1101
「グッ…これだけじゃないぞ
生クリームたっぷりホールケーキにハンバーグ、イチゴのパフェだって作ってやろう!太った〜なんて言っても聞かんからな!」
「ほら、お前たちも食べろ!食べてこいつらを呼べ!」
その後目が覚めた2人は山ほどのご馳走責めにあい、ころころに丸くなった
1102
もしぐだおくんとぐだこちゃんがボーダーの中で20歳になったら
ホームズの外套やダヴィンチちゃんの装飾をいつもの服に纏って
少ないレーションをできるだけ豪華に持って
新所長がごほんと咳払いをしてお説教のような挨拶をして
マシュはそれを職員と並んでみてる
そんな小さな成人式をしてほしい
1103
「ギル祭でも大活躍だったね」
「あのクイックバフ様々だな!」
職員と談笑
ちょうどスカディが通りかかり
「ちょっとこの人にバフ掛けてみてよ!」
「む?まぁよいが」
肩凝り治るかな?何て言ってたら倒れて二度と動かなかった
持病が急激に悪化したらしい
「人の子には過ぎるものだったか…」
1104
1105
「しっかりするんだ!」
「これは夢これは夢…」
強制帰還後先輩は頬を叩いたり
必死
「どうしたら…」
皆で頭を抱えたその時
「あ 」
先輩はそう呟いたきりばたり、と倒れ目覚めなかった
「本当に『夢』から覚めてしまったのかも」
ここは本当に現実?
それとも先輩の見ていた夢?
1106
帰還したが背中が痛い、フラフラする
「…まだ感染しているようですね」
消毒槽を取り出し俺を投げ入れた
ガボガボ!
「殺菌完了、これでもう大丈夫」
ゲホ
死ぬかと思った、でも体が軽いや
あとから検査したら背中から大量に内出血し急速に治った跡があったらしい
あのまま休んでたらしんでたかな
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マシュと私の髪の毛が細くなり抜けた
歯もグラつき、顔にもシミがでて皺が寄る
「急速に老化してる」
外部からの攻撃の形跡はない
「一体どうして…」
調べると聖杯が1つ消えていた
「マシュ、無理かもだけど
おばあちゃんになっても一緒にいられたらいいね」
「はい、先輩!」
願いは叶っていた
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戦闘中腕をぱっくり切った
治療が得意なサーヴァントは不在
「ならば」
道満はどこからか針と糸を取り出し傷を塞いだ
「器用だね」
「ンフフ
しかしあくまで応急処置、戻ったら速やかに治療をば」
帰還後ナイチンゲール達に見せると
「見事な縫合です…ただ
使われているのは、彼の毛髪ね」
1109
@_t0da_
「1月11日
外は静か たまに歌
食料は心もとない
通信は繋がらない
あたまがおかしくなりそうだ…!
ドンッ!ドンッ!
!?
だれだ?あいつじゃない
変な歌をうたってる
ここはもうあぶない
奥の格納庫にいく」
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「そうだったんだ、ありがとうねジャック」
「えへへ」
「ねぇ、おかあさんっ」
「おかあさんのおかあさんの話、聞かせて?」
「おかあさんが産まれてからしてもらった楽しいこと、すてきなこと
わたしたちみんな知りたいの」
「お胎の中じゃない、でもお母さんの所に帰りたいってどんな気持ち?」
1111
執拗に1人の職員に話しかけられた
「僕は昔から君を知ってるんだ」
勿論国籍も違う他人
「子供の頃からね」
半分無視していた
ある日マイルームに戻ると赤いランドセル
中の教科書の名前が見えた
[3年2組 ふじまる りつか]
小学生の時不審者に盗まれていた
探しても職員名簿に彼の名前はなかった
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「………来年はチョコも新しくなるの
毎年毎年同じものでは ね
嘘じゃないわ うそじゃないの
私は魔女じゃないから嘘はつかないわ
とてもがんばりました
見た目はよくないけど すごいの
なんどもなんども失敗したの
きっとおいしいはずだわ
だから食べて
食べて
食べてくださいな
おねがいよ… 」
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「はやくいきましょう」
「皆待っています」
「はやく」「はやく」
「着地は任せて下さい、皆先におります故」
「さあ、ともにいきましょう」
死霊の敵が多発している場所だった
そして俺は見ていた
地面に叩きつけられそうな所まで落ちたときに
そこで待ち構えていた大勢の笑顔
「はやく!」
1114
マスターが鞄一つでレイシフトしなければならなくなった
サーヴァントは側に連れて行けず、霊体化も駄目
「どうしよう」
「ほな、うちが へーきへーき ただの兜くらいなら噛み砕けるさかい」
ーーーーー
「ほら、あの電車のらんと」
「うん!」
『鞄に入れた酒呑童子の生首と旅する藤丸立香の話』
1115
「藤丸のやつ最近ゼミこねーよな」
「fgoだけは毎日ログインしてるぜ」
「あいつも好きだねー」
「ってオール聖杯スキルマ宝具5アビゲイルになってんじゃん!」
「は?だってあいつ年明けにまだ難民だっ…」
「いや 最初からいたな」
「確かそうだった 一緒に人理修復したって自慢げだったもんな」
1116
@_t0da_
「1月12日
外は歌
ここは寒い
外はたのしそうだ…
あの歌…きいたことあるってずっとおもってた…
歌ったんだよ
小さい頃
歌はみんながうたってる
マシュやフジマルの声も聞こえるぞ
ぶじだったのか
よかった
…ここはさむい…
さみしい…
外はたのしそうだ」
1117
「両名共にバイタル悪化!このままでは!」
決戦で負傷
マシュは右足と内臓
リツカは両目と皮膚の半分を失った
「非人道的です!」「しかしここで彼らを失えば世界は」
目覚めた
鏡を見る
マシュでも私でも先輩でもない誰かがいた
「成功だ!」
悲鳴のような歓声
私は誰 彼女はどこ
【2人でひとり】
1118
酒呑童子の魅了が性別関係なく入るのが物凄く好き
あれは酒呑童子の美しさに魅了されているのではなく
いや、勿論酒呑童子は美しいのだが
あれは魔に魅入っているのだ
人が鬼に取り憑かれ衰弱しながら今際の際まで恋い焦がれるような
人から体だけでなく心まで毟り取る
鬼の 鬼たる力
1119
「鍵をさがすの、マスター」
「鍵?」
「そう、この宝具はマシュの心
心を開ける鍵がいるの
それはぜったいにこのカルデアにある
でも今は見つけられない
見つけるにはなぞなぞをとかなきゃ
この不思議な不思議な迷路のなぞを!」
「マシュの部屋…何かあるかもしれない」
1120
悲鳴があがる
駆けつけるとバーサーカーが天井から吊られていた
「まずい…入り込まれている!」
「誰かに憑依してる筈だ!探し出せ!」
サーヴァントと職員が集められたが見つからない
「あいつじゃないか?」「いや、あいつだ」
「怪しいぞ、吊っちまえ」
「…もう、手遅れね」
スキル 魔女裁判
1121
@_t0da_
1月14日
カルデアからの通信を受けた部隊が到着したが
建物内にはただの1人もおらず
このテープが格納庫にあるばかりであった
カルデア内は成分不明の黒い液体で汚染されており、酷く劣化していた
特に洗面所は
推定300年以上経ったような状態だった
1122
「狐の窓って知ってる?」
「こうやって指を組んで隙間を覗くとお化けの正体が分かるんだって!」
何の気なしに2人でサーヴァントで賑わう食堂を覗いた
「…!?」
「ひぃっ!」
見てはいけなかった
隙間越しの異形がこちらに気づいて一言
「マスター、マシュそれやっちゃだめ」
以来一度もやってない
1123
翌朝カルデアベースはパニックとなった
侵入の痕跡無しに忽然とマスターが消えたからだ
シオンたちの分析の結果
就寝中、彼女の脳波に異常な動きがあった後すぐ消失したことが分かった
茫然自失だったマシュがそれを聞いて一言
「夢を見ました
誰かに 次はあなた と言われる夢
きっと次は私です」
1124
無事帰れたが思い返すと確かに不自然だった
敵が異様に弱かった
「まるで、ころされる為にきたみたい…」
落ちたアイテムもそうだ
小さなドラゴンから逆鱗
狼から混沌の爪が落ちた
極め付けは礼装を脱いだ時
左胸に薄い切り傷があり血が滲んでいた
「あのまま帰ったらしんでたんだな」
その時確信した
1125
もし優秀な魔術師が人理を修復したら、とか
きたのが主人公じゃなかったらマシュはどうだったとか
考えるけど
もし、は無かった
無かったんだよ
誰もいなかった
燃え盛る中マシュの手を握り一緒に死んで行こうとした子供は1人しかいなかった
誰も代わらず、代われなかった
子供にやらせるしかなかった