すぺすぽん(@Iwatekko6969)さんの人気ツイート(古い順)

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しかし岩手県では「天狗って何?」と言うくらい、天狗の話がない。早池峰山と伸び比べをした岩山が天狗に蹴り飛ばされて頭が欠けたとか、その程度で、私の知る限りマジでそんなにない。  子供たちは一体何を見てんだろうね。 子供の目にも天狗だってわかるくらい天狗なのか。 鱗滝さんだろうか。
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@fusafusamike 荒俣宏大先生が言っておられましたが、 「『天狗』と『河童』は名前付けたもん勝ちなので、だいたい天狗は天狗じゃない。日本ではちょっと名前の売れた化け物はみんな『天狗』扱いされる」 と言ってました。 つまり日本人は、化け物の中でも強そうなのはなんでも天狗呼ばわりしてるらしいですよ。
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最近、めっきり続報が聞こえないだろうが、岩手県沿岸部は着実に復興しているぞ。 この写真を見てくれ。 大漁に沸く漁船の帰着と一緒に、ウミネコが集まってきているだろう。 一度は津波にめちゃくちゃにされた、人と生態系の関係が回復しているんだ。 こんなに心強い写真はない。
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これは尤もらしい話だが、そうとも言えない場合もある。常に山の神が女神であるとは限らないし、好色であるとも限らないからだ。 まぁ、女人禁制に理由をつけたくなるのはわかるけど、ぶっちゃけ、多くの女人禁制の山にはそんなに深い理由はないと思う。 twitter.com/takashi7zzfe/s…
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昔のマタギは、 ・親戚に出産がある ・山で里言葉を使う ・山で鼻歌を歌う ・山で煙草を吸う ・山に7人で入る ・12日に山に入る ・山で女の話をする これらが全てNGだった。 今日にはこれらの禁のどれひとつも残っていない。 意地悪く女人禁制の禁だけ残して、それを持て囃す必然性はない。
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例えば山での喫煙は、せっかく勢子が追い上げた獲物が、煙草の匂いを察知し、囲みを破って逃げてしまうのを防ぐためだった。 理屈を知ろうとすればなんにでも理由があるものだが、今日特に必然性がないことは、多少無視しても、面と向かって謗られる理由にはならないだろうと思う。
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オオムラサキもいいが、私の推しはミヤマカラスアゲハ。 岩手のような人跡未踏の地では結構見るが、本来的には珍しい蝶らしい。 そして、画像の通り、この蝶がこれまたクッソ美しい。山奥の開けた川原、湧き水の周囲にはこれが夥しい数舞い踊り、桃源郷に来たかのような錯覚を覚える。 twitter.com/Suou_sy/status…
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名前は忘れたが、鎖国たけなわの頃の日本に来た欧米人で、 「日本人に『踏み絵を踏め!』とか言われて聖母マリアの絵を出されたんだけど、自分はプロテスタントだったからクッソ踏んだった」 と言った欧米人がいた。 踏みっぷりが良すぎて、逆に侍に気にいられて保護され、彼は生きて祖国へ帰った。
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調べてきました。ラナルド・マクドナルド氏ですね。 彼はネイティブアメリカンの血を引くアメリカ人で、「俺の祖先は日本人や!」という憧れから日本に密入国しました。 生涯に二度踏み絵を踏みましたが、一度目は 「日本の妖怪かなんかの絵だと思ってめっちゃ踏んだった」 と言ったそうです。
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バズったので宣伝させてください!!!!!!!!!! 今まさに撮影してきたゲンジボタルの発光シーンです!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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今日、友人に連れられて釣りに入った川。 明らかに隠し沢だった……。 隠し沢とは、岩手県によくある、飢饉の時の為に食糧庫として隠しておく沢だ。 もう明らかに明らかな感じで隠し沢だった。物凄く面白い体験だったから、貴重な民俗学の記録としてちょっとずつ様子を書いていきたい。
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『岩手県民にだけは必ずわかる』音楽がここにある。 これがわからない岩手県民がもしいたならば、私はその場で一服してもいい。 #県民ならわかるBGM youtu.be/c_YqAbe1pAU
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【隠し沢の様子①】 まず、この沢が「隠し沢」であろうと確信するに至った点がふたつある。 1.地図に沢の名前が乗ってない 2.水源の森が「○○共有山」みたいな名前の山 この事を説明してる、地域おこしのためと思われる看板が沢の入口にあったのだが、沢の名前が書いてないのには驚いた。
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【隠し沢②】 その沢はひと跨ぎほどの沢に合流する、切ないほどに小さな沢だった。洗面器程度の水溜まりが連続するだけの、要するにちょっと凄い湧き水だった。 友人が「ここが例の岩魚天国やで」と言った時は、「ここ行くんか?」と思った程、なんというか、入る価値もないように見える沢だった。
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【隠し沢③】 そんで友人と沢に入ったのだが、早速奇妙なことがあった。 沢と並行して、ずーっと踏み分け道があるのだ。 それは所謂林道というような生易しいものではなく、人ひとりが歩けるだけの道だった。 だが、何故かその道は度切れることなく続き、しかも自然石の石垣で補強されていた。
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【隠し沢④】 さらに、その踏み分け道の両脇には、サワグルミの木が並木道のようにずーっとずーっと山奥まで植えられていた。 そこだけ、潅木も、雑木もない。明らかに人為的に植えられたと思われるクルミの古木の並木だった。 ちょっとしたクルミ畑だった。
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【隠し沢⑤】 一方の沢はと言うと、 一旦沢に入って最初の岩を越えた途端、急に森が広くなり、奇妙に整備されたような溪相になった。 普通、あんな谷なら灌木や笹なんかが生い茂ってるもんだけど、川辺は明らかに管理されていた。 そして、入口付近がちょっとカムフラージュされていたと思われる。
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【隠し沢⑥】 そして肝心の魚はというと。 いるわいるわ。 こんな水溜まりにどうしてこんな数の岩魚が、と言いたくなるほどに岩魚がひしめき合っていた。 水溜まりにルアーを落とせば、2〜3匹の岩魚が殺到する。 ちょっと歩けば岩魚が行き場を失って川岸に踊り上がる。 そんな感じだった。
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【隠し沢⑦】 あんまりに岩魚がいるので「もうめんどくせぇ、素手でも取れるんじゃない?」と竿を放り出して岩陰に手を突っ込むと、僅かな隙間に二〜三匹のイワナが寿司詰め。 私はここの沢で、素手で岩魚を3匹捕まえた。 正直めちゃくちゃ楽しかった。おしっこ漏らした。 勿論全リリース。
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【隠し沢⑧】 ここで決定的な事件が起こる。 つり上がってゆくと、ものすごーく細長くて頼りない滝が現れた。 その滝は、10メートル以上の落差のある岩肌を、消火栓のホース程度の水がチョロチョロ落ちてゆく感じだった。 「これが魚止めだなぁ」と思っていると友人が、 「いや上にもいるよ」と。
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【隠し沢⑨】 結論から言うと、魚止めの滝の上にも全く同じ密度で岩魚がごちゃごちゃいた。 私は「あ、これは誰かが岩魚を放流したんや」と察した。 昔の山仕事していた人たちは、暇な時に岩魚を釣っては魚止めの上に放流し、いざという時には捕まえて食べたという。 隠し沢確定だと思った。
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【隠し沢⑩】 結局、沢の傍の踏み分け道は、その沢の源流の水溜まりまで続いていた。最後まで完璧に整備されていた。 正直、水が涸れていたので、釣り上げた数自体は少なかったが、あそこにミミズでも持ち込めば、それこそ「根流しすっぺ」レベルで岩魚を一網打尽にできたに違いない。
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【隠し沢⑪】 そんなこんなで日も暮れかけ、友人と私は帰ることにしたのだが、生えてる草はオオバギボウシとミヤマイラクサばかりだった。いずれも食べられる美味しい山菜だ。 あと、偶然だけど天然キクラゲも生えてた。
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【隠し沢⑫】 それと、栗の花の開花時期だったため、隠し沢周辺は物凄く加爾基、精液、栗の花の匂いがした。 余りに臭いのでよく見てみたら、その隠し沢の周囲の林は、栗の木の周辺だけ明らかに拓けていた。 要するに、山に自然に生えてきた栗の木だけを残し、整備していたと思われる。
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【隠し沢(終)】 こうして我々は約2時間の釣行を終え、大満足で帰途に着いた。 こうして僕の初めての隠し沢探検はくそみそな結果に終わったのでした……(終)