友人の皆さん、どうかやさしさと思いやりにあふれた雰囲気を作り出す努力をしてください。慈悲深い社会を築き、宗教間の調和を図るためのチベットの知識を一般教養として維持することがいかに重要かを、くの人たちに伝えてください。それこそ私にとって最高の誕生日プレゼントになるでしょう。
他の人たちを幸せにするということは、自分を犠牲にすることではありません。常に成功するとは限りませんが、他者を幸せにしようと努力することは、大いなる満足の源です。怒りや憎しみは弱さのしるしであり、一方で、慈悲の心は強さのしるしです。#ダライ・ラマ法王
時は刻々と移り変わります。時が変われば、現実も変わります。ですから新たな現実を受け入れる必要があります。新しい現実に向き合うための認識や思考方法が古いままでは、起きなくてもいい問題まで起きてしまいます。ですから、行動するときには新しい現実を踏まえて行動しましょう。
2021年1月1日、ダライ・ラマ法王が新年にあたりメッセージを出されました。 youtu.be/n_cm4ETxlwc
人生の目的は、幸せを実現することにあります。希望を失うということは、人生の目的を途中で放棄しようとしているのではないでしょうか。自分にも何かができるはずです。何かよい行いをするのです。そうすればわかるはずです。自分の人生の目的が何であったのかを。# ダライ・ラマ法王
人間には本質的に利他の心があり、他者を思いやる心が備わっています。しかし、最近は、“私たち” “彼ら” というように区別して考えることが多く、それが対立を引き起こしてしまうのです。私たち人類は、ひとつの大きな人間家族であるということを常に思い起こさなければなりません。
私たちは困難に直面すると、神や仏に加護を祈ったり、相手を打ち負かすことで勝利を得ようとする傾向があります。しかし、暴力を終結させ、幸せになれるかどうかは、私たちの行い次第なのです。平和と幸せを祈りつつ、暴力に従事することは矛盾した行ないでしかありません。# ダライ・ラマ法王
成功とは意義ある人生を送ることです。できるだけ人の役に立つ人生、少なくとも相手を傷つけないこと、それが意義ある人生です。富や権力に恵まれても、人に疑いと恐れをもたらすような人生は成功とは言えません。貧しくても多くの友人がいて、友人と信頼で結ばれていれば、それは成功した人生です。
心が穏やかで平和なら、やさしい行動につながります。そのような時は、肉体的な病気の苦しみさえ克服することができます。その逆に、心がかき乱されている時は、どんなに裕福で豪華な家に住んでいても、幸せを感じることはできません。精神的な体験は、肉体的な苦しみさえ克服できるものなのです。
ダライラマからの人生の教訓:1.私たちの生活の目的は幸せになることです。2.可能な限り他者に親切にしてください。3.幸福は、祈りではなく行動によってもたらされます。4.私たちに必要なのは愛と思いやりであり、贅沢ではありません。5.思いやりのある心は幸福の大きな源です。
自分が持っているものに満足することは、幸せになるために欠かすことのできない要素です。肉体的に健康であり、物質的なものに恵まれて、友人を得ていても、それに満足する気持ちがなければ、幸せになることはできません。 #ダライ・ラマ法王
苦しいのは、自分の悩みばかり考えているからです。他の人たちのことを気遣えば視野が広がって、自分の悩みが些細なものに思えてきます。あなたがすべてを失った時でさえ、人との絆は慰めの源泉になってくれるのです。#ダライ・ラマ法王
2019年7月12日、インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラの法王公邸で行われた会見の中で、「他の人を傷つける人に対して、どうすれば慈悲の心を維持することができるか」という質問に対して、ダライ・ラマ法王が答えられました。
私たちには便利なものがたくさんあるけれど、時間はありません。学位はあっても、感性がありません。知識もあるけれど、判断力はありません。専門家も多いけれど、問題はたくさんあります。薬はいっぱいあるけれど、健康な人は多くはありません。「いのちの言葉」より # ダライ・ラマ法王
もし、あなたに清らかで真摯な心の動機があり、親切で、慈しみのある心と、他者に対する敬意があれば、たとえどんなに難しいと思われる仕事でも、勇気と自信を持って効果的にやり遂げることができるでしょう。他者の役に立ちたいという思いこそ、成功の原動力となるものなのです。
内面的な価値を高めることは、身体を鍛えることによく似ています。自分の能力を訓練すればするほど、その力を高めていくことができるのです。違いは何かというならば、身体には限界がありますが、心を訓練する時は、どれだけ鍛えても限りなく高めていけるということなのです。
私たちはよい意味で疑うという心を持たなければなりません。そこから、吟味検討をすることができるからです。これは科学的方法論と同じであり、たとえ仏陀のお言葉でも、吟味して、確信を得てから従うことが必要です。『こころを学ぶ』より # ダライ・ラマ法王
いつも正直で誠実でいるならば、心の内側から偽りのない喜びと幸福感が湧いてきて、不安やストレス、不信感がなくなります。正直で誠実になれば、周りには穏やかな雰囲気が漂い、本物の友情が育つでしょう。たとえ問題が起きても、心はそれほど乱されなくなります。『ダライ・ラマ英語スピーチ集』より
ダラムサラの法王公邸でダライ・ラマ法王が、台湾、シンガポール、マレーシアのグループとのテレビ会議の中で、ご自身への最高の誕生日の贈り物は何かについて話されました。#ダライ・ラマ法王
様々な人の意見に耳を傾けましょう。そして聞いたことの意味をよく考えて、分析してみるのです。すると正しい考え方に確信が得られます。それを何度も思い描くことで自分の考え方となり、自分の人生の一部になるのです。すると、何か問題に直面しても理想とする考え方が自然に心に浮かんでくるのです。
煩悩を滅し、思いやりのある行動をすることは、来世のためでも涅槃に至るためでもありません。今、この地球においてより幸せに生きるためなのです。他者への思いやりの心を培うことで、この困難な時代を生き延び、個人や社会、人類全体がより幸せになれると私は信じています。
心に愛があふれている時は、世界は魅力的で美しく見えます。しかし、心がかき乱されて不幸な時は、自然や他の人たちまで不愉快なものに見えてしまいます。自分の心の状態によって同じものが全く違って見えるのであり、やさしさと思いやりがあれば、幸せを感じることができるのです。「思いやり」より
私たちには便利なものがたくさんあるけれど、時間はありません。学位はあっても、感性がありません。知識もあるけれど、判断力はありません。専門家も多いけれど、問題はたくさんあります。薬はいっぱいあるけれど、健康な人は多くはありません。「いのちの言葉」より # ダライ・ラマ法王
全く違った意見を持った人に出会った時、違う角度から見れば違う意見が出て来るのは当たり前のことなのです。別の人が見たり、時間を置いて見たりすれば、すべてのものは違って見えるのだと考えることができれば、大きな問題が生じることはないでしょう。『思いやり』より
私たちの生活は、間断なく流転していくものであり、その中で多くの困難に直面していかなければなりません。平静で明晰な心をもって接すれば、問題も満足に解決できますが、嫌悪、利己主義、嫉妬、怒りのために心のコントロールが失われると、正しい判断力もなくなってしまいます。