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坂口ふみ先生の『<個>の誕生:キリスト教教理をつくった人びと』の文庫版がいよいよ刊行されました。凡百の専門書や入門書を超えて、キリスト教神学や中世哲学の本質に「触れる」経験を与えてくれる名著です。四半世紀前に初めて読んだ時の興奮がありありと甦ってきました。amzn.to/3IVezlx
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坂口ふみ先生の『<個>の誕生:キリスト教教理をつくった人びと』の文庫化(岩波現代文庫)にあたり、解説を書きました。間違いなく、我が国におけるキリスト教思想・古代中世哲学研究の最高の達成の一つです。この機会にぜひ多くの読者の手に届けばと強く願っています。amzn.to/3jSK84Z
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岩波文庫版の『神学大全』の稲垣良典先生の翻訳(「徳論」と「法論」)は、『神学大全』完訳版(創文社)に基づいていますが、今年はじめに先生がお亡くなりになるまで手を入れ続けたものになっています。トマス研究に生涯を捧げた稲垣先生がこの世に残された最後のお仕事といって間違いないものです。 twitter.com/201yos1/status…
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トマス・アクィナス『神学大全』の初の文庫化(岩波文庫)が正式に決まりました。来年刊行開始です。全4巻で、稲垣良典先生の訳した「徳論」と「法論」が最初の2つの巻になります。残りの2巻は、私が『神学大全』全体の中から重要な箇所を抜粋して翻訳します。多くの方の手に届くことを願っています。
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ウンベルト・エーコの名著『中世の美学:トマス・アクィナスの美の思想』の翻訳が刊行されます。エーコの処女作です。エーコが後に生み出す作品群を理解するためにも、西洋中世の美の思想を理解するためにも必読の一冊です。私も「解説」を寄稿しています。
amzn.to/3UUWyaG
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アリストテレスの「奴隷」概念が、大航海時代における「新大陸」の「発見」のなかで、「原住民」の奴隷化にどのような役割を果たしたか。そしてその奴隷化に対抗するためにもアリストテレスがどのように生かされたか。実に刺激的な『アリストテレスとアメリカン・インディアン』の復刊は実に喜ばしい。 twitter.com/Iwanami_Shinsh…
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アウグスティヌス『神の国』によると、最も悪しき人間とは、「神」の存在を認めない人間ではなく、「この世を享受するために神を利用する」人間、「神を軽蔑するに至る自己愛」を生きる人間のことである。歴史哲学の原点と言われるこの著作を軸に現代の精神的状況を読み解く本を書いてみたい。
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「100分de名著」のアリストテレス『ニコマコス倫理学』の第一回は、明日の月曜日の22時25分からです。「倫理学とは何か」というタイトルで、全4回の基盤となる話をしますので、ご覧いただけますと幸いです。『ニコマコス倫理学』の冒頭部分を詳しく解読していきます。bit.ly/3MIGOT4
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5月の100分de名著のテキスト『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』は本日発売です。現代でも現役の古典中の古典を、できる限り分かり易く解読していますので、手に取って頂けますと幸いです。『ニコマコス倫理学』は、一生を通じて出会いを深め続けていく事のできる書物ですamzn.to/37A9m2t
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5月の100分de名著に出演し、アリストテレス『ニコマコス倫理学』について語ります。テキストの書影が出たので、リンクを貼っておきます。「倫理学とは何か」(第1回)、「幸福とは何か」(第2回)、「徳と悪徳」(第3回)「友愛とは何か」(第4回)という構成で読み解きます。amzn.to/3rxpRTp
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リーゼンフーバー先生がお亡くなりになりました。信じることと哲学することの双方を極限まで突き詰めて統合し、たたずまいそのものによって信仰と知恵の光を周囲へと分かち与えてくださる本当に稀有な存在でした。先生が与えてくださった実に多くのものに感謝しつつ、その永遠の安息をお祈り致します。 twitter.com/JesuitsJapan/s…
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「締切が原稿を完成させる」とよく言われるが、実は、似たことは「読む」ことにもあてはまる。読まなければならない期限が決まっていると、自ずと読みにメリハリと集中力が出てくるし、結びつけて読むべき他の本なども念頭に浮かんできて、漫然と読んでいるよりも遥かに深い「読み」につながりやすい。
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私は、新しい発想が必要な時こそ、読み慣れた本を読み直すことにしている。歩み慣れた散歩道においてこそ新たな発見や驚きが見出されるように、馴染みの書物だからこそ与えてくれる新たな気づきがあるからだ。馴染むことそのものが、状況に応じた新たな気づきを生んでくれると言ってもいいかもしれない
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トマス・アクィナス『神学大全』日本語訳の全巻が再び入手可能になったことは、実に大きなニュースだ。半世紀にわたる翻訳刊行が無事終了したとたんに創文社が解散したさいには、どうなることかと思ったが、講談社からのオンデマンド版の刊行は、文化の継続性という意味で、本当に意義深い偉業だ。 twitter.com/kodansha_g/sta…
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イエスは「宗教」を語らない。彼が語るのは「神」のことだ。そしてイエスは「神」についての手垢のついた「概念」を語りはしない。彼が語るのは、そうした「概念」の手前にあり向う側にある、むき出しのままの「神」のリアリティーだ。聖書を読むとは、そうした神のリアリティーに触れることだ。
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「自己啓発本を読んでも自己肯定感が高まらない根本原因」というタイトルを見て、まさかトマス・アクィナス(1225頃-1274)の話だと思う人は殆どいないだろう。だが、まさに、思いもかけないところから意外な洞察が得られるというところにこそ、読書の醍醐味はあるので、ぜひトマスの考えに触れてほしい twitter.com/ld_blogos/stat…
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拙著『世界は善に満ちている:トマス・アクィナス哲学講義』(新潮選書)の「まえがき」全文が、ネット上で読めるようになりました。一冊の書物との出会いが与えてくれる「ほんの少しの変化」が人生全体において持ちうる大きな意味について述べています。
kangaeruhito.jp/trial/43956
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自分がいま読みたいなと思う本を読むよりも、何らかの外的事情で読まざるをえなくなった本を読むことによってこそ、新たな視界が開けることが多い。そうした本こそが、自分が本当に読みたかった本だとも言える。自分にとっての盲点を教えてくれる本こそが、自分が真に読みたい本であるはずだからだ。
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「結論の出ない無意味な議論」という意味で「神学論争」という言葉が使われることが多いが、実は「神学論争」ほど明確な結論を生み出してきたものはない。神が三位一体であることやキリストが「神性」と「人性」を有することなど、古代末期の「神学論争」を経てほぼ不可逆的な仕方で決定的に確定した。
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バイデン大統領は、就任演説で、アウグスティヌスの言葉を引用しました。「私が属する教会の聖人である聖アウグスティヌスは、人々は愛を注ぐ共通の対象によって特徴づけられると説いた」と(読売新聞)。この言葉は、アウグスティヌスの『神の国』第19巻第24章からの引用です。
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