新米マスター
「助けて下さい道満さん!」
「承知を」
…
「道満強い!」
「やっつけて道満!」
…
下総を経た
「やはり奴は信用できなかった」
周りは噂
(さて、マスターは泣くか罵るか怯えるか)
「道満聖杯あげる!リンボ倒してくれるよね?私のアルターエゴ」
「…ええ勿論」
1058
「拙僧はリンボの記録を有しています」
「それ最初からでしょ?だったら道満は道満だよ」
「秘密にしてました」
「それでも助けてくれたじゃん」
「拙僧は人の営みを蹂躙し嘲笑うモノです」
「最初に呼び声に応えてくれたのは道満だった!
はい聖杯!はい金フォウくん!」
「お腹いっぱいですぞ…」
1059
「施設入れましょうよ」
パパとママはばあちゃんはボケたって
ありもしない「カルデア」や「サーヴァント」の話する
…
ある日ばあちゃんの右手に赤い痣
「ぶつけた?」
…
強盗が家に入った
パパとママが逃げる中ばあちゃんは叫んだ
「来て道満!聖杯戦争だ!家族を守って!」
「御意にマイマスター」
1060
親子が街を歩く
「立香ぁ!こっちこい!」
(ガラ悪…)
(虐待されてないかしら)
「遠く行くと守れんからの、アイス食うか?」
「食べるー!」
「買うてやる、一つくれ」
「いぞーさんのは?」
「わしゃええ」
「じゃあ半分こ!あーん」
「…あーん」
(何だただの仲良し親子か)
(優しいパパね)
1061
中学生になり
「ねえ以蔵、コスメ買いにいくから付き合ってよ」
「以蔵さん、じゃろ!反抗期で可愛げないのう」
「いいじゃん!新作チェックしたいの!」
「小遣いやるから1人でいけ!わしゃ化粧は分からん!」
「だって1人だとナンパとかうざいんだもん」
「…仕方ないのう、護衛でついてっちゃる」
1062
「いやー離して!」
子供が叫ぶ
手を無理矢理引く大柄の男
(誘拐?)
(通報した方が)
「地獄行きたい!連れてってどーまん!」
「夕飯の時間ですぞ!また今度!」
「そうやってずっと連れてってくんないじゃん!」
「今日は行きませぬ!」
(子育てって大変だな)
(地獄行ってみたい子供面白い)
1063
「えーんごくそつたちをあくりょうさふしてよー!」
「この間やったばかりでしょう」
「また行きたいの!!」
(どっかの遊園地のことなのかな?)
…
「ぐすん」
「今度また連れてってあげますよ、ただ紅閻魔殿からあまり来ると私の舌を切ると…」
「えーーん!!」
「ああ今度連れてきますから!」
1064
藤丸立香の墓の前で酔って吐く男
「うええ!」
「イゾー汚いぞ」
「うるへぇ!わしゃ守ってやるっていったのに…こんな病で…うう」
「以蔵さん悲しいんだよ、片付けないとね」
…
「注意しますか和尚」
「いや以蔵さんって言ってたから岡田以蔵だからね?声かけ間違えると斬られるよ?」
「えっ」
1065
「それに一緒にいるの多分坂本龍馬だからね」
「立香さんとは年代が合わなくないですか!?」
「それはそうなんだけど、多分友達だったんでしょ、そっとしてあげよう」
…
「グスッ」
「うう、うわああん!」
「龍馬…」
「リョーマが泣くとお竜さんも悲しくなるぞ」
「…おまんが泣くと涙引っ込む」
1066
小料理屋を始めた藤丸とマシュ
連日不思議な客が
「来たぜよ!酒とつまみじゃあ!」
「飲み過ぎないでね以蔵さん」
…
「フン…粗末な小屋よな、酒をもて!」
「はい王様」
…
「ラーメンあるかい?」
「あるよ一ちゃん」
…
「こんばんは〜」
「あ、人間のお客様ですね、どうぞこちらへ!」
「?」
1067
ゴルドルフの死後
カルデア襲撃で死亡した職員に囲まれた
「ずるい、ずるい」
「いよいよ罰を受けるか…」
「俺たちもクロワッサン食いたかった!」
「私はカルボナーラ!」
「!?しかし、私はお前たちを」
「お前のせいじゃない、そうだろ?
藤丸やマシュをありがとうな、新所長」
「う、ううっ」
1068
「ほら、クロワッサンが焼けたしカルボナーラは出来たぞ!食べるだ!」
「凍ってたから熱々がしみるなあ〜」
「…罪悪感が凄い」
「あっ、撃たれた穴から出てきた」
「うう…」
…
「さあ、行こうぜ新所長!」
「君達と同じ所には行けん」
「いや、来て毎日料理を作るんだ!」
「…フフ、仕方ない」
1069
以蔵と地獄に行く藤丸
(以蔵さん閻魔大王に喧嘩売っちゃいそう)
…
「岡田以蔵、殺人の罪で地獄!
藤丸立香、大量殺人の罪で地獄内阿鼻地獄行き!」
「おい!」
「以蔵さんやめ
以蔵は土下座を
「お願いです、こん人は極楽へ
わしが代わりに阿鼻地獄行きます」
『プライドの高い以蔵さんの、懇願』
1070
「人斬りのわしは地獄でええです
極楽いこうなんて思わんき
でも立香は違う、世界を救うために戦って、なるべく人死にでんよう戦って、戦って、そんで阿鼻地獄は不憫すぎる
お願いします…」
「ならば岡田以蔵!貴様には藤丸立香極楽での護衛を命ずる!」
「でもわしは…」
「いいからはやく行け!」
1071
アステリオスがミノタウロスとして召喚
触媒は、藤丸立香の遺骨
「あ、ああうころす!」
魔術師を殺害
「これ、なんだっけ、たいせつで、あったかい、ここにあっちゃだめなもの」
…
寺に
「これ、しまって」
「ヒィ化物!」
「これ弟子!分かりました、お預かりしますからご安心を」
「…よかった」
1072
「アステリオス行くわよ!女神を待たせる気?」
「アステリオスあそぼー」
「一緒にお茶会に来てくださらない?」
…
「アステリオス!召喚に応じてくれてありがと!」
「流石バーサーカー強い!」
「肩車たかーい、わーい!!」
…
「おもいだせないけど、これでよかった
むねのなかが、あったかい」
1073
マシュが怪我して、背負う
はやく!
ナイチンゲール達と合流すれば治療が
「おーい!マシュが!」
パンッ
乾いた音
マシュの頭を、婦長が撃ち抜いた
「…な、何を!?」
「あなたの精神を蝕む雑菌を消毒しました
まだ分からないの?
彼女はカルデア待機でしょう」
マシュの死体はどこにもなかった
1074
「厄介だ」
「厄介だな」
「あんなにそっくりにしたのに」
「形だけじゃない、匂いも気配も魂の形まで何もかも!」
「まったく、バーサーカーはこれだから厄介だ
まったく常識が通用しない!」
「さあ、治療を開始します!」
1075
切嗣は道満を召喚
「皆殺しはお手の物!良いマスターですな」
「…チッ」
雁夜は母なるバーサーカーを
「子供にまで蟲など!許せません!」
蟲蔵崩壊
時臣はアーチャーギルガメッシュを召喚する、筈だった
「まあそう落ち込むなよ時臣っち〜、チェケラ!」
「…はぁ」
(愉悦…)
『平安聖杯大戦』