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攻撃されたら一番有効な手段は防御よりも”反撃”です。口論も同じで、中傷してくる相手には、自説の正しさを説明し納得してもらうよりも、こちらが受けた以上の脅威と損害を相手に与えるのが最も効果的となります。
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戦略や戦術は未来の状況を考える事でもあるので、外れたり上手くいかない場合もあります。事なかれ主義者がこれに携わると、外れた時の批判を恐れて何もせず、状況が悪化してから場当たり的対処をしようとします。事が起きてから動くのは、批判されたくない自分を良く見せたいという心理からきています
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学校の授業中に眠たくなる原因の一つとして、講師の喋るテンポが常に一定というのがあります。これは催眠と同じであり、兵士を鼓舞する演説や、議論や口げんかの際は、これとは逆に突然大きな声で話したり、声のトーンや大きさを、意図的に変化させ、相手の心を揺さぶるのが効果的となります。
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戦いでは常に情報が不足しており、博打的な判断をしなければならない事がありますが、博打をする際には最低限注意すべきことがあります。
1.手札は可能な限り揃えてから勝負する
2.揃えた手札は惜しみなく使う
焦って勝負したり、ビビって尻すぼみになるのが最も危険です。
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戦いとは簡単に言うと、運搬と流れです。兵や物資、燃料を適切な位置に運び、弾を相手の陣地にぶち込む。つまるところ物流とあまり変わりません。これは人体の構造にも似ており、健康とは体内の血液や体液が正常に流れてることであり、これが滞ると戦いの苦戦、すなわち病気となってしまいます。
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戦争は受験と同じで、準備が9割大事となります。受験勉強がしっかりできていれば、本番ではペンを走らせるだけなのと同じく、準備ができていれば実際の戦闘は大して苦労しません。ただ準備をしなかったり、自分の実力以上の相手に挑んだりする人が、本番で運頼みや気合で乗り切ろうと頑張るわけです。
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古来より暗殺を人に依頼する時、まず依頼者が考えるのが、ターゲットと暗殺者も同時に始末する事です。依頼を終えた暗殺者を片付ければ、ターゲットはいなくなり、暗殺者に裏切られる危険も無くなり、秘密もバレる心配がなくなり一石三鳥だからです。従って実行者を生かす理由はどこにも無いわけです
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人が人の言う事を聞くのは話し合いではなく以下の4つの場合です。
1.暴力
2.経済制裁
3.拘束
4.洗脳
話し合いとはこれら4つの折り合いをつけ妥協する作業であり、この4つが無い状態で話し合いをしても、ネットの議論のように、人は考えを改めません。
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相手を追い詰めた時は、逃げ道を与える事が重要です。逃げ道を封じると皆一丸となって、死に物狂いになりますが、逃げ道を与えると、逃げようとする者と、徹底抗戦しようとする者との間で意見の対立が始まり、内部で勝手に争って、容易に崩す事が可能となります。
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戦場では問題が、どんどん矢継ぎ早に発生します。従ってトップの周りがイエスマンばかりだと、そもそも問題が存在している事にすら気づかないことになり、あっという間に状況が悪化します。独裁者が戦争に負ける理由が大抵コレです。
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平和を愛する人が好戦的になる場合が良くあります。なぜなら、争いとは2つ以上の主張がぶつかり合う事であり、これを平和にするには主張を1つに統一すればよい。そのためには、相手の主張を潰す必要があるからです。従って平和に熱心になれば、他の主張を認めようとしない傾向になる危険性があります
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人間は相手を悪く言い、自分を良く見せようとする動物であり、なぜこれをするかというと、実際に戦うよりも金がかからず、犠牲が少なく合理的だからです。孔雀が羽を広げて自らを良く見せようとするように、SNSとかで中傷をする人たちも、自分を優秀に見せようとする、種の保存の心理が働いています
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戦いは、武力行使の前に「言葉の暴力」があります。人間は肉体よりも精神の方が弱く、その精神に影響を与える「侮辱」は、殴られるよりも相手を傷つけ、その痛みは長期間続きます。従って戦いをする者は、言葉の暴力への対抗手段を持たねばなりません
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戦場で最も大切なのは、弾薬でも金でも兵士の命でもなく、「時間」です。そして、最もダメなのは、ためらって物事の決断をダラダラと遅らせてしまう事で、これを「遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)」と言います。
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戦史では「こうすれば勝てた」とか、現代の人々は口を揃えて言いますが、当時の人々も大抵はその事を分かっており、それでも条件が揃わず、そうする事が出来ずに負けてきました。戦史を読むときは「なぜ出来なかったのか?」「出来ない時に自分ならどうするか?」という視点が重要となります。
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戦いは時の運も絡むので負ける時もあります。ただし負け方が大事で、負けそうな時は生存を第一に考えなくてはなりません。負けて自分が滅びるのが一番ダメで、負けた自分にキレたり、自暴自棄になって突っ込んだり、プライドが邪魔をして逃げなかったりして滅びるパターンが非常に多くなります。
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戦場では恐怖が支配しますが、恐怖の大半は「知らない事」により起こります。これを対策するには「観察」しかなく、日常でも常に観察し、相手が怖いならその相手の情報をなるべく集め観察するのが、恐れへの対策となります。
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日本人は直接戦闘を重要視し、補給やスパイ活動を軽視する傾向にありますが、これは日本人のランクや権威を好む性格に原因があります。日本人は何にでも上と下の権威を付けたがり、補給員を軽視する考えなどは、例えば現代でも、配達員への蔑視感情となって現れることがあります。
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明治時代、陸軍の講師だったドイツのメッケルは、日本のエリート将校の短所として以下の二つを上げました。
1.物事を簡単にできると妄信すること
2.下級の者をみだりに拘束すること
これら欠点は今でも通ずるものがあるのかもしれません。
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平将門と戦った藤原秀郷は、最初将門の味方をしようとしましたが、食事の際、将門が飯粒をポロポロこぼすのを見て
「こんな行儀の悪いのとは一緒に戦えん」
と思い、将門の敵に回り、最後には将門を討ち取りました。武人とは戦い以外でも、普段から注意を払うのが肝心です。
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潰れそうな企業が方針をコロコロ変えて迷走するように、負ける軍というのは迷走する事が多いです。そして何をしていいか完全に分からなくなり、とりあえず被害から逃れようと無難な策を用いて、その結果根本的な解決にならずに状況が悪化する、という過程をたどります。