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うちの4歳もシモの話と言葉を大変に好む時期にはいりまして毎朝登園中に出会うオリーブグリーンのミニクーパーにもジャックラッセルテリアにも白いマリア像にすら向日葵のような笑顔で
「おはよう!うんこ!」
幸福そうにそう言うもので、なんだか日常の煩雑な色々がどうでもよくなってくるの。
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娘の2度目の手術前、術前最後の心エコーをするために出向いた診察室で主治医、執刀医、担当医数人にあと研修医たくさん、とにかくみっちり医者の詰め込まれた空間に私ひとりが市井の主婦で
「お客様の中に専業主婦はいませんかって言われたら私ひとりか」
と思った事があって、疲れてたんやな私。
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私の凄く好きな看護師さんの話、当然仮名だしややいろいろの人の複合体というのかままフィクションと思って読んでくれさい。
仕事はできるけれど本当は相当優秀だけどなぜか損するタイプの人。私のとても好きな彼女。
とにかく私はあの子が好きなので|きなこ @3h4m1 #note note.com/6016/n/n4af050…
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『シン・ゴジラ』の後半46:24、ゴジラにより都内が壊滅的被害を受けた後、災害対策本部予備施設事務室での矢口副長官の訓示の際、高橋一生の瞳に薄い涙の表面張力があってただそれだけで『あ、この人も大切な誰かを失ったひとりだ』と分かった瞬間、高橋一生って恐ろしい役者だなと思ったのですよね。
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ふらっと高速に乗って思いつきで立ち寄ったSAで大して美味しくない醤油ラーメンとやや割高のソフトクリームを食べてから特に必要ないキーホルダーを眺めたりするって、そういう退屈な旅行がしたい、よくある地方都市の一望できる小さな展望台で双眼鏡を覗きたい、1回100円のやつ。
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あたしが72歳まで健康に生きているのに4歳の孫娘が入院ばかりしているのがせつないという私の母は、この一番末の孫である4歳が成人する卒寿まで生きることにしたのだそうで、この人は孫が増えるたびに予定の寿命がどんどん延びる。
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ついこの前、4歳を幼稚園に送ろうと思った朝の駐輪場で迷子のコクワガタを拾ってそのままレッスンバッグにブローチみたいにくっつけて幼稚園に連れて行ったのですよね。そうしたら人生史上最高にちいさい人類にモテまして、真夏の使者、森の王、クワガタすげえなと思ったことでした。
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子どもの入院前は毎回必ずPCR検査を受けるのですけれど、いちいち厭世的なもので検査用の長い綿棒を鼻の奥に突っ込まれて
「ハイ、このまま10秒待っててくださいねー」
と言われている間に大地震が起きて綿棒が鼻腔に挿入されたまま圧死して発見されたら嫌だなとか相当どうでもいい想像をする。
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「外出にはマスク」が定着してもう3年目の今、雨の降り始めた今日の昼に娘が
「あめのかおりなんかしないよ」
と言いだして少し困った。雨にも香りがあるよ、遠くに雨が降り始めた時に風にのって来る6月のにおいが。
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娘らの髪が随分伸びて出かけた美容室の待合の赤いソファで中学生くらいの女の子がかばんから取り出したのが新潮文庫の『銀河鉄道の夜』、同じタイミングで私がトートバッグから出したのが角川文庫の『銀河鉄道の夜』
お互いに「あっ」って微笑んで、私が13歳だったらお友達になれたかもね。
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5月が相当きつくて狂うほど『シン・ゴジラ』を見続けていたんですよね。あの大義も正義も利権も真実も清濁すべてを攪拌して「誰かの生命を守る」ことだけを目的に淡々と任務を遂行する人々を見ていると死ぬ気も失せるというか庵野秀明氏にこんなに励まされる日がくるとは思わなかったですよ私は。
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禍福は糾える縄の如しらしいのだけれどいやどう考えても禍事の方が分量多めではないの人生はと思う6月の晴れた日に本日の給食が大好きなワカメうどんだと知って
「やったー!まいにちハッピー!」
なんて言いながら跳ねて喜ぶ4歳児を見てるとなんか色々どうでもよくなりますねまいにちハッピー。
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私が細身であるかはさておき買い物中「あなた背が高くてスマートねえ」と話しかけられたんですよね「私、太ってるしもっと背が高い方がよかったわ」なんて。それが80歳程のおばあちゃまで、そのお年でも自分の姿が不満と仰る姿が可愛らしくて斎藤工の気持ちでレジまでエスコートしてきました斎藤工で。
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もうすぐ10歳の林間学校で、そういうものの大好きな10歳はそれがとても楽しみで、今日は大きなカバンにせっせと荷物を詰めている隣、4歳の妹も赤いリュックにぬいぐるみやら折り紙をせっせと詰めていたのを
「4歳はいかへんねんで」
いつ誰が告げるきかここは4歳以外の家族全員でじゃんけんな。
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木々の青葉に溜まった雨がぱらりぱらりと降りかかる事を『青時雨』と言ってそれは夏の季語なのですけれど、夜半の強い雨がすっかり上がって傘はもういらないはずの今朝、それでも傘を持って出かけることになるのは、その雨の名残が傘に落ちる音が好きな4歳児のいる故です。今日は絶対遅刻する。
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今日とろろご飯にするよと言ったら、4歳が
「ウワーイ!とろとろごはんだー!」
と言ってずっと跳ねて喜んでいてそれがあまりに可愛いので4歳がこの間違いに永遠に気が付かないよう本日これより我が家では「とろろご飯」を「とろとろご飯」と呼びます。
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「4歳ちゃんは運動ができる方だと思いますよ、というか好きなんですよね。それは心機能の障害とはあまり関係ないことなんですよ」
訪問リハビリのPTさんがそう言っていたのを思い出した最高気温30度夏日の今日、4歳が赤紫の顔色の笑顔で園庭を駆けまわっていてやや慄く、止まれそこの心疾患児。
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『指を鍵盤に滑らせて低い所から高い所に走るようにして音を流す』ことを「グリッサンド」と呼ぶと知ったことが娘がピアノを習っていることの私最大の収穫で、親がこうもの知らずだと娘の練習もあまりみてやれないけれど、「アルペジオ」をちゃんと知れたのも実は嬉しい。音楽の言葉は皆きれい。
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5月、遊園地には行けたので忘れない内に書きました。
実は人生史上数えるほどしか遊園地に行った事が無くて、それ故か肝心の乗り物より風景よりお孫さんに翻弄されておられるおじいちゃんなどを幸福な風景やと、しみじみ眺めてきました。
宇宙観覧車|きなこ @3h4m1 #note note.com/6016/n/n2db688…
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毎日4歳を幼稚園に送り迎えしていもるので馴染みのお友達が私にもいて、今日はその子が「おれのおかあさん18さいやねん」と言うもので私も
「おばちゃんなんか43歳やで」
と答えてあげたら
「おれのまけか!」
と言って園庭のすべり台に駆けて行ってしまい、幼児の世界では数は多い方が強い。
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4歳が出先で自販機の補充の人を見たのですよね、機械の中の飲料を確認して補充してる所を、それを4歳が
「あれはニンゲンがやってたん?」
て驚いてじーっと見ていたら、そのお兄さんがこそっと
「...実はおれニンゲンちゃうねん」
と言ったのでウチではベンダーの人は自販機の妖精です、妖精。
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東京に住んだことが無いので朝の小田急線の誰の心も寄せ付けない程に隙間のない混雑も北千住駅のホームの銀色の改札で誓う未来の抒情もよくわからない、ただ大阪に住んでいるもんで宗右衛門町の歩道がアホみたいに狭いことと梅田駅で迷わない人間はいてないてことはわかる、永遠に紀伊国屋に着かない。
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『シン・ウルトラマン』庵野秀明氏が企画脚本で斎藤工さんは普通に長身やけど外星人なのか人間なのか西島秀俊さんが禍特対班長て何それ似合いすぎかということで映画館で見たいのだけど4歳が自分も行くと言ってきかないし
「かいじゅうはあたしにまかせて!」
と言っているので迷う、戦わんでええ。