76
『ナルニア国物語1 魔術師のおい』が無料公開されています。『ナルニア国物語』の第一巻は、通常は一番最初に出版された「ライオンと魔女」ですが、光文社版は、物語の展開の年代順に並べているので、ナルニア国の誕生を取り扱った「魔術師のおい」が第一巻になります。冒頭から物語に引き込まれます twitter.com/kotensinyaku/s…
77
家で過ごす時間が長くなっている今、子供にも大人にもお薦めしたいのは、『ナルニア国物語』です。とにかく面白いので一冊手に取ると、自ずと次の巻に手が伸びます。しかもキリスト教に対する絶好の入門書にもなります。いつかこの書物を読む講座を開講したいと思っています。bit.ly/2IhMtRa
78
79
「神」を持ち出してこの世の様々な事象を都合よく説明しようとするのが「神学」ではありません。反対に、この世界の様々な事象に対する的確な理解を積み重ねることを通じて、この世界の「創造者」とされる「神」の在り方を、限られた人間理性に可能な範囲でなんとか知ろうとするのが神学という学問です
80
誰でも聖書を原文で読むことのできる方法があります。聖書のヘブライ語・ギリシア語原文の行間に、一単語ずつ、単語の語義と活用形と発音を記したInterlinear Bibleを活用する方法です。ネットはとても便利で、多数のインターリニア・バイブルのサイトが簡単に見つかります。
biblehub.com/interlinear/ma…
81
聖書の理解を劇的に深める簡単な方法がある。聖書を、「思想」を語っている書物としてではなく、「出来事」を語っている書物として読んでみるというやり方だ。キリストの「誕生」という出来事、「奇跡」という出来事、「死と復活」という出来事。聖書はこうした「出来事」についての証言の書物なのだ。
82
リーゼンフーバー先生がお亡くなりになりました。信じることと哲学することの双方を極限まで突き詰めて統合し、たたずまいそのものによって信仰と知恵の光を周囲へと分かち与えてくださる本当に稀有な存在でした。先生が与えてくださった実に多くのものに感謝しつつ、その永遠の安息をお祈り致します。 twitter.com/JesuitsJapan/s…
83
「神」が何であるかが解明され尽くしたとすれば、それはもはや「神」ではない。また「神」が何であるのか全く分からないのであれば、それを「神」と呼ぶ理由はもはや存在しない。この両極を避けながら、人間の把握を超えた「神」の常なる新鮮さを現前させるところに、神学という学問の存在意義がある。
84
「締切が原稿を完成させる」とよく言われるが、実は、似たことは「読む」ことにもあてはまる。読まなければならない期限が決まっていると、自ずと読みにメリハリと集中力が出てくるし、結びつけて読むべき他の本なども念頭に浮かんできて、漫然と読んでいるよりも遥かに深い「読み」につながりやすい。
85
私は、新しい発想が必要な時こそ、読み慣れた本を読み直すことにしている。歩み慣れた散歩道においてこそ新たな発見や驚きが見出されるように、馴染みの書物だからこそ与えてくれる新たな気づきがあるからだ。馴染むことそのものが、状況に応じた新たな気づきを生んでくれると言ってもいいかもしれない
86
「この本だけは役に立たないだろう」と長らく思っていた本に、ふと眼を通してみると、一気に新しい視野が開けてくることがある。それは実は何ら不思議なことではない。「この本だけは役に立たないだろう」と思い込ませる根っこにあった先入観こそが、新しい視野の開けを阻害する主な要因であったからだ
87
88
西洋中世史・中世思想史の大家であるサザンの『ヨーロッパとイスラーム世界』の解説を書きました。キリスト教世界とイスラーム世界の相互関係に関心のあるすべての人にとっての基本書です。比較的小さな書物ですが、ものすごい密度で情報が詰まっているので、学ぶことが非常に多い本になっています。 twitter.com/chikumashobo/s…