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@_t0da_ 下総国から帰還した際
カルデア職員は彼がセイレムに行くことに強く反対した
箝口令が敷かれ、情報を遮断した
セイレムそのものを抹消しようとしたのである
要はセイレムを見捨てたのだ
しかしマスターは消えた
部屋の日記には一言
「よばれたのでいきます」
とあった
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@_t0da_
「やった やったわ!
私ついにやったの!
毎日毎日お祈りしていたわ、いつかあなたと一緒にいられますようにって!
ええ、ええ私!もうあの村も、あの世界もいりません
あとの全部はさしあげます
だからこの人だけくださいな
本当にありがとう カルデアのみなさん」
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@_t0da_
未召喚のサーヴァントが夜の夢に出て来たら気をつけなさい
サーヴァントがあなたに干渉してきているのだから
未召喚、未遭遇の何かが昼の夢に出てきたら逃げなさい
それは遥か未来から縁を結ぶために、たったひとりでやってきたものだから
逃げなさい
逃げられるものなら
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マシュの戦闘不能演出が
消滅から退避にかわって暫く経つけれど
変更後を見た時に思ったのは
退がる体力が残っていれば助かるけれど
デミサーヴァントのマシュはサーヴァントとは違うんだ
退がれなければしんでしまうんだ
消えてカルデアに戻ってたりはしないんだ
しんだら しんじゃうんだよ
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「しかしおどろいたよ
一年後のおれはアビゲイルを引いているのか?」
「ええ!ええ!勿論!
今から半年後にピックアップがあるの!そこで何人も何人も私をよぶの!」
そりゃすごい
それで悲しんでる過去のマスターにチョコを渡しにきたのか
でも、友達がいっていた
アビゲイルのチョコと
形が違うな
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「………来年はチョコも新しくなるの
毎年毎年同じものでは ね
嘘じゃないわ うそじゃないの
私は魔女じゃないから嘘はつかないわ
とてもがんばりました
見た目はよくないけど すごいの
なんどもなんども失敗したの
きっとおいしいはずだわ
だから食べて
食べて
食べてくださいな
おねがいよ… 」
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…この状況に違和感を覚えないのも
彼女と自然に会話しているのも
きっと目の前の彼女の仕業だろう
肌で分かる
この子は
二次元の、キャラクターの
サーヴァントのアビゲイルじゃ ない
でも…どうしても
この子の頼みを断れない
いや 断りたくない
「ありがとう、アビゲイル」
パクッ
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「 食 べ た ッ
食べた食べた食べたッ
食べたッ食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べた食べたたべた食べた食べたたべた食べたたべた食べたたべたたべた
たべたたべた!
たべたッ
たべたたべたたべたたべたたべた!!」
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「藤丸のやつ最近ゼミこねーよな」
「fgoだけは毎日ログインしてるぜ」
「あいつも好きだねー」
「ってオール聖杯スキルマ宝具5アビゲイルになってんじゃん!」
「は?だってあいつ年明けにまだ難民だっ…」
「いや 最初からいたな」
「確かそうだった 一緒に人理修復したって自慢げだったもんな」
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黄泉戸喫
よもつへぐい
イザナミを迎えに黄泉にいったイザナギだったが
すでに黄泉の国のものを口にしていたイザナミは、現世へは戻れなかった
カルデア規則 特記53
「異界のもの、異界から来たものが勧める食べ物を口にしてはならない」
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酒呑童子の魅了が性別関係なく入るのが物凄く好き
あれは酒呑童子の美しさに魅了されているのではなく
いや、勿論酒呑童子は美しいのだが
あれは魔に魅入っているのだ
人が鬼に取り憑かれ衰弱しながら今際の際まで恋い焦がれるような
人から体だけでなく心まで毟り取る
鬼の 鬼たる力
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「この人たちはっ!
いつか私のところに来てくれるの!
あの暗い家に来てたくさんお話をしてくれるのよ!
楽しい楽しい演劇をしてみせてくれるの!
それをおまえっ
おまえなんかにっ!
爪のかけら1つだってやるものか!!」
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数十分後
意識を取り戻したスタッフが駆けつけたところ
おびただしい戦闘の跡があるばかりで
2人と1匹以外は誰もいなかったという
ただ、不思議なことに
眠ったリツカとマシュの頭には
誰かが撫でたような黒い手形が残っていた
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幸い後遺症もなく回復した2人は
口を揃えてこういった
「夢をみた」 「夢を見ました」
見知らぬ古い家屋で
焼きたてのパンケーキを3人で食べるそれは楽しい夢だったという
3人?
「はい、私たちの他に1人女の子がいたのです」
「でもどうしても、その子の顔だけは2人とも思い出せないんだ」
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「…あのね
私があそこに出てこられたのは
呼ばれたからなの
ガスがたまたま薄くて、意識を失うのに暫くかかったスタッフの何人かが
震える唇で祈ったの 」
「 もう体は動かない
サーヴァントもいない
だれか だれか
神さま いえ
鬼でも悪魔でも
なんだっていいから
あの子達を助けてください」
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完全に破壊されていた筈の動力システムは何故か復旧し
すぐにレイシフトが可能な状態になった
「だって
だってそれがないと皆さんこの家に来られないんでしょう?そんなの許さないわ
許せないわ
絶対にここに来るの
待つわ 待ちます
大丈夫
2人とも夢で言ってくれたわ
また来ます
って」
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「やくそくっ
やくそくよ ふふ
破ったらひどいんだから…
でもしってる 怖がって来ないような人たちじゃない
だから 愛したの」
タイトル
【まもり神】
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その後カルデアでは
毎月その日にパンケーキを焼いて部屋を飾り
顔も影も見えない異界の主人を招くようになった
サーヴァントにも好評のお祭りのようになったが、1つだけ厳格な決まりがあった
「もし声が聞こえてたら
内容に関わらず
いまはまだ行けませんと
必ずその場で声に出して断わること」
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ある日レイシフトから戻ると
カルデアの様子が少しだけ違っていた
配置も、職員の様子も、サーヴァントたちも、そして待機していたマシュも
信じられるのは共にレイシフトしていた五騎のみ
何があったのか?そもそもここはカルデアなのか?みんなはどこだ?お前は誰だ?
「亜種特異点 カルデア」
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fgo、期間限定でいいから
食堂をメニューから選んで
QPでご飯を買いマイルームのサーヴァントに振る舞えるシステムが欲しい
キャットやエミヤのご飯は値段が高かったり
日替わりがあったり、季節の特別メニューがあったり
あげても何も起こらなくていいから
頑張るサーヴァントに食べてもらいたい
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fgoの素材
危険なものが多いから取り扱いマニュアルがありそう
【呪獣胆石、蛮神の心臓は結界内に保管し、耐性〇〇以下の職員の一分以上の接触を禁ずる】
【混沌の爪、万死の毒針を扱う際は必ず加護付きの手袋を着用すること】
【禁断の頁保管庫に入る際は視覚を遮断し、感知センサーで行動すること】
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もしぐだおくんとぐだこちゃんがボーダーの中で20歳になったら
ホームズの外套やダヴィンチちゃんの装飾をいつもの服に纏って
少ないレーションをできるだけ豪華に持って
新所長がごほんと咳払いをしてお説教のような挨拶をして
マシュはそれを職員と並んでみてる
そんな小さな成人式をしてほしい
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