日本列島は、山脈の谷間の狭い地域に人が住んでるので、お互いが同じ村の顔見知りになりやすく、他人を騙すスパイや宣伝戦が苦手です。それに対し大陸は広大で、初めて接した人はそのまま二度と会わない事も多いので、商いなどで他者を出し抜いたり、諜報をするのに日本人ほど抵抗感がありません。
戦いで怖いのは、練りに練った戦術を駆使する相手より、とにかく吹っ切れてこちらの心臓部にまっすぐ突っ込んでくる相手の方です。戦いではしばしば、危険な戦法が結果的に相手に恐怖を与えて、勝利のカギとなったりするような、矛盾した戦い方が功を奏すことがあります。
交渉や議論というのは、それのみで決着がつくことはあまりなく、たいていは武力の背景や、利益供与で結論がつきます。したがって、例えばSNSなどの場の議論や討論は、利益も武力による不利益も無いので、お互いに自説を曲げず、決着もつかない場合がほとんどとなります。
旧軍の道歌に「かわいければ、5つ教えて、3つ褒め、2つ叱って良き人にせよ」という歌があり、これは部下を指導する際の、褒める場合と叱る場合の割合を示しています。ほめる割合が良くわからない場合などは、参考にしてみてはいかがでしょうか。
料理の際、包丁のライン上に指があるかどうか常に気にするのと同様に、銃を扱う人は銃口のラインがどこを向いているかを常に気にします。普段の生活でも、交差点では他所の車のライン上にいないかどうかをできるだけ確認したほうがよく、さらには遮蔽物の後ろにいたり、運転手を観察すればなお良いです
主義主張にあまりにものめりこむと、他人にもその主義を強制しようという考えに必ずなります。なぜなら他人が別の主義を信じていると、自分と他人どっちの主義が正しいか分からなくなるからです。そして、他の主義を排除し自分の主義だけになれば、自分が正しいと証明できると考えるようになります。
戦争に至る前の外交手段として以下の行動があります。 ・威嚇 ・内政干渉 ・軍事的威嚇行為 ・間接的封鎖 ・相手の隣国の援助、同盟 ・相手の反政府勢力への支援 これらは嫌がらせの類ですが、実際の戦争よりも犠牲も少なく済み、なおかつ金もあまりかからないため、どこの国でも頻繁に行われます。
戦いでも喧嘩でも、何のためにやるのかを決めるのも重要ですが、相手はどうすれば戦いを止めるのか、すなわち戦いの止め時、収めどころをきっちりと把握するのも重要となります。これを見誤るといつまでも戦いを止められなかったり、相手が譲歩するつもりでもそれが分からず、無用に攻撃してしまいます
戦いでは”兵站”が大事ですが、ただ単に物資を多く用意すればよいわけではなく、兵站には次の4点が重要となります。 ・補給能力 ・輸送能力 ・整備能力 ・管理能力 これは人材育成、部下指導にも同様に言え、どれかが良くても他の能力が低かったら、物資も人材も組織の中をうまく回らなくなります。
共感を得て味方を増やすには、理屈や理論よりも、低級な感情を刺激するのが一番であり、そのポイントは次の4つとなります。 1.今までの功績を賞賛する。 2.互いに同じ目標を掲げ、これからしようとする事を告げる。 3.共通の、かつ弱い敵を設定する。 4.魅力的な利益を匂わせる。
ベトナム戦争でベトナムはアメリカを撃退しましたが、戦死者の数はアメリカ側が5万以上なのに対して、ベトナム側は90万人以上を出しました。弱者のゲリラ戦法はジャイアントキリングを生み出す事もありますが、戦いがスポーツと違うのは、犠牲者を大量に生みだしてしまうことです。
人がミスを犯す原因はただ一つ、「思い込み」です。わからないけどまあいけるだろうとか、今まで大丈夫だからこれからも大丈夫だろうとか、同盟があるから裏切ることはないだろうとか、~だろうという思い込みから人は誤り、失敗していきます。
戦いで勝利が続くと、優越感により「相手は愚かで自分は優秀」だと思い込みやすくなり、マンネリで同じ戦法ばかり使用し、新しい戦法を考えないようになります。そして弱い勢力は、逆に生き残りをかけて必死に考えるので、結果、大帝国でも大企業でも、容易く滅びたりします。
人は、事件について記した何十冊もの調査報告書よりも、表紙に”極秘”と書かれた数ページの陰謀論を信じやすいものです。戦いでも、本当の情報を得るには、膨大な情報をよく調べるのが大事で、都合の良い情報が、都合の良いタイミングで、苦も無く入手できた場合、まず疑うのが大事です。
戦いを考えるとき、最低限考えておかなくてはならない5つの要素を、それぞれの頭文字で”METTT”と呼びます。戦えるかどうかを考えるには、これらのことをまず考えてみるのがよいでしょう。
戦いでもゲームでも初級者と上級者の違いとして、上級者は防御が上手く余計なダメージをもらわない事が挙げられます。そして防御のみでは勝利する事は出来ず、どこかで攻撃をしなくてはなりませんが、ここでも上級者は相手を誘って隙を作りだすのに対し、初級者は無駄に攻撃し逆に隙を見せてしまいます
戦いやゲームの上級者は初級者に比べ防御が上手いですが、防御とはいわゆるガードばかりではなく、相手の攻撃をかわすことも含まれます。上級者は、相手の攻撃の間合いを把握し、攻撃から逃れるために常に移動を繰り返すため、初級者と比べて戦いにおける移動量が、段違いに多い傾向にあります。
ゲームなどでは例えば、100の戦力がいてそのうち50減っても、あと半分あるなという計算がつきますが、実際の戦いでは、兵力が減って不利となると、味方は逃亡を考えだす恐れがあるため、ゲームよりもずっと、味方の損害には気を付けなくてはなりません。
「囲む師は欠く」というのがあります。包囲された敵は、逃げられないと思うと団結しますが、包囲をワザと一部空けておくと、自分だけは先に逃げようと思い仲間割れを始めます。これはいろいろな応用が効き、例えば野党の一部に利益を与えて、他の野党の嫉妬心を生んだりとかも、これの応用となります。
戦いで最もよいのは、戦わずして勝つことです。では、どうすればよいかというと、相手と相手を争わせてこちらへの注意を逸らす事です。これは日常でも同じで、変なのに絡まれたときは真っ先に警察を呼んで、警察と変な者とで対峙してもらえばよいのです。恥と感じずにすぐ通報するのがお勧めです。
上司の仕事は簡単に言えば、部下に与えることであり、これはただ単に命令だけを与えるのでなく任務遂行に見合う「義務」「責任」「権限」「戦力」「時間」を与えなくてはなりません。そしてこのうち最も重要なのは、戦力と時間です。これを誤った無茶な命令は、避けるのが吉です。
人は、話し合いや議論だけでは決して自分の意見を変えず、自分の意見を変えないと損得がある、あるいは罰が与えられる場合に、初めて自分の意見を変えます。話し合いで意見が通じるのは、自分に損得が特にない、どうでもよい事柄の場合だけとなります。
@secretfunnyboy3 恐ろしいのは、戦前の帝国軍となんら変わっていない事。
ナイフで襲われた時、素手で防御するのは絶対NGであり、とにかくカバンや衣類、本で防御するだけでも大分違います。その際、真正面で受け止めるのは危険なので、西洋の盾のように、斜め方向に受け流す事を試みましょう。
世界は平等であるべきとか、こうであるべきという考えを”観念論”といいます。戦いは現実の状況に即して行動すべきであり、「あいつは悪いから倒されるべき」とか「たとえ○○の状況だろうとも、○○はこうであるべき」という思考は、負け戦に多く見られる考えとなります。