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そろそろまとめましょう。「表現の自由戦士」と揶揄されるような一部の自称「オタク」は、総動員体制由来のメディアミックスに乗っかって、コンテンツの広告をすることで自分も注目された気になり、コンテンツ広告=自己宣伝を他人に押し付けて、自分が特別な存在と妄信しているのです。
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これによる弊害は、自己宣伝のために他人を道具としてしか見ない、他者への想像力を欠いて人権を抑圧しかねない、ということになります。「表現の自由」という人権を掲げて人権抑圧しかねないのは、タチが悪いにも程があるでしょう。
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そのような広告代理的マインドの悪いところを煮詰めたような弊から逃れるには、まず何よりコンテンツをしっかり鑑賞し、批判すべきは批判する、そして何より自分が何が好きかをしっかり受け止めることといえるでしょう。そしてその「好き」を掘り下げていくことで、他者との対話も開けます。
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まあ、結論としてすべきことは、私がかねてから主張していることと変わりません。好きなものをどんどん掘り下げていけば、おのずと同好の士は見つかって、承認欲求も満たせます。掘り下げるのは、本当に「好き」なら、楽しく自然にできるはずです。
twitter.com/bokukoui/statu…
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でも批評精神を持てとか言われたって、そんなの分からないよ、と途方に暮れる方もおられるかもしれません。そういう時には参考書として、北村紗衣先生の『批評の教室』を読めばいいんじゃないでしょうか。批評の基本だけじゃなく、コミュニティを作ることも書いてあります。
amzn.to/3OWRorH
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ただ一方で、私はふと恐ろしい思いにとらわれるのです。病苦にあえいでいるとか、貧困に苦しんでいるとかでなければ、人は好きなものがあってそれを掘り下げたいと思っているのだ、と私はずっと能天気に信じていましたが、実はそこが一番難しいことなのかもしれないと最近思うのです。
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自分自身ではなく、自分自身の外部に「好き」なものを持ち、それを追求したいと思うのは、自己宣伝大好きな人の多さを思うに、意外と少数派なのかもしれません。かつて「オタク」が色目でみられ、今北村先生が叩かれるのは、もしかするとそこで、楽しそうなマジョリティとして嫉まれたからでしょうか?
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最後はもう一度、中島らもの引用で締めくくります。
「結局、人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいているのだ。何かで埋めなくてはいけない。埋められれば何でもいい。その結果、腐った猫の死体をいっぱいに詰め込んだ連中が意気揚々とカフェバーにたむろすることになるわけだ。」
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30年前にカフェバーにたむろしていた連中は、今はネット上で暴れています。願わくは、一人でも多くの人が、「腐った猫の死体」よりもマシなもので、穴を埋められますように。(終)
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ちゃんと検証するには手数がかかりますが、ざっと新聞検索をかけてみた印象では、「自己責任」の第一次流行期は1980年代、中曽根政権時代みたいですね。なるほど、「自己責任」を旗印に福祉を削減し公営事業を民営化し軍備を増やす。やはり原点はあの時代なのではないか。 twitter.com/nasitaro/statu…
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というバカオタ話はともかく、この話にこういうリプをつけてくる馬鹿者には呆れます。すでに商品経済が進行した江戸の都市で、商品として水を売る仕事と、自給中心の生活における家事とを、同列に並べるという愚かしさ。男の仕事は「金になる」、女の仕事は「金にならない」。
twitter.com/ibun_shiina/st…
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この、仕事が「金になる」ものは男の担当、「金にならない」のは女の担当という仕事の割り振りは近代になって登場したもので、女性を「金になる」労働から排除して家庭に閉じ込め、それから「女は金を稼げない」と差別する、という近代の女性差別構造が形成されるわけです。
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戦争が「ゆるふわ化」されることで、人々が戦争を受け入れるようになることを、モッセは「戦争の陳腐化」と呼びました。陳腐化は従軍した人を怒らせもしますが、しかし従軍した人も戦争を語る中で陳腐化に手を貸しもします。そうやって人々は戦争やその犠牲を受け入れてきたのだと。 twitter.com/attention_on/s…
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早乙女勝元さんの本は幾つか読みましたが、印象に残っているのがベトナムにおける日本軍の食糧収奪が招いた大量餓死に関する本でした。東京大空襲で戦争の惨禍を問い、ベトナム反戦も熱心にとりあげた早乙女さんゆえに、たどり着いた課題と思います。
amzn.to/3yxEbQf
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「給料、毎月100万円しか」という言い方は語弊があるけれど、議員定数の増加自体は私は賛成です。そうしないと、多様化する現代に合わせた多様な議員が議会に登場しにくくなってしまいます。 asahi.com/articles/ASQ5C…
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だいたい、日本の人口に対する国会議員の人数は、他のOECD諸国より明らかに低いのみならず、人口が8000万足らずだった新憲法制定時と比べても「減っている」のです。人口が1.5倍に、有権者数は2倍になったにもかかわらず。これは国民の参政権を軽視しているといえないでしょうか。
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議員は多い方がいい、少ないと安倍晋三みたいに血筋で選挙に勝てるようなのしか残らない、とはかつてカマヤン先生 @kamayan1192 の著書で学んだことでした。特に記して感謝の意を表します。
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自由に旅行もできない戦時下ですが、この旅行証明書制度は失敗に終わったと言われています。あまりの業務量に担当の警察(こちらの紙にも「代々木警察署」のハンコが見えますね)が音を上げたそうで。統制強化に伴ってますます制度が肥大し、統制が取れなくなってくるという皮肉。 twitter.com/himakane1/stat…
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天文学や人文学のように分かりやすく「金にならない」学問にカネが回らないどころか、割と直接的に金になりそうな学問すらカネを惜しむのが今の日本のように感じられてなりません。政商的にお上の「重点」になった、ごく限られたプロジェクト(分野ですらない)しかカネが回ってこなさそうで。
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もしかするとこれは、展望がない世相で仕事がつまらない人が多く、そんな世の中だから「自分の楽しみで研究してるだけで恵まれているのに、そんな連中にカネを回すなどもっての外」という嫉妬心なんじゃないかなあと、グレーバー『ブルシット・ジョブ』を読んで以来思います。amzn.to/3a30eEj
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選択的夫婦別姓に反対する側の論理がどんどん無茶苦茶になっていて、いうに事欠いて「配達が不便」って。「新たな手間」はなんでも無理やり数え立てて、いま強制的同姓で多く女性が一方的に負わされている手間を無視する感覚は、極めて陋劣と言わざるを得ません。 twitter.com/nipponkairagi/…
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いくら税金を軽減しても、それだけでは労働者の利益になるとは限らないのは、ここ数十年の自民党政権下における法人税減税が証明しています。「長年のオタクとしての知見」はあるのかもしれませんが、長年の市民としての知見はなかったのでしょうか。 twitter.com/KenAkamatsu/st…
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それにしても、アニメなどのコンテンツを評価するのに「ヒットしているから」というのは、実作者の割にはずいぶん乱暴な観点で、文化としての裾野の広さや豊かさを等閑視するのかと呆れさせられます。「オタクとしての知見」がその程度のものなのでしょうか。
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赤松一派の「表現の自由」は、所詮は「営業の自由」でしかなく、税の減免という施策はその営業に特権を得ようとするもので、これはむしろ営業の特権狙いになって表現の豊かさを損なってしまいかねないものではないでしょうか。その特権の口利きで「大日本オタク報国会」を作ろうというのでしょうか。
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今回驚愕しつつも赤松ついに地金が出たか、と思わざるを得なかったのはこれです。21世紀も20年以上経って、いまさら中国人を描写するのに語尾に「アル」をつけるって…。ステレオタイプに無頓着で、差別問題に鈍感な、およそ公人に不適格な無神経ぶりです(自民ならいいのか)
twitter.com/sivaprod/statu…