独裁者が一度決めた事は、たとえそれが失敗だったとしても軌道修正はなされません。 なぜなら独裁者はライバルを葬り、国民を抑圧しているので、自分の失敗を認めてしまうと恨みを買っている分、逆に対抗勢力や国民に葬りさられる危険があるからです。
侵略されてもゲリラ戦をすれば良いと言う人たちがいますが、ベトナム戦争でのゲリラ戦ではアメリ側の戦死者が5万人以上なのに対し、ベトナム側は90万人以上の戦死者を出しました。 ゲリラ戦は勝とうが負けようが、相手より遥かに多い犠牲者を出す事になります。
戦いには予備兵力が必要ですが、予備を知らない人が見ると「遊んでいる!けしからん!」となるので、予備は重要だという事をしっかり認知させる必要があります。 だから在宅勤務してるのを「ヒマそうに見える」とか言う人は、地獄に落ちといてください。
頭の良い人、机上の戦術が上手い人が、いざ戦いとなるとうまく行かない事があります。 戦いというのは部下の兵士に「命を捨てろ」と命令する事なので、兵士が従いたくなるような人間でないと作戦がうまくいきません。逆に作戦が多少まずくとも、兵士の団結がものすごい部隊は最終的に勝利したりします
指導者、リーダーがやってはいけないのが、自分の決定権を他人に譲る事です。 他人に任せてもし上手くいったら「なんだリーダーいらねえじゃん」という空気になるし、逆に上手く行かなかったら「あの人は自分の責任から逃げて丸投げした」と言われ、どっちに転んでもデメリットが大きいからです。
兵士が食べた戦闘糧食のゴミや缶詰を放置して捨てておくと、ゴミの数でこちらの人数が敵にばれてしまう恐れがあります。 従って軍には、食い終わった缶は潰して埋めるという規定があり、戦国時代でも炊き出しの煙の数で相手の兵員がバレたように、何気ないところから重要な情報は漏れてしまいます。
戦いが上手な者は、まず勝てる条件を作り出してから始めて敵と戦います。それに対し失敗する者は、まず最初に戦いをしかけて、戦いの最中に偶然の勝利を願います。それゆえ、戦上手の勝ち方は人目につかず目立たない場合が多くなります。なぜなら勝って当然の状況で、始めて戦うからです。
戦いとは、敗北しそうな雰囲気を察知したら、すぐに撤退すれば被害を最小限に抑えられます。 しかしそれには失敗や敗北を経験した者でないと微妙な空気が読めず、一度も失敗したことのないエリートは、勝敗分岐点が読めず、退却の決断をなかなか下せないままズルズルと事態を悪化させがちとなります。
ネットの争いで完璧な理論と証拠で論破しても、相手が謝罪して考えを改める事はまずありません。 考えを改めるのは、考えを改めないと自分に害が及ぶ場合のみであり、「議論+力と恐怖」のセットによって初めて、相手の考えを改める事ができます。
戦力もエネルギーも人員も、常に予備を確保していなくてはなりません。最初から100%で戦うと、必ず息切れを起こしてしまいます。目安として70~80%で動き、どんな場合でも少なくとも10%は予備を確保しておき、その際、予備は用途を定めず、使ったり仕事をさせてはいけません。
戦いの本質は「運搬」です。 人間の血流と同じく、物資の流れが必要な場所に行きわたる事こそが戦いで最も重要な事であり、軍の仕事は複雑に見えても、やってる事は実弾を相手に届けたり、物資を自軍に運んだり、情報をすみずみまで行きわたらせる事の繰り返しです。
スパイの種類にはいろいろありますが、自分の国に住んでる自国民なのに、相手国に情報を流したり、相手国の有利になる活動をしたりする者を「敵国籍密告者(スティンカー)」と呼びます。 彼らの動機は、金銭的もしくは政治的な場合が多く、中には理想主義者も含まれます
組織と言うのは常に問題が生じており、リーダーはそれを解決しなくてはなりません。 ところがイエスマンばかりだと、その問題自体を把握できなくなってしまい、結果、対処が遅れるという事態になってしまいます。
戦いの理想は防御で始まり、反撃で終わる事です。 逆にダメな戦いの例は、攻撃で始まり、疲弊して、防御に回る事です。
ウクライナの例を見てわかる通り、侵略軍が真っ先に行う事は政治指導者の排除です。 従って防衛の議論は、その国の政治指導者が一番熱心に行うのが普通であり、その議論をしないのは、スパイかたわけのどちらかとなります。
大阪冬の陣で徳川と和睦した大坂方は、攻撃を止めてもらう代償として濠を埋めましたが、これがかえって滅びる原因となりました。 我々の生活でもサービスをし過ぎるとクレーマーを生んだりするように、人間の心理としてあまりに譲られるとそれが当然と感じて、さらに要求がエスカレートしていきます。
独裁国家では、優秀な跡継ぎや優秀な部下がいると独裁者の地位が脅かされる危険性が有るため、大抵は無能なイエスマンで周りを固めます。 しかしそれをやると当然、独裁者一人でほとんどの仕事や決断をしなくてはならず、若いうちはともかく年をとると、過労とストレスで判断を誤る事が多くなります
@rootport 二人で一緒にピアノを弾く姿が見たかった・・・。
ウクライナのゼレンスキー大統領は支持率がすごく低かったのに、ロシアの侵攻を機に支持率が爆上がりしたの、兵法36計のこれを思い出す。
いろいろ考えたが、やはり最終的にプーチンは失敗するのではないか。あまりにも世界中から嫌われ過ぎたし、唯一の味方の中国も何をするわけでもない。 いくら強くても嫌われ者は勝者にはなれない。だから嫌われないように同盟を増やして同意を得たり、大義名分を作ったりするのだが。
地図で見たら、ロシアの隣にこれ以上NATO加盟国を作らせんぞという、プーチンの必死な意思をひしひしと感じる。
結局ロシア人は自国が大国であることを望んでるし、その論理で行けば、ソ連崩壊時に諸国に独立されたことは恥であり敗北であるから、何十年かかろうが誰が何を言おうが、取り戻したいとずっと思っていたわけですね。 論理がどうこうでなく、感情的に許せない部分が大きいんだと思います。
現代では紛争危機の際に、SNS等を利用した言論空間のコントロールがさかんに行われます。 主に自己の侵略の正当性を主張し、相手をおとしめる目的でねつ造が行われる事が多く、注意が必要です。
ただの誹謗中傷や論理が無茶苦茶でも、大勢の人に何回も言ってもらえば、例え真偽が不確かでも第3者にとっては「大勢の人が言っているから、おそらく本当だろう」となってしまいます。 戦いで大軍が有利であるのと同じく、謀略を広めるには数が多いほど有利となります。
他人に攻撃的で意見を排除しようとする人は、自分に信念が無い場合が多いです。 自分に信念が無いので、自分の思想が正しいかどうかの根拠が示せず、自分の思想が正しい事を証明するためには、周囲を自分の思想のみがある状態にすれば良いので、他人の思想を排除するために攻撃的になっていきます。