原因不明の小児の急性肝炎において進展 アデノ随伴ウイルス2型(AAV2)と関連付けた3編の論文がNature掲載 一つの研究では、患児の血液検体でAAV2が93%で検出、一方で対照群では3.5% また患児でEBウイルスや一部のヒトヘルペスウイルス等のAAV2との「同時」感染も多く検出され、それが影響した可能性
ロイターはコロナ関連のファクトチェックに積極的に取り組んできたと私は感じており、その点評価している 日本語版が今回のようにやや異なるニュアンスで紹介されてしまうと心配になる 色々な主義主張があるのは理解するが報道記事に関しては正確な訳出を心がけ、また責任の所在を明らかにしてほしい
他にも気になる点が複数 ・(原文)ルーチンでは推奨されない→(日本版)繰り返しの接種は推奨されない ・健康な子ども等は接種の「優先度が低い」→タイトル「健康な子ども必要なし」 ロイターの当該英文記事は署名記事だがこの日本語のYahoo転載記事は誰が書いたかわからない この点も問題に感じた
「WHO、コロナワクチン接種勧告を修正 健康な子ども必要なし」とのロイター記事 ただこの記事、下リンク先の記事からの訳出が中心だがそちらは「健康な子ども必要なし」とタイトルに書かれていない reuters.com/business/healt… 不正確な表現を勝手に付け加えるのは良くない news.yahoo.co.jp/articles/39f2c…
・「コロナ脳症の子ども4人死亡 回復6割、8人に後遺症」報道 news.yahoo.co.jp/articles/91de0… ・詳細 igakuken.or.jp/topics/2023/02… ●オミクロン株が際立って急性脳症を引き起こしやすいというわけではないが、感染者が増えると脳症の小児も増えてしまう ●約4割弱が死亡するか後遺症を残し見通しが良くない
知っておくべき結果 新型コロナ感染で急性脳症を起こした子供の全国調査 計31人中29人がオミクロン以降 【経過】 ・回復 19人 ・死亡  4人 ・後遺症 8人 後遺症8人中の5人は意識がなかったり、寝たきりになったり等の重い後遺症 感染者数が増えると重い転帰の子も増えてしまうことを改めて示唆
・出典は忽那賢志先生のYahoo!の記事 news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna… 大変参考になる 前回2022年11月の抗体調査では、推定される感染者数(3300万人)と把握されている感染者数(2500万人)の差は800万人だったが、今回は2000万人と拡大 都道府県による、感染したことを示すN抗体の陽性率の違いも明らかに
・日本における、感染した人だけが陽性になるN抗体の陽性率の最新調査結果 ・日本に住む約4割の人がすでに新型コロナに感染 ・把握されている数より2000万人ほど多くの人が実際は感染している可能性 陽性率5割超は ・福岡県 59.4% ・沖縄県 58.0% ・佐賀県 52.5% ・愛知県 51.8% ・大阪府 50.2%
シンガーソングライターのKANさんがメッケル憩室がんを公表 ・メッケル憩室は小腸の中間部分にみられる袋状の突起物 ・憩室は解剖の結果だと2%に存在 ・腫瘍発生は少なく日本の2018年報告で全報告例は計19例と ・希少なため標準的治療法の決定が困難 良い経過を願います news.yahoo.co.jp/articles/4c5b4…
また重要な研究 新型コロナ感染後の後遺症をがん患者で調査 ・追加接種後 7.4% ・2回接種後 9.8% ・非接種  18.5% と接種後で非接種より有意に少ない さらに ・後遺症あるとがん治療が中断されやすい ・治療中止は予後悪化に関係 接種が感染後の後遺症や弊害を低減させうることが改めて示唆
・出典 jamanetwork.com/journals/jaman… 子供では再感染時も、大人では認められる後遺症発症率低下が認められないとの結果もあり、むやみな感染は好ましくない可能性ある twitter.com/shuichiotsu/st… オミクロンの弱毒化のイメージが広がるが、子供では入院率等に変化を認めない点は正しい理解の上で重要だろう
気になる結果 子供の新型コロナ感染の新研究(JAMA Network Open) 変異株同士で比較、死亡率低下を認めている成人と裏腹に、オミクロンでも子供では入院率や集中治療室入室率は変わらず(低下なし) 症状も特にオミクロンだと軽いという事はなかった 引き続き子供の感染に一定の注意が必要と示す結果
・出典 nature.com/articles/s4146… コロナ感染後には脳や心臓などの疾患のリスク上昇に注意が必要なことは既知だが消化器病もそうであると さらにここも重要だが入院例でコロナとインフルエンザを比べると消化器の全徴候に関して ・コロナは178%高 と今回もインフルの水準ではないことがあらわになった
コロナ感染(COVID-19)後の1年間の「胃腸」への影響 新研究(Nature Communications) 計1160万人超で分析 感染群で ・胃食道逆流症  35%高 ・消化性潰瘍   62%高 ・膵炎      46%高 ・胃炎      47%高 ・過敏性腸症候群 54%高 コロナ後は胃腸の健康へのケアも必要と結論した
脳卒中と新型コロナ感染、接種まとめ ・新型コロナ感染(非入院)は非感染と比べ脳卒中リスク23%高 ・コロナ感染全体では非感染と比べ52%高 ・別研究で非接種者限定で調査、感染していない群と比べ脳卒中リスクは62%高 ・また別の研究で接種群は非接種群より脳梗塞等が60%低 これらが参考になる
コロナ重症化した場合の認知障害 新研究(Alzheimer's & Dementia) 血中酸素飽和度≦93%などの50歳以上患者(元々認知障害ない人)で分析 ・退院後1か月で認知障害なし  69.0%   ・数か月認知障害あり、のち改善 20.3% ・1年経過しても認知障害あり  10.7% 重症化予防の大切さを改めて示す
超過死亡の新分析(Nature Cardiovascular Research,米国) ・心血管疾患死が増加 ・同疾患の超過死亡がコロナの波とほぼ一致 ・流行期の医療負荷が緊急対応悪化をもたらし同時期の同疾患死が増加 ・流行期の検査や治療のためらいも影響 コロナによる様々な負荷が心血管病死を増やし超過死に影響と結論
・出典 scientificamerican.com/article/covid-… 新型コロナ感染に伴う妊婦や胎児への影響がよくわかる記事(各研究へのリンクもあり) 「女性に事実を伝えなさい」はOxford Maternal & Perinatal Health Instituteの胎児医学の教授Aris Papageorghiou氏の言葉   散見される妊婦や子をより危険な方向に誘う発信は残念
妊婦と子の新型コロナ感染と接種の最新知見 ※感染妊婦 ・死亡リスク7倍超 ・肺炎23倍 ・呼吸器15倍 ・血栓5倍 ・ICU4倍 ※その新生児 ・NICU2倍 ・早産1.7倍 ※接種で ・重症予防有効性91%(追加接種) ・死産リスク15%低 オックスフォード母性周産期健康研究所の教授コメント「事実を伝えなさい」
「心不全パンデミック」の言葉が話題になった 新型コロナに関してだと既に複数研究で感染後は心不全リスクが高いと示されている(ある研究で72%高) また別研究でワクチン非接種者だけで分析すると感染後の群で実に130%高いとの結果 これらから心不全予防の観点からも感染回避・対策が重要とされる
・出典 bmjmedicine.bmj.com/content/2/1/e0… 後遺症がある人への接種が改善に寄与するメカニズムとして ・感染後に残存した、免疫系を刺激し続けているウイルス貯蔵庫や断片を排除する ・感染によって誘発される自己免疫応答を、接種によってリセットする 等を想定とした 接種により重症度軽減と結論している
なぜかツイートが消えてしまったので再掲 重要な結果 新型コロナ感染後に後遺症が残る人にワクチン接種を行ったらどうか 新結果 非接種を対照に比較 ・結果 接種した人の寛解率は16.6%と非接種7.5%と比べ2倍の寛解 後遺症がある場合の接種において改善する可能性がより高いことを改めて示した
重要な結果 新型コロナ感染後に、コロナ後遺症が残っている人に、ワクチン接種を行ったらどうかについて新たな結果が発表 非接種を対照として比較 ・結果 接種した人の寛解率は16.6%と、非接種7.5%と比べ2倍の寛解 後遺症がある場合の接種において、改善する可能性がより高いことを改めて示した
・今回の出典 sciencedirect.com/science/articl… 17.3%の有病率と割り出した 先日も、米国での分析「調査結果は真の感染者数を大幅に過小評価しているとの常識を裏付ける」が別誌に掲載 twitter.com/shuichiotsu/st… 世界の感染者数が少ないから日本の対策が無意味との論はこの点でも導けないことを改めて示した
「接種・マスク等しても日本は新型コロナ感染者が世界一」等と喧伝された だが各国の感染者数"過小評価"が徐々に明らかに BA.5流行期に米国の公式推定は180万人だったが、Preventive Medicine掲載新研究の推計だと4400万人、実に20倍超の可能性 各国との感染者数の単純比較はすでに困難と認識すべき