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怒りや攻撃は、時には特定の状況に耐えるエネルギーを与えてくれるように見えるので、自分を守るために役に立つような気がしますが、そのエネルギーは盲目的です。さまざまな角度や視点から物事を考えることができるようになるには、その土台として穏やかな心が必要です。
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私たちが生まれ、死んでいく様は王様から乞食に至るまで皆同じです。私はどこにいても、誰と会っていても、お互いの間にあるバリアをなくすため、人類はひとつであるという考えを推進する努力をしています。私が笑顔を見せれば、相手も笑顔を見せてくれるのであり、自分も相手も幸せになれるからです。
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他の人たちを幸せにするということは、自分を犠牲にすることではありません。常に成功するとは限りませんが、他者を幸せにしようと努力することは、大いなる満足の源です。怒りや憎しみは弱さのしるしであり、一方で、慈悲の心は強さのしるしです。#ダライ・ラマ法王
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私たちは皆、真の幸せを得たいと望んでいますが、それは穏やかな心によってのみもたらされものでます。そのような心の平穏は、やさしさと思いやりから生まれます。ですから私たちは、常に思いやりを培い、高めていく努力をする必要があるのです。#ダライ・ラマ法王
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もし、あなたに清らかで真摯な心の動機があり、親切で、慈しみのある心と、他者に対する敬意があれば、たとえどんなに難しいと思われる仕事でも、勇気と自信を持って効果的にやり遂げることができるでしょう。他者の役に立ちたいという思いこそ、成功の原動力となるものなのです。
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人生の目的は、幸せを実現することにあります。希望を失うということは、人生の目的を途中で放棄しようとしているのではないでしょうか。自分にも何かができるはずです。何かよい行いをするのです。そうすればわかるはずです。自分の人生の目的が何であったのかを。# ダライ・ラマ法王
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いつも正直で誠実でいるならば、心の内側から偽りのない喜びと幸福感が湧いてきて、不安やストレス、不信感がなくなります。正直で誠実になれば、周りには穏やかな雰囲気が漂い、本物の友情が育つでしょう。たとえ問題が起きても、心はそれほど乱されなくなります。『ダライ・ラマ英語スピーチ集』より
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自分が持っているもので満足することは、幸せになるために欠かすことのできない要素です。肉体的に健康であり、物質的なものに恵まれて、よき友人を得ていても、満足する気持ちがなければ幸せになることはできません。
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時は刻々と移り変わります。時が変われば、現実も変わります。ですから新たな現実を受け入れる必要があります。新しい現実に向き合うための認識や思考方法が古いままでは、起きなくてもいい問題まで起きてしまいます。ですから、行動するときには新しい現実を踏まえて行動しましょう。
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【お知らせ】法話会のネット中継を行います
ダライ・ラマ法王による『般若心経』についての法話会がダラムサラで行われます。期間は11月4日〜11月6日。下記URLのページから日本語通訳でご視聴いただけます。
brew.social/p6fw #ダライ・ラマ法王
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友情は信頼の上に成り立っています。そして信頼の大部分は、正直な裏表のない態度から生まれます。そういう態度が、人を思いやる感覚や、他人の権利を尊重しようという気持ちにつながります。この態度を貫けば、堂々とした人生が送れます。友情の土台となる信頼もついてくるのです。
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人間の寿命はどんなに長くてもせいぜい百年です。だからその百年を、笑いをもたらすことに使い、友だちを作るべきです。たとえ富と権力に恵まれても、人に疑いと怖れをもたらすような人生は成功とは言えません。貧しくても多くの友だちがいて、その友だちと信頼関係があれば、それは成功した人生です。
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楽観的になりましょう。はじめはやる気があり、よかれと思ってやったことも、必ず障害が起きてうまくいかなくなる時があります。私自身、この数十年間、難しいことばかりでした。それでも楽観的な気持ちを持ち続けました。そしてもちろん、正直で誠実でいなければなりません。
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手と足は別の物です。しかし、足に何か不具合が生じたら、自然に手がおりて助けに行きます。これと同様に、この社会のどこかで不具合が生じたら、私たちは助けに行かなければなりません。なぜかって? それは私たちの身体の一部だからです。私たち自身の一部だからです。#ダライ・ラマ法王
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誰もが幸せに暮らせる世界を築くことは可能です。理想を追い求める若者たちがこの世界を支えているからです。夢を持ってください。平和な世界、戦争のない世界、貧困のない世界を作りたいという夢を持ち続け、輝く星に手を伸ばしてください。そうすれば、世界はきっとより良い世界になるのです。
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死について、前もって考えておくことは大切なことです。そうしておけば、いつ死が訪れても不安はないはずです。心がまえさえできていれば、死は大した問題ではありません。心配する必要はなく、死とは服を着替えるようなものなのです。#ダライ・ラマ法王
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私はいつも21世紀の仏教徒になるべきだとお話ししています。つまり、単なる信心に基づいて教えを鵜呑みにするのではなく、仏教の教えとはどういうものかを知った上で実践するべきなのです。私はそれをすべての仏教徒の皆さんに是非実行していただきたいと思っています。
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今日の世界は物質的発展を目指しています。人間がお金の奴隷になってしまい、お金を作り出す巨大な機械の歯車のようになってしまう危険があります。これでは人間の威厳、自由、本物の幸せを築くための役には立ちません。富や財産は人間社会に奉仕するべきものであり、その反対であってはなりません。
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自分が持っているもので満足することは、幸せになるために欠かすことのできない要素です。肉体的に健康であり、物質的なものに恵まれて、よき友人を得ていても、満足する気持ちがなければ幸せになることはできません。
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煩悩を滅し、思いやりのある行動に努めるのは、来世のためでも涅槃に至るためでもありません。今、この場所においてより幸せに生きるためなのです。思いやりの心を培い、より良い自己を実現することで、個人や社会、人類全体がより幸せになれると私は信じています。『ニューヨーク・タイムス』より
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【お知らせ】本日9月4から6日、連日午後12時半〜14時(日本時間)、ダラムサラでのダライ・ラマ法王による法話会のネット中継を行います。内容は「四聖諦」とその十六行相、『三十七道品』及び『菩提心の解説』。下記URLより日本語通訳で視聴いただけます。#ダライ・ラマ法王 brew.social/sp0w
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苦しみの源は、「知らない」という無知な心であり、幸せの源は、全てのもののありようを理解する智慧である、と言われています。教えを聞いて何か新しいことを学び、学んだことについて考えるという実践によって智慧を育むことが重要なのです。「心の平和」より #ダライ・ラマ法王
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多くの人たちが、耐え忍ぶことのできる人はその人が弱いからだと考えているようです。しかし、これはおおきな間違いです。弱さのしるしは実は怒りであり、怒りっぽい人は寛容さという素晴らしい資質に欠けています。忍耐のできる人は、内面的な強さを持っている人なのです。
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私たちは困難に直面すると、神や仏に加護を祈ったり、相手を打ち負かすことで勝利を得ようとする傾向があります。しかし、暴力を終結させ、幸せになれるかどうかは、私たちの行い次第なのです。平和と幸せを祈りつつ、暴力に従事することは矛盾した行ないでしかありません。# ダライ・ラマ法王
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全く違った意見を持った人に出会った時、違う角度から見れば違う意見が出て来るのは当たり前のことなのです。別の人が見たり、時間を置いて見たりすれば、すべてのものは違って見えるのだと考えることができれば、大きな問題が生じることはないでしょう。『思いやり』より