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苦しいのは、自分の悩みばかり考えているからです。他の人たちのことを気遣えば視野が広がって、自分の悩みが些細なものに思えてきます。あなたがすべてを失った時でさえ、人との絆は慰めの源泉になってくれるのです。#ダライ・ラマ法王
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死後に阿弥陀仏の浄土に行けるようにと祈ることよりも、今、自分が生きている場所を浄土に変える努力をすることの方がよっぽど現実的でよいと思います。そのためには、自分のかき乱された心を鎮め、内なる心の平和を築くことが必要です。8月31日『ブッダパーリタ註』法話会のお言葉
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私たちには便利なものがたくさんあるけれど、時間はありません。学位はあっても、感性がありません。知識もあるけれど、判断力はありません。専門家も多いけれど、問題はたくさんあります。薬はいっぱいあるけれど、健康な人は多くはありません。「いのちの言葉」より # ダライ・ラマ法王
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人にやさしくするといいことがあるのかと言えば、やさしさや慈悲の心は、健康、幸福な家庭、幸せな人生を築く上で重要な鍵となっています。多くの科学者たちもこれに同意しており、脳の活性化や脳機能の発達のためにも、穏やかな心ややさしさはきわめて大切なものと言えるでしょう。# ダライ・ラマ法王
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私たちはよい意味で疑うという心を持たなければなりません。そこから、吟味検討をすることができるからです。これは科学的方法論と同じであり、たとえ仏陀のお言葉でも、吟味して、確信を得てから従うことが必要です。『こころを学ぶ』より # ダライ・ラマ法王
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人生を幸せに生きるためには、友達を作るべきです。本物の友情は、信頼関係の上にしか成り立ちません。そして信頼のほとんどは、正直で裏表のない態度から生まれます。そういう態度が人を思いやる感覚や、他者の権利を尊重しようという気持ちにつながって、友情の土台となる信頼も育まれてくるのです。
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教育は思いやりを動機として行わなければなりません。教育によって育まれた知性と温かい心が結びついた時、人はより幸せで平和な気持ちになれるからです。そして、個人の幸せと平和によってその家族も恩恵を受け、さらに広い世界の人々もその恩恵を受けることができるのです。#ダライ・ラマ法王
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2019年7月17日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラの法王公邸で行われたアメリカのチュレイン大学医学部の学生たちとの会見で、ダライ・ラマ法王が「何故私たちは自ら問題を作り出してしまうのか」ということについて学生たちに説明されました。
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心が穏やかで平和なら、やさしい行動につながります。そのような時は、肉体的な病気の苦しみさえ克服することができます。その逆に、心がかき乱されている時は、どんなに裕福で豪華な家に住んでいても、幸せを感じることはできません。精神的な体験は、肉体的な苦しみさえ克服できるものなのです。
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2019年7月12日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラの法王公邸で行われた会見の中で、「他の人を傷つける人に対して、どうすれば慈悲の心を維持することができるか」という質問に対して、ダライ・ラマ法王が答えられました。
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友人の皆さん、どうかやさしさと思いやりにあふれた雰囲気を作り出す努力をしてください。慈悲深い社会を築き、宗教間の調和を図るためのチベットの知識を一般教養として維持することがいかに重要かを、くの人たちに伝えてください。それこそ私にとって最高の誕生日プレゼントになるでしょう。
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ダラムサラの法王公邸でダライ・ラマ法王が、台湾、シンガポール、マレーシアのグループとのテレビ会議の中で、ご自身への最高の誕生日の贈り物は何かについて話されました。#ダライ・ラマ法王
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他者を思いやる心こそ、私たちの毎日の生活を豊かにしてくれる鍵となる要です。あなたがあたたかな心で満ちている時は、怒りや嫉妬、不安などが起きてくる余地はありません。健全で幸せな家族、そして平和な国家は、やさしさと思いやりに基づいて育まれてくるのです。
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私たちの人生は、他の人々に大きく依存しており、私たちの生存の源は、基本的に優しさと思いやりを必要としています。それゆえ、真摯な態度で自分の責任を果たし、他者の幸せを思い、人類の幸福のために働くことが大切です。それによって、まず、自分自身が幸せになれるからです。
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私は人類のために働く時、自分はチベット人だとか、仏教徒だなどと考えることはなく、ひとりの人間だと思っています。ひとりの人間であることが共通の基盤であり、それに基づいて、共により良い世界を築く努力をするべきなのです。私たちの生存は、他の人々に依存しているのですから。
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時に困難な人生はとても役に立ちます。何の問題もない安易な人生では、考える機会がなくなってしまうからです。逆境に直面した時は、冷静にその状況を分析し、困難を克服するための方法を思索することで、どんなことにも負けない強い精神力を培うことができるのです。
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もし、あなたが他の人たちを騙したり、裏切るようなことをしたならば、それが発覚したらと考えてあなたは不安になり、緊張してしまいます。しかし、毎日を正しく生きて、自分の仕事を偽りなく行うなら、満足感と自信を得ることができます。それがまた、内なる原動力につながるのです。
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2019年6月10日、ダラムサラの法王公邸で、ダライ・ラマ法王が少女からの質問に答え、あたたかい心と知性の重要性について説明されました。
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苦しみの源は、「知らない」という無知な心であり、幸せの源は、全てのもののありようを理解する智慧である、と言われています。教えを聞いて何か新しいことを学び、学んだことについて考えるという実践によって智慧を育むことが重要なのです。「心の平和」より
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【お知らせ】本日6月5日12時半〜14時(日本時間)、ダラムサラでのダライ・ラマ法王による大悲世自在観音の灌頂授与をネット中継します。下記URLより日本語通訳でご視聴いただけます。#ダライ・ラマ sb.gl/2DIUoVG
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私たちはよい意味で疑うという心を持たなければなりません。そこから、吟味検討をすることができるからです。これは科学的方法論と同じであり、たとえ仏陀のお言葉でも、吟味して、確信を得てから従うことが必要です。『こころを学ぶ』より
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私たちには便利なものがたくさんあるけれど、時間はありません。学位はあっても、感性がありません。知識もあるけれど、判断力はありません。専門家も多いけれど、問題はたくさんあります。薬はいっぱいあるけれど、健康な人は多くはありません。「いのちの言葉」より
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死後に阿弥陀仏の浄土に行けるようにと祈ることよりも、今、自分が生きている場所を浄土に変える努力をすることの方がよっぽど現実的でよいと思います。そのためには、自分のかき乱された心を鎮め、内なる心の平和を築くことが必要です。
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苦しみの源は、「知らない」という無知な心であり、幸せの源は、全てのもののありようを理解する智慧である、と言われています。教えを聞いて何か新しいことを学び、学んだことについて考えるという実践によって智慧を育むことが重要なのです。「心の平和」より
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煩悩を滅し、思いやりのある行動に努めるのは、来世のためでも涅槃に至るためでもありません。今、この場所においてより幸せに生きるためなのです。思いやりの心を培い、より良い自己を実現することで、個人や社会、人類全体がより幸せになれると私は信じています。『ニューヨーク・タイムス』より