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80〜90年代作詞のために
仮歌を入れる事がよくあった
世界を作る上で
高いスキルが必要とされる
実は作詞家はその歌に
かなり影響される
そこでよくお世話になった
広谷順子さんの声は
どんなに創作の
力になったことか
あの頃は彼女の
声を聴きながら
たくさん詞を書いたな
ありがとうございました
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はじめてレコードになった僕の作品は
チャゲ&飛鳥の熱風
2ndALのタイトル曲でもある
万里の河がヒットしていた彼らは
TV出演も多かった
まだメールもない時代
書き上げたばかりの詞を
番組の控室にいた彼らに見せに行った
心には空気を伴う記憶がある
あの日の記憶はまさにそれだ
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2022年
12月31日
僕自身が
安全地帯の
ファンとして
その時間は
特別だと
思う。
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元気ですか?
そんな気持ちで
突然
送った詞でした
安全地帯と
これまで一緒に
作った歌への
オマージュでもあり
自分たちが何者であるかの
答えのようでもあり
「あなたがどこかで」
この時期に発表されるのには
きっと意味があるのかもしれない
そう思えます
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クレジットに
作詞松井五郎と
表記があっても
その詞を最終的に
歌にしてくれるのは
聴いてくれる人たちだ
つまりその表記の
松井五郎は
代表者みたいなもので
歌の完成は
聴いてくれる人たちの
心の中にある
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ヒット曲は
ひとりでは
できっこない
自分の
力以上の結果が
たくさんあった
いいメロディ
いい声
いいアレンジ
いいファン
いいスタッフ…
助けられたと
つくづく思う
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正しい事を
言っていても
声に力がないと
伝わってこない
逆にまちがいが
声の力で
正しく聞こえる
時がある
耳をすましながら
心でどう聞くか?
真実をどう捉えるか?
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テレビをつけたら
玉置浩二シンフォニックコンサート
久しぶりに聴いた
「プレゼント」
「出逢い」
そして「行かないで」
その時々の出来事
ふりかえってみると
歌は作られるのではなく
生まれるもの
痛みも
ぬくもりも
はらんで
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近寄りすぎず
離れすぎず
その人が
自分では
見ることの
できない
ところを
伝えられるように
そしてそれが
多くの人と
わかちあえるものに
なるように
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安全地帯の
歌詞を書き始めた頃
旭川でのライブに
同行した事がある
果てしなく青い
空の下で聴いた
彼らのデビュー曲
「萌黄色のスナップ」が
今も忘れられない
あれから随分時が流れた
「あなたがどこかで」
約40年後の返信
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チャンスは
天から
降っては
こない
幸運の
ように
見えても
よく見れば
自らの
行動に
紐づいて
いるものだ
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Twitterの
Timelineを
見ていると
たくさんの
Live情報
大切な時間を
みんな
取り戻しつつあるんだな
不安は尽きなくても
歌手は歌う場所があって
聴いてくれる人がいる限り
泳ぐのを止めない
羽ばたくのを止めない
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決定‼︎
いつでも
どこかで
聴いて
もらえたら
嬉しい
で
す。 twitter.com/azct40tmkj35/s…
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作家は
その作品が
売れなければ
ただ次が
なくなるだけだが
歌手は
結果をすべて
負って生きる
作家は
その事を
肝に銘じて
おくべきだ
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狂気は
弱い
ところに
流れ込む
なぜ?
その答えを
加害者に
持って行かれたら
悲しみは永遠に
終わらない
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抽象でもなく
具象でもなく
挑発と
混沌と
言葉では表せないこと
意味からの解放
誰とも違うもの
否定も怖れず
時には文法さえも無視して
見えないものをどう捕らえるか
そんなことばかり考えて書いていた
玉置浩二の声がなければ
成立しなかった
思い知らされた
二日間
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野島健児君のイベントに伺った
彼は流動体だ
ひとつの型に収まりきらない
エネルギーを感じる
表現者にとって安定は衰退でもある
形にならないかもしれない
不安があっても
手を下す勇気を持つこと
「野島健児」という冒険は
なかなか面白い
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ある日突然
すべてが
いやになって
消えてしまいたく
なることがある
理由があれば
対処すればいいだけだが
理由がないのが
理由だから
始末が悪い
そんな時
なにもない
紙に向かって
ただ思いついた
言葉を
一言
書いてみる
それがなんであれ
「私」が
少しだけわかる
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まだ作詞家とは
到底言えない頃
自分の作品を
使ってくれた
人がいる
その気持ちに
応えられたか
いまでも
ふと思う
苦しい時に
救ってくれた手は
忘れてはいけないな
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芸能事の波風
売れてる時は
自然に
人の気は
寄ってくる
でも
そうでない時こそ
その人の力になれる
そんな歌を書きたい
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おそらく
否定されることを
怖れない
勇気が
なければ
表現者では
いられない
賞賛は
屈辱の
先にしか
ないものだ
傷つくことが
怖いなら
鑑賞者の
席にいるべきだ