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酪農家は頑張った。毎年、全国で1000件近い酪農の仲間達が廃業する中、残った酪農家は、牛を引き受け、畑を受け継ぎ、生産システムや地域の雇用を護る努力をして来た。5000トンは、全生産量から見れば0.07%位の僅かな量かもしれないが、一滴一滴が牛と酪農家の努力の賜物だと思っている。捨てたくない
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震災の時も、停電の時も、牛達が頑張って出してくれた牛乳を捨てなければならない時もあった。牛乳はそういう食品でもある。だから、捨てないように流通をみんなで護ってる。捨てて、損するのは生産者だけだけど、みんなの協力で防げるとしたら、今はそれをお願いしたい。年末年始にもう一本牛乳を。
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オーガニックでも有機栽培でもない、普通の慣行農業の生産者はもっと胸を張るべきだと思う。少ない畑を何回転もしながら、多くの人の食べ物を生産する。私も一人で毎日7000人以上の子供達が飲む牛乳を年中無休で生産している。支持してくれる消費者の存在は、仕事を続けるモチベーションになっている。