繻 鳳花(@shuhohka)さんの人気ツイート(いいね順)

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中世ヨーロッパ料理の特徴の一つとして、野菜や果物は「くったくたに煮込むか焼くか」、いずれかの調理方法がほとんどであることが挙げられます。当時は「生野菜や生果物を食すると病気になる」と信じられていたようでして、実際ほとんどの料理指南集には、煮込むか焼くかの指示が入っています。
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春を感じる植物というと、ちいさなちいさな野生のイチゴ。現在のイチゴは大きくてジューシー、あまり季節を問わずにゲットできますが、野生のイチゴの最盛期は春から初夏頃です。中世ヨーロッパでも小さなイチゴを使った料理はあったので、昔は世間話をしながらたくさん摘んでいたのかもしれませんね。
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西洋ファンタジー小説や漫画などで、こういうごっつい本の描写シーンをある程度お見かけするんですが、そもそも「羊皮紙が湿気次第でぐんにょり曲がってしまう恐れがあるため」、それらを抑えるための役割もあるんです。詳しい説明は新作のご本にも書いているそうなので、そちらも読んで頂ければ。
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今年も早い時期からバラの開花が始まりました。中世ヨーロッパでも一応バラそのものはあったんですが、古代ローマの滅亡と共に「贅沢の象徴」とされ、一般人の目に触れないよう修道院の庭などでひっそりと咲き続けていたようです。中世後期になって、少しずつ花の女王としての地位が回復しました。
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世界はアレなコレで大変ですが、今年もガッツリやりますこの「行事」。超絶本気モードで「例のご一行様」をレーダーで追跡していきます。現在おうちを出て北欧の上、北グリーンランド海あたりにいるみたいでっす。「使用年数」なんぞ、もう歴史クラスタ歓喜じゃないかとコレ(*^-^*)↓ twitter.com/shuhohka/statu…
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似たような事例として「日の入後の森には立ち入るな」という決まり事が昔の農村などではあったようでして、明かりなんぞそう容易く手にできなかった時代、何度も森に入っている人でも一度漆黒の森に入れば戻ってこれないのは確実だったので、警告として言い伝えられていたんじゃないかなと思います。
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海外のファンタジー系料理レシピ集で、めっさオススメ&内容秀逸なのがこちらの2冊。それぞれの世界観を保ちつつ、日本でも比較的ゲットできる食材構成となっております。左のご本はどちらかというとファンタジー飯寄り、右のご本は中世ヨーロッパ料理寄りな感じかなー?と思いまっす( ・∇・)。
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中世ヨーロッパなどの歴史料理に触れる際、「昔の食材は粗末なものが多いし、あんまり美味しくなさそう」というご意見を頂くんですが、時代が変われば各々の味覚も異なります。昔の人々にとって、記録に残る料理は最高のご馳走であったことに変わりはないので、その事実は大切にすべきだと思います。
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春から初夏にかけては、赤や黄色の花に加えて、青い色の花も次々に咲き始めます。「優雅」の花言葉を冠するヤグルマギクは生花はもちろん、ドライフラワーにしても鮮やかな青色が残ります。古代エジプトにはすでにあったとされ、後世まで絵画に描かれるなど多くの人々に親しまれた花といわれています。
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古い時代に原点があったとされる万霊節の必須食材・ソウルケーキ(Soul cake)。ケーキとゆーてますが、今のふわふわ系じゃなくて、クッキー系のことを指します。十字の切れ目を入れるのと、芳ばしいスパイスやレーズンを加えるのが特徴です。多くの魂に祈りを捧げるために必要でございます。
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ここ最近、出先で中世ヨーロッパ的なタルトなどを作る機会を多く頂いておりますが、「現代のパイのイメージを持たないように」と、事前に必ずお伝えしています。昔と今の食材も違えば、食感も味も想像以上に異なります。当時の諸事情を前もって説明するのも、作り手の責務だと個人的には思っています。
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11月の初め頃、南米では「死者の日」という大切な行事がありまして、必要不可欠な花として橙色のマリーゴールドが街を覆い尽くすほど飾られます。死者の花とも言われますが、太陽の力を持つとされ「魂が迷わず来られるように」という意味もあるようです。明るい花で出迎えるというのもまたよきですね。
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西洋の歴史料理にご興味を持たれる方が少しずつ増えているようで大歓喜なんですが、心の片隅に留めて頂けると嬉しいナー、と思っているのが「時代の味覚の変化」。現代人が好む味と数百年前の人々が好む味はかなり異なります。今は不味くても、昔の人々にとってはご馳走だったものも多かったんです。
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近所のお庭に「深紅色の果実」ザクロがたわわに実っていて、秋の到来を改めて感じた今日この頃。ザクロは聖書における『七産物』のひとつで、大変古い歴史を持ちます。中世ヨーロッパでも、南欧の地域ではザクロを使った肉料理のレシピなどが残っています。添えるだけでも彩りある料理になります。
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中世ヨーロッパの料理指南集に「スミレのポタージュ」なるレシピがあるんですが、これはアーモンドミルクと米粉、香辛料やイチジク・デーツなどを混ぜ合わせて煮詰め、最後にスミレの花を飾るというもの。オートミールっぽい、ほんわかな甘い味がしたんだと思います(多分)。
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以前から何度かお伝えしているんですが、料理たるもの、現代と数百年前では食材の質も異なれば人々が好む味もかなり違います。現代では受け入れがたい味でも、昔の人々にとってはまたとないご馳走だったこともあるというのは、ほんのちょっとばかし気にかけて頂けると嬉しいなー、と思います。
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中世ヨーロッパの修道院などで使われていた「蜜ロウキャンドルの光量」を簡単にご紹介。これ7~8年ぐらい前の自作蜜ロウキャンドルなんですが、中心は光が強い一方、30cmほど離れただけで暗闇に呑まれます。これぐらいの光量だったのであれば、ある意味写本書きの方は大変だったんでしょうねぇ(震)。
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中世ヨーロッパでも大変人気の高かった「青い石」。装飾品はもちろん、彩色写本にも顔料として使用されました。特に好まれたのが、深い青を纏うラピスラズリ。当時の明かりであった太陽光やろうそくの光に強く反応するそうで、無意識に深い青の世界に惹きこまれていくのも納得がいくような気がします。
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ゲームやファンタジー小説などの作品で、世界観のモデルにしている国としてアイルランドがよく挙げられます(個人的に聞いた限りでは)。他の欧州の国々とは少し違う、壮大な自然と緑豊かな風景、古の歴史がそのまま残っている建造物などが、全体的に描きやすいのかな?と思っています。
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イギリス・チャールズ国王の戴冠式が5/6(土)と迫っているんですが、その式で採用されるかも?しれない花について、国王が愛してやまないデルフィニウムと、王室に代々好まれてきたスズランが登場する可能性があるとのこと。いずれも5月を代表する色鮮やかな花。当日の式典の彩りが今から楽しみです。
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中世ヨーロッパの肉の消費に関する項。「比較的裕福な人々は多くの肉を食べる」というイメージがありますが、現代におけるDNA鑑定等の科学的調査で、この説が一部覆る傾向にあります。時代によっては偏った食事ではなく、豆やチーズ、野菜などバランスよく食していた分析結果もでているようです。
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クリスマスの聖なる木・ヤドリギの姿が少しずつみられるようになりました。他の木に寄生して育つ「半寄生種」という、少し特殊な生態を持っています。昔から玄関や大広間にヤドリギを飾る風習があり、悪魔から家を守る力があると言われています。ヤドリギの枝1本でも強い力を持つと信じられています。
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5月の初日、フランスでは白いスズランを贈る風習があります。中世ヨーロッパでは森の中に咲く野草の一種でしたが、後世になって香水の材料などとして栽培が本格化したそうです。スズランは北欧フィンランドの国花でもあります。ベリーの果実と純白のスズランの組み合わせはなんとなく素敵な感じです。
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中世ヨーロッパの生活文化のご本は、ここ最近すこーしずつ増えておりますが、ゆづか正成先生の「騎士譚は城壁の中に花ひらく」シリーズは、中世ヨーロッパなお料理をお勉強している者としては超絶優秀作品のひとつでして、本文がめっちゃよいのに加えてプチコラムも大変分かりやすいのでございます。
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以前「修道院の回廊や中庭を何周すれば、院内の台所にある窯に入れたタルトが焼きあがるか?」の検証をしたいと提案したら、知人にめっちゃ笑われたんですが、だいぶ本気モードでやる気満々だった顔。確証はなくとも、焼き加減のおおよその目安にはしていたかもしれなくもなく。記録とってみたいっす。