Koji Yamamoto 山本浩司(@Koji_hist)さんの人気ツイート(いいね順)

例えば過去の社会を紐解いていけば、一見些細にも見える経験にも実はパターンがあったり、それを支える社会構造があったりすることも見えて来たりします。
ある程度まで答えることができた。それは、当時の男性たちが、その問題を気にしていたから。同じ経済活動の領域における歴史調査でも、ジェンダーを考え、女性の経験に迫ろうと思うと、途端に同じようなアプローチは、全く通用しないんだ、ということに気がつきました。
>一度刑務官と無理矢理結婚させ、レイプしてから処刑されるそう。 これ、同じことが1978年の革命後のテヘランで教鞭を取っていたアーザル・ナフィーシーの『テヘランでロリータを読む』にも書いてありました。同じことが繰り返されようとしているのか。🤮🤮🤮🤮 twitter.com/annaPHd9pj/sta…
もう一つはこの夏に出るステレオタイプについての論集です。twitter.com/Koji_hist/stat…
石鹸は1630年代に国策の一環で生産・流通の独占が敷かれるのだけど、そこで、洗濯婦が少し出てくる。なぜなら彼女たちがエンドユーザーだけら。 だけど、彼女たちはエリートが残した史料では"Wash women"とか、無名で呼ばれて終わることがほとんど。
男性の労働はギルドが統制している場合も多いし、ロンドンだとそう言った組織がまとまった史料を提供してくれる。女性がギルドで奉公人としてトレーニングを受けることも稀にあったみたいだけど、洗濯くらい日常的かつ、肉体労働の次元だとそれもない。
しかも国のエリート男性たちが残してた史料では、国策で作り始めた新型石鹸を使ってくれない洗濯婦たちは「無秩序で、威張り散らしている女性たち」ぐらいの呼ばれ方をする。
彼女たちの経験や視点というのは、エリート男性たちが書き記した史料からは、ほとんど窺い知ることができない。
こういう記録をめぐる権力関係とか、史料のなさについては、理屈としては分かっていたようなつもりでした。 だけど、実際に具体的テーマを見つけて、調べてみると、かなり早い時期に「これ無理ゲーでは」と何度も思わされてしまう。
これまで男性の起業家的行動と、その文化的あり方を中心に見てきたけど、彼らは史料いっぱい残してるんですね。 それに多くの人たちが彼らについても書き残している。 だから、エゴドキュメントにしても、議事録にしても、風刺にしても豊富にあった。
けど、そこから調べて行っても、結局石鹸工の男性たちも「Free-born Englishmenの権利が侵害されている」という論戦を貼るばかり。それって実は、イギリス人(男性)の経済的自由っていう意味なんだな、と。
こちらのグラフ*を見ると、最近になるにつれ、より多くの30–40代女性が就労しているように見えます。このM字曲線の是正は、男女雇用格差是正の一つの指標とされてきたようです。   *woman-type.jp/wt/feature/157…
人類学的に例えるならば、自らの声を直接残すことの少なかった洗濯婦のような人の歴史を調べるのは、インフォーマントに話せない状況でフィールドワークをやるようなものなんだ、と。
こちらもとても良いはずです。 はじめての西洋ジェンダー史 | 山川出版社 yamakawa.co.jp/product/64095
出典は平尾桂子 「職業経歴と結婚イベント -JGSS-2009 ライフコース調査による動態的分析-」 jgss.daishodai.ac.jp/research/monog… と 同『「見えざる手」と「見えざる心」 ワーク・アンド・ファミリーのゆくえ』amazon.co.jp/dp/4324099766/… です。
だから、人類学的に、彼らの生活世界の一部に入っていくような試みが比較的やりやすくて、彼らが事業を立ち上げるときに、どのようなことを気にしていたのだろう?アピールの方法は?その時の文化的背景は? 避けたいと思ってる「落とし穴は?」とか質問を立てれば、それを多面的な史料を組み合わせて
この人たちです。
じゃあ、そういう洗濯婦と付き合いのあったと思われる石鹸工場の男性たちはどうか? 国策独占によって一方的に自分たちの生産活動が規制の対象になった男性たちの利害は洗濯婦の利害と一致していそうでもある。
驚くのは、こうして見ると、2009年の調査時点では、大学を出た男性調査対象は、まだ半分以上が初職に残っている。それに対して、女性の方は、大学を卒業していても、4.7年以内に半分の調査対象が初職をやめてしまっている。
ラムザイヤー論文の問題と並行する形で、慰安婦問題を矮小化しようとする修正主義者たちが海外の日本史研究者を執拗にハラスメントしています。史料の厳密な分析を通じて過去の出来事とその意味を誠実に解き明かそうとする営みは、人格攻撃から守られるべきです。連帯を。 twitter.com/paularcurtis/s…
「働き*続ける*女性が実際に増えているのか」というという問いに答える一つの方法として平尾が提案するのが医学統計で利用される「生存分析」の応用です。特定の時期(例えば1966-80 年生まれの男女)の職業経歴を調査し、初めて就職してから何年でその仕事を辞めることになるのかをトラックします。
そうすると、女性の半減期(半分の女性が初職をやめてしまう年数)はほとんど若い世代になっても変化がなく、むしろ男性の半減期が1946-55年生まれの約13年から、1976−80年代の6年に下がってきていることがわかるのです。
男性は「よくばり」とは言われないのだから、女性が両立を目指すことが「よくばり」であるかのような表現は、公的メッセージとしてはやめてほしい。  それと、女性を応援というよりは「女性を応援したい男性のためのハンドブック」があるといいのでは(自分も読みたい)。 twitter.com/hiroshima_pref…
権力による世論コントロールって、活版印刷の発明以来メディアの発展と並行して試みられているはず。シェークスピアの時代に商業劇場が発展した時も、劇団が政治的に重要な媒体としてコントロールや支援の対象となっていた。
安田さんがもう同じことをもっと具体的・説得的に言っておられました。  twitter.com/NatsukiYasuda/…