西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(新しい順)

501
#あの名画にひどい邦題をつける 『悪役令嬢スカーレットの華麗なる冒険』
502
こちらは1845年にニューヨークで展示された「古代生物」の化石。全長33m超の大物で、あやしげな学名もついていましたが、のちに専門家の鑑定によってつぎはぎの贋物と判明。この種の見世物もシーサーペント人気に拍車をかけていたのであります。ウーデマンス『シーサーペント研究』(1892)から。
503
暦。8月6日は「シーサーペントの日」。1848年のこの日に英国の軍艦が喜望峰沖にて巨大シーサーペントに遭遇し、これを正式に報告しております。なおこの謎の海洋生物は以前より妙な存在感というか人気がありまして、「シーサーペント・ポルカ」なる楽曲も登場。全体、罪のない話ではあります。
504
雑。聖遺物によく見られる聖人の「腕」。実際の遺骨に金属製のカバーを施した豪奢な工芸品として伝来するのであります。その御利益は万病平癒であったり、悪霊退散であったり。いわゆる「栄光の手」もこの範疇というか延長線上で考察してよいのかもしれません。
505
八月四日は #橋の日 とのことで英国の関連伝承 ・新たに架けられた橋をわたるときに願い事をするとかなう ・橋から身を乗り出して水面を見つめるのはアンラッキー ・橋を渡るときに猫から伝言を貰うとラッキー 最後のは「猫の王さま」のヴァリエーション。写真は19世紀中頃のブリストル近郊の橋。
506
8月3日は #ハチミツの日 とのこと。 「神さまは、薔薇と百合と鳩と蛇、死海の林檎と蜂蜜と泥を混ぜあわせた。それは女となった。元に戻そうとなさったが手遅れとなった。アダムが女を妻とし、人類が始まってしまった」ウィリアム・シャープ  とまあ、いつものやつでありますが。
507
部位の数え歌に関して。子供の指はだいたい子豚扱いされます。ヴァリエーション多し。 twitter.com/MuseeMagica/st…
508
雑。赤子の顔面遊び(とでも言いましょうか) 額に住むのはロンドン市長 おめめに座る二人の男 右のほっぺに雄鶏がいて 左のほっぺに雌鶏がいて ひよこが鼻からお口に入って あごでぴよぴよ遊びます こういった内容を各部位に触れつつ歌うのであります。ある種のオカルトアナトミーかもしれません。
509
雑。橋の絵を書斎に架けておくとよい、とだれかが言っておりました。じっと眺めていると、なにかが通るような気がしてくるとのこと。あるいは自分が渡っているような想像をすると、アイデアが湧いてくるそうです。異界に通ずる扉はいろいろな形をしているようです。
510
これはイースターに新展開をもたらすポテンシャルを感じますね。すごくお洒落です! twitter.com/goda_nobuyo/st…
511
暦。「八月は豪奢に装い、麗しきおとめの手を引きながら到来する」とスペンサー。キングが描くオーガストは青年のようですが、中高年をもってくる例も多いいです。この乙女はかつては地上にあって不正を糺す峻厳でしたが、はびこる悪に絶望して天上に去ったとのこと。怒らせると怖いです。
512
雑。恋人に贈る花束は、婚礼の際の花飾りの色合わせの意図があるとのこと。髪や瞳の色とのマッチングが重要なんだそうです。気の利いた花屋さんならお相手のお嬢様のご様子をさりげなく聞き出して適切な助言を差し上げたりするのでしょう。かくして成功率の高い魔法の花束が出現するのであります。
513
こちらはクトゥルフ蜂蜜酒とのこと。いろいろと楽しい世界であります。 twitter.com/nektarjp/statu…
514
7月30日は英国の詩人トマス・グレイ(1716- 1771 )の命日です。ケンブリッジの古典学者として穏やかな一生を送った人ですが、大傑作「教会墓地にて詠む挽歌」を著しています。夕暮れ時に墓地で諸行無常を想うそのスタイルは無数の「墓地派」詩人を生み出していて、英国の幽霊好きの遠因のひとつかと。
515
雑。かなり昔の習俗ですが、子供同士がケンカしたとき、仲直りの呪文が bread and butter 、さらにケンカしたいときには pepper and salt と唱えていたとのこと。この種の呪文は本来ラテン語だったりするのですが、経年変化によって日常的食品に変貌していることが多いのです。生麦大豆の類なり、と。
516
星空に関する伝承 ・星を百個数えると無くしたものが見つかる ・星を数えながら寝ると寿命を縮める ・星の名前を三つ連続して唱えるとそのうちのひとつの夢を見る ・月の周囲の輪のなかに星がひとつ見えると翌日は晴れ。 星を数えると生命が危ないという話は多いのであります。
517
英国より一冊到着。スペンサー詩集(1925)。序文イエイツ、挿画ジェシー・M・キングという素敵な本です。挿画はグロッシーペーパーに特殊インクでキング独特の塗金を表現するもので、それが手のなかでゆらめききらめく様子はPDFでは再現できません。美しい書物はそれだけで魔法であります。
518
雑。19世紀前半、祭日に露店で売られるジンジャーブレッドは人の形をしていて、独特の口上があった模様。チャップブック等に残るそれらからは、男性には女性のかたちのブレッドを勧め、女性には男性や子供のかたちのブレッドを勧めるなど、かなりの呪術性がうかがえます。面白そうな分野なり、と。
519
暦。7月26日は #幽霊の日 。 オドネルによりますと、猫の幽霊はめったに出ないけれど、出たときはでかくてかわいいんだそうです。そもそも九つの命を持っているため、幽霊になる理由がないというか。幽霊になる猫は転生を繰り返した大物ということなのでしょう。
520
#一般人には同じに見える2種を貼る 全体的に暗いほうが1915年、明るいほうが1942年頃。太陽もかたや不機嫌、かたやご機嫌。旗の斜線が一番わかりやすい差異でしょう。
521
ナーサリーマジック。子供部屋に差し込む月の光には不思議な力があって、妖精の宴を呼ぶのであります。このとき外の世界のフェアリーたちと、人の家で召使になっているエルフたちが交歓するお話をノーマン・ゲールが書いております。『リトルピープルの歌』(1896) から、画はストラトン。
522
術式。食事の前の挨拶というか儀式というか。「いただきます」をいつぞやいまいちのAIに翻訳させたら "I'll eat you" となりまして。なんか違うだろう、と。ここは昔からある "Thanks for food" が無難でありましょう。小鳥も猫も唱えております。絵はルース・ニュートン。
523
英国の養蜂家はミツバチを家族として遇し、身内の慶弔を伝えたりするとのこと。巣箱に喪章をつける話が伝わっています。 twitter.com/karapaia/statu…
524
雑。19世紀後半からファンタジーランドとしての日本が描かれるようになった印象。変なもの、きれいなもの、不思議なものにあふれていて、西洋の常識が通じないのです。アルフレッド・ノイエスにかかると「子供がいけない本を読んでも叱られない国」(意訳)とのこと。絵は『妖精会堂』(1923)から。
525
雑。往年の英国にあっては、暴動が発生すると火に油を注ぐべく「猫を投げ込む」という行動が散見されるのであります。この1717年のマグハウス暴動の絵でも右上に猫が飛んでいます。他国でも行われていたのかもしれませんが、時代の風景としてーー