51
「ググる」という言葉が辞書に載るほどグーグルで検索する人が多くなりましたが、果たして校閲の調べ物にグーグルは向いているのでしょうか。最近調べた検索結果では目指す情報にすぐにたどり着けず、他社の方が速かったことをご報告します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20220417
52
「こえる/こす」の漢字表記は迷いやすいですが、「上にでる」「超過」の場合は「超」を、「通り過ぎる」「年月を経る」といった場合は「越」を使います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210407
53
「耳ざわり」は「耳障り」のことで「聞いて嫌な感じがする」という意味なので、「耳ざわりがよい」はおかしいという意見が7割弱。しかし広辞苑が「耳触り」を立項したように、もはや誤りとは断定できなくなってきています。
mainichi-kotoba.jp/enq-035
54
「味わう」を使役の形にするとどうなるでしょうか? 「味あわせる」「 味わせる」「 味わわせる」……。”正解”を選んだ人は最多でしたが、全体の半分には届きませんでした。
mainichi-kotoba.jp/enq-135
55
ストローが「ささった」紙パック。「ささる」という語の漢字表記で辞書などに記載があるのは「刺さる」のみですが、アンケートでは6割という多数の人が「挿さった」を選ぶなど、多くの人はそれだけでは済まされない場合もあると考えているようです。
mainichi-kotoba.jp/enq-246
56
駅名は「霞ケ関」ですが地名は「霞が関」。中央省庁の代名詞として使う場合も地名なので「霞が関」を使います。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160516
57
新聞の投稿欄のタイトルで「想う」を使いたかったけれど、「おもう」とは読ませられないと言われ断念しました。きれいで、意味深い「想う」が使えない不思議が、納得いきません--と読者からの異議申し立てが。これに対する用語担当者の回答を掲載します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20170527
58
しばしば見かける逆接の「……にも関わらず」は、新聞では「……にもかかわらず」と直します。その理由を詳しく解説します。
mainichi-kotoba.jp/blog-20190720
59
「従来から」は重言で、「従来」だけで十分です。「以前から」と書き換えてもよいでしょう。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200819
60
よく混同される言葉の代表格「おざなり」と「なおざり」。ものすごくざっくり言えば、「おざなり」は「その場しのぎ」、「なおざり」は「軽視・放置」です。写真の例のように「分配の視点がおざなり」では意味が通じないので「なおざり」が適切です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20220824
61
相手を待たせた時のあいさつは「おまちどう(さま)」ではなく「おまちどお(さま)」。漢字を使うと「お待ち遠(様)」になるので、「どお」なのが分かります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210818
62
いわゆる“オタク”層で主に使われてきた「推し」。どれだけ一般に理解されているかという質問でしたが、「意味がわかる」とした人はなんと96%。すっかり浸透した様子がうかがえます。
mainichi-kotoba.jp/enq-372
63
「欲しい」は、「~が欲しい」という場合は漢字ですが、「~してほしい」など動詞に付いて「そうしてもらいたい」といった意味になる場合は平仮名にします。こういった付属的な意味を添えるため補助的に使われる語は漢字にしないのが基本になっています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20210829
64
複数の内容を並べる場合、「~たり、~たり」を省略せずに書くのが正しく、小学生向けの全国学力テストで書き直す問題が出題されたこともあります。省略しない理由を考えてみました。
mainichi-kotoba.jp/blog-20160116
65
「~して欲しい」は「~してほしい」と、ひらがなで書くルールがあることを紹介したところ、多くの反響をいただきました。漢字で書けるのにひらがなで書く言葉は他にもいろいろあります。その理由や見分け方、どんなものがあるかなど、少し詳しく説明してみます。
mainichi-kotoba.jp/blog-20220918
66
「対処療法」はよくある間違いで、「対症療法」とするのが正解です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200916
67
「3タテ」の本来の意味は「3連敗」ですが、「3連勝」と取る人が多数派。毎日新聞では連敗の意味に限定していますが、変化の兆しもあるようです。
mainichi-kotoba.jp/enq-277
68
69
カザフスタンの首都名は2019年に「ヌルスルタン」に変更されていましたが、今月19日、以前の「アスタナ」に戻されました。同国で首都の名などが変わったのは、1991年の独立以降これで5回目。注意したい首都名の筆頭といえます。
mainichi-kotoba.jp/blog-20220925
70
難しい「まざる」の使い分け。交は「とけあわないまじり方」、混は「とけ合うまじり方、容易に元の状態に戻せないまじり方」というのが基本です。
mainichi-kotoba.jp/photo-20200919
71
「ボトムスを履く」という書き方。「履」は靴などを足につける時に使う漢字で、ズボンなどを身につけるときは「穿」を使います。新聞では「穿」が常用漢字ではないので平仮名にします。
mainichi-kotoba.jp/photo-20171012
72
地域で開かれる「○○フェスティバル」。かつてよく「○○フェスタ開かれる」と見出しがつき、校閲から「その二つは別の言葉ですよ」と直すように何度もアピールした。外国由来の言葉は日常会話でもよく使うが、元の意味を正確に捉えておかないと、誤解や間違いの元になる。
mainichi-kotoba.jp/blog-20221030
73
「崇」(たか)が「祟」(たたり)になっていないかは必須の確認ポイント。後者はそもそも名前に使うような字ではないはずですが、小さい字では酷似して見え、しばしば間違っています。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160420
74
「オンラインゲームに課金する」という表現は、実際によく使われているようですが、支払う側の言葉遣いとしては、やはり違和感があります。
mainichi-kotoba.jp/photo-20160425
75
#読めますか
皓月 =正解率70%
群雲 =76%
月は世々の形見 =38%
嘯風弄月 =82%
霽月 =35%
正解率が低かった「月は世々の形見」は大型の辞典にしか載っていませんが、知られていないのが不思議なほど美しいことわざです。 mainichi-kotoba.jp/kanji-412