兵を粗末に扱う軍は敗れます。人間というのは”釣り合い”を求めるもので、命令する側が下を軽く扱うと、命令される側は同じように上を軽く扱います。 命令というものは、それ自体に効力があるわけではなく、受け取る側が命令を聞く気になっていないと、何をどうやっても命令は実行されません。
戦場では兵の3割が死傷すると全滅扱いとなりますが、日本人は「100%が全滅である」と良く誤解し、兵に無茶を要求します。そして困ったことに、上級者や、後援会等の直接前線に出ない人たちに限って、そういう勇ましい事を言う傾向にあります。 twitter.com/YahooNewsTopic…
上司が部下に仕事の命令を下す時、ただ「やれ!」というだけでは、人の働きは鈍くなります。多くの軍隊では命令を与える場合、以下のコツを利用します。
よく「なぜ現場の情報が、きちんと自分の所に伝わってこないんだ!」と怒る上司がいますが、たいていは情報の要求をしていない事に原因があります。軍隊では、指揮官が「この情報が欲しい」と具体的な情報要求(EEI)をするのが常であり、まず上の者がこれを示さないと必要な情報は上がってはきません
部下というのは刀と一緒で、刀が切れないからと言って刀に怒鳴って八つ当たりしても意味がありません。刀を切れるように研いでやるのは自分の仕事であり、切れない刀を戦場に持っていくと、やられるのは結局自分です。
謀略の方法として、マウントをとったり、相手に罪悪感を与える方法があり、こちらの方が上だと相手に認識させれば、戦わずして勝つと同じ事になります。 マウントをとってくる相手には注意をしましょう。
日本のワクチンのグダグダっぷりを見てると、アメリカとのマネージメントの差で戦争に負けたのを思い出しますね~。
ドコモ口座の事件やセブンペイの不祥事を見るにつれ、かつてソ連軍のジューコフ元帥が評した 「日本軍は、現場の兵士は優秀だが、トップの将校は愚かだ」 という評価を思い出します。 トップエリートが愚かなのは、日本の組織に古くからある根本問題といえます。
人が人の言う事を聞くのは話し合いではなく以下の4つの場合です。 1.暴力 2.経済制裁 3.拘束 4.洗脳 話し合いとはこれら4つの折り合いをつけ妥協する作業であり、この4つが無い状態で話し合いをしても、ネットの議論のように、人は考えを改めません。
クレーマーに毅然とした対応をする所が増えつつあるようですが、嫌がらせや危害を加える者には、力を見せつけるのが一番効果的となります。
戦争で最も面倒で、最も困難で、最も重要な事は、”兵に補給と報酬を与える事”であり、日本人は歴史上しばしばこれを無視して、餓死者を出したり、安い報酬で戦わせたりしました。 権威主義が行き過ぎると上の者が現場軽視となりやすく、払いは少なく、要求は高い状況になりがちです。
ワクチン接種の混乱を見ていると、昔読んだ名著『日本はなぜ敗れるのか』を思い出します。
”全滅”というと、一般的には全員死亡と思われがちですが、軍隊では死傷者が出ると、その面倒を見るための兵員が必要となり、それにより前線で戦える兵士がいなくなるのを全滅と呼びます。 中世では半分、現代では3割死傷すると、部隊としては前線で戦闘できる兵員がいなくなり、全滅扱いとなります。
戦いは弱い部分を責めれば相手をコントロールできますが、相手が「弱点など知るか」と開き直って攻めてきたら、制御するのは不可能となります。ことほど左様に「背水、決死」というのは厄介で怖いものであり、相手にこれをさせないように、わざと相手への逃げ道や、生への希望を与えなくてはなりません
新型コロナウイルスの全員検査で医療崩壊してしまった国がありますが、これは「戦力には限りがあるので、必要な個所に集中しなくてはならない」という、戦いの9原則である「集中の原則」と同じメカニズムとなります。過剰な平等、全員へのほどこしは逆に危険です。
中国の格言に「流言は知者に留まる」というのがあります。デマとは賢き者が耳にしても、口には出さないからそこで止まりますが、愚者の間では際限なく広まるという意味であり、デマの拡散防止に、如何にリテラシーが大事かという格言でもあります。
無能な働き者は最悪だと言われますが、無能というのはどういう事かというと、それは虚栄心です。仕事というのは現実の事なので、事実に基づいて行動すべきですが、自分を良く見せたい願望があると、事実が見えなくなるか、あるいは都合の悪い事実をわざと見ないようにします。虚栄心は組織を滅ぼします
予備は大事だけど「予備は無駄」という批判に負けて削減しちゃう人、これは批判に負けたのではなく、自分を大事にしてるんですよね。兵法調べていくとわかるんですけど、他人の批評を気にしすぎる人、自分を飾ろうとする人、自分にかかるリスク、責任を嫌がる人。これ敗北する人のパターンなんです
「ファインプレーの前にはミスがある」、とよく言われます。ファインプレーとは、不利な状況を打破するものですが、実は不利な状況に陥っていること自体がミスであり、そういう意味ではファインプレーとミスは同じ姿をしているといえます。戦上手はミスが少なく、同時にファインプレーも少なくなります
攻撃されたら一番有効な手段は防御よりも”反撃”です。口論も同じで、中傷してくる相手には、自説の正しさを説明し納得してもらうよりも、こちらが受けた以上の脅威と損害を相手に与えるのが最も効果的となります。
指導者、リーダーがやってはいけないのが、自分の決定権を他人に譲る事です。 他人に任せてもし上手くいったら「なんだリーダーいらねえじゃん」という空気になるし、逆に上手く行かなかったら「あの人は自分の責任から逃げて丸投げした」と言われ、どっちに転んでもデメリットが大きいからです。
和平を結びたい時に「すいません和平をしたいんですけど~」とか正直に言うと、足元を見られ不利な条件を吹っ掛けられます。 和平をしたい時は相手に大打撃を与えてから、「これ以上やると損だろ?」と思わせて交渉に入るのが基本であり、威勢のいい相手が実は和平したいというのはよくあります
世の中が危機となり、緊張感が増してくるとマキャベリの言葉が目立つようになってきます。
優しいリーダーがいいとか、強いリーダーがいいとかいろいろ言われますが、リーダーにとって重要なのは3つです。 1.部下に目標を与える 2.部下に仕事を与える 3.部下に報酬を与える リーダーの仕事は与えることであり、それができなければ、そのリーダーは最終的に排除されます。
江戸幕府は当時、幕府を倒す可能性のある兵器研究や科学技術の発明、輸入に神経をとがらせており、その時世界から遅れてしまった反動と西洋への恐怖で、幕末、明治になって急速な軍拡路線を走りました。兵器の研究を軽視し、知識が無いままでいると、再びその反動と恐怖が起きないとも限りません。