繻 鳳花(@shuhohka)さんの人気ツイート(古い順)

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【代理でお知らせ】 毎度お世話様の羊皮紙研究のスペシャリスト・羊皮紙工房さんが新刊を出されます。8月末刊行予定ですが、内容としては羊皮紙づくりのノウハウ、中世欧州の彩色写本から歴史上における羊皮紙の辞め時(ってナニ?)など、だいぶ分かりやすい感じっぽいです。ガチ羊皮紙のおまけつき♪
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ローズマリーの花は、中世ヨーロッパにおける「魔除けの花」であると共に「弔いの花」でもありました。火にくべた時の森林を纏う香りは、長い時間が過ぎても薄らぐことはそうありません。現世に残された人々に『過去の栄光を忘れないでほしい』というメッセージをつづっているように思えます。
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中世ヨーロッパなどの歴史料理に触れる際、「昔の食材は粗末なものが多いし、あんまり美味しくなさそう」というご意見を頂くんですが、時代が変われば各々の味覚も異なります。昔の人々にとって、記録に残る料理は最高のご馳走であったことに変わりはないので、その事実は大切にすべきだと思います。
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のどかな農村で「この土地は立入不可」な看板を見かけることがあります。写真映えする風景が好まれる現代では、外部の人がなかなかその掟を守らない傾向が見受けられます。先祖たちから伝えられた「土地の掟」は、今昔を問わず遵守すべきですし、なによりも荒らしてはいけない領域とも思っています。
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#C100 新刊のご案内】 今のところ参加予定の夏コミ新刊「中世欧州のお魚本」、なんとか発行できそうです。お魚文化圏は意外と範囲が広いので、中世前後の時代モノも一部取り扱います。レシピはパイ・ソテー・スープなど。8/1(月)~期間限定で自前通販も行います。ご興味ございましたらぜひにどぞ♪
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おはようございます。本日より8月、THE 夏です!(だいぶあっちぃですが)この月はケルトのお祭り「ルーナサ」、中世ヨーロッパでも「ラマス祭」という、いずれも大地の豊穣を祝うお祭りがございました。大地から得られし麦や多くの収穫物への感謝は常日頃から大事ですねん。今月もよしなにどうぞ。
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以前少し触れた「黒の時禱書」という魅惑ある羊皮紙の書物。15世紀頃にブルゴーニュ公国で作られたんですが、羊皮紙工房さんがレプリカを作られていました(相変わらずしゅげー)。羊皮紙工房さんによるこちらの解説は、フリーペーパー「四季便り」の最新号に載せる予定でございますー('▽')//。
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今回の新作同人誌『中世欧州の魚料理』でも少し触れている「ガルム」という調味料に関する記事をこれペタリ。古代ローマ料理には欠かせない逸品だったんですが、中世ヨーロッパの料理指南書にはほぼ登場しません。歴史的背景が色濃く影響しているのも要因だったりしますです。 natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/0…
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同人誌新刊『中世欧州の魚料理』から、15世紀イングランド方面の魚料理・白身魚のソテー&ローズアーモンドソースをチラっとご紹介。中世ヨーロッパの料理指南集は高確率でバラを使った料理が登場するんですが、これもそのうちのひとつです。当時のソースって甘いのが主流でして、もちこれも甘いっす。
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毎度お世話様の羊皮紙工房さんが今月末にご出版される新作ご本、「マジっこ羊皮紙」がおまけでついてくるんですが、<山羊皮>をお付けしているそうです(ご本人談)。完本で残っている彩色写本は高級な仔牛が多いんですが、山羊皮もけっこうな頻度で使われています。触り心地も若干異なるんですよん。
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こちらは今年2月に開催した羊皮紙工房さんの展示会のコレクション群なんですが、ド乾燥していたこともあって、軒並み羊皮紙製の写本がウネウネ&パキパキしておりました(加湿器最大にしてコレ)。ある程度湿気があればほぼまっすぐに戻るので、羊皮紙の取扱いは当時もけっこう大変だったと思います。
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西洋ファンタジー小説や漫画などで、こういうごっつい本の描写シーンをある程度お見かけするんですが、そもそも「羊皮紙が湿気次第でぐんにょり曲がってしまう恐れがあるため」、それらを抑えるための役割もあるんです。詳しい説明は新作のご本にも書いているそうなので、そちらも読んで頂ければ。
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次の同人誌新作「修道院のお菓子食べ比べ本(めっちゃ仮題)」の資料集めや実物試作に少しずつ着手中。修道院のお菓子は、材料や作り方は昔からほぼ変わらずなんですが、作り手によって食感などが変わってきます。お国毎に好みの味もあるので、そのあたりもうまく比較できればいいなーと考えてます。
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神聖な力をもつとされる薬草は昔から多々ありますが、小さな花穂をつけるバーべインは、かつては強い力をもっていたと信じられていました。「現世と異界の入口を清める薬草」ともいわれ、古代ローマやケルトでは儀式を執り行う上で重要だったとされます。中世でも魔除けに使っていたみたいです。
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「中世ヨーロッパの婦人向け整髪料」なるレシピを発見しまして、思わず内容ガン読み。ドライローズとクローブなどの香りがよいスパイス、ローズウォーターを使っていました。髪にふりかけるととてもよい香りがしたそうですが、ご高齢の方のご意見曰く「クリスマスクッキーの香りね」とのこと(納得)。
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ヨーロッパのクリスマス料理やお菓子は、クローブやシナモンなどを使った種類が大変多いもんでして、中世でもだいたい同じ感じです。かのエリザベス1世もクローブの香りが大好きで、粒を髪にさしていたともいわれているので、ツンとくるスパイスの香りは当時ご婦人方の間でも流行ってたんでしょうね。
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エリザベス女王の棺の上にある白い花のリースは、最期の時を過ごしたバルモラル城で摘まれた花々とのこと。中世ヨーロッパでも、愛しい人が旅立つ日に近くの花園で摘んだ花をそっと渡したとされます。「この地で共に紡いだ思い出を忘れないで欲しい」という願いが込められていたのかもしれないです。
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魔を退けるローズマリー、一途の愛の象徴マートル、古の神木といわれるオーク。他の花々も含め、永遠の旅路にふさわしい、大変美しいリースだと思いました。 twitter.com/RoyalFamily/st…
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ここ最近、出先で中世ヨーロッパ的なタルトなどを作る機会を多く頂いておりますが、「現代のパイのイメージを持たないように」と、事前に必ずお伝えしています。昔と今の食材も違えば、食感も味も想像以上に異なります。当時の諸事情を前もって説明するのも、作り手の責務だと個人的には思っています。
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近所のお庭に「深紅色の果実」ザクロがたわわに実っていて、秋の到来を改めて感じた今日この頃。ザクロは聖書における『七産物』のひとつで、大変古い歴史を持ちます。中世ヨーロッパでも、南欧の地域ではザクロを使った肉料理のレシピなどが残っています。添えるだけでも彩りある料理になります。
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遥か昔に絶滅したと思われる幻の食材「シルフィウム」に関するレポートをペタリ。これ、前からめっちゃ気になっていたんですが(断定はできないものの)、解析研究の一端になるだけでも有難い情報でございます。シルフィウムを使った古代ローマ料理検証もありますです。 natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/0…
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クリスマスの聖なる木・ヤドリギの姿が少しずつみられるようになりました。他の木に寄生して育つ「半寄生種」という、少し特殊な生態を持っています。昔から玄関や大広間にヤドリギを飾る風習があり、悪魔から家を守る力があると言われています。ヤドリギの枝1本でも強い力を持つと信じられています。
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11月の初め頃、南米では「死者の日」という大切な行事がありまして、必要不可欠な花として橙色のマリーゴールドが街を覆い尽くすほど飾られます。死者の花とも言われますが、太陽の力を持つとされ「魂が迷わず来られるように」という意味もあるようです。明るい花で出迎えるというのもまたよきですね。
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古い時代に原点があったとされる万霊節の必須食材・ソウルケーキ(Soul cake)。ケーキとゆーてますが、今のふわふわ系じゃなくて、クッキー系のことを指します。十字の切れ目を入れるのと、芳ばしいスパイスやレーズンを加えるのが特徴です。多くの魂に祈りを捧げるために必要でございます。
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1人で勝手に決めている「中世欧州三大スパイス」はシナモン・クローブ・ジンジャーですが、これから寒くなる冬シーズンにはもってこいの食材でして、いずれも身体を温める要素があると、当時も認識されていたようです。ヨーロッパのクリスマス菓子ってこの3種類のスパイスがだいたい入ってますしね。