501
この惑星の
記憶が
戦争ではなく
音楽であったと
思えるように
作り続けたい。
502
遠くから
見ていたときは
美しい場所が
そこへ行ってみると
思っていたのとは
違ったりする事がある
逆にいままでいた場所が
美しく見えたり
距離と時間は
いつも心を惑わせる
「私」という場所
そこだけを
見失わず
いられたら
いいのに
503
どこをどう歩けば正しいのか
そんなことはわからない
間違えたら後悔して
うまくいったら欲も出て
それでも時を刻む命はひとつ
なんでもない瞬間でも
誰もが心を決めている
自分以外に
自分の人生の
主役はいない
504
点差は大敗でも
高校野球に
敗者はいないな
人生で勝てないことは
いくらでもあるし
延長戦は続く
それでも
毎年 夏
泥まみれのユニフォームを
見るたびに
顔を上げようと
思う
505
できないことは
想像すらできない
思いつくということは
できることのはじまり
506
ミュージックフェアを観た
「たった一度の人生ならば」
Chageの声が
言葉を放つ
歌うべき事を悩んで
歌うべき時を選んで
思いは形になる
Chageの歌として
生まれた歌も
歌はそこから
巣立つ
誰かが
自分の事として
受け入れてくれたら
嬉しい
508
あの歌を
聴いて
救われました
と
言ってもらえると
ほんとに
こちらも
救われる
逢ったこともない
誰かが
逢うこともない
誰かが
いつも
歌の
向こうに
いてくれる
それが
支え
509
510
「仲間」と見た景色は
かけがえのないもの
いつかそれぞれが
それぞれの道を
選ぶ日が来て
その先で
心が折れそうな
時があったら
ふりかえってみるといい
また頑張れる力を
きっともらえる
511
安全地帯の
アルバム
人気投票
いまのところ
「安全地帯V」が
トップ
アナログ3枚組は
冒険だったな
スタジオをいくつか使い
平行して作業してた
あるスタジオではMIXを
別のスタジオでは歌を
そしてまた別のスタジオでは
楽器のダビングと
みんな元気でした!!
nlab.itmedia.co.jp/research/artic…
512
和紙に流した
墨のように
雲が流れる
夜の空
まもなく
月が
満ちる
夜が明ければ
覚悟の一ヶ月が
はじまる
大丈夫
次の満月は
笑顔で
見られる
そう信じよう
513
514
生まれた町の
ある意味
ふるさとの
記憶がない僕に
安全地帯の
「あの頃へ」は
その原風景を
見せてくれる
515
516
アルバムで言えば約3000円を
お客さんに出して頂くのは
そう簡単なことじゃない
それはその人の労働の対価で
得た収入なわけで
別の見方をすれば制作側は
人生を与えて貰った事になる
その事に相応しい作品を
作っているか?
自問と共に歌はある
518
26才
はじめての
安全地帯の
合宿レコーディング
伊豆のスタジオで
玉置浩二と同室で
いろんな話をした
二人が共通して
好きだった作曲家が
エンニオ・モリコーネだった
…モリコーネの音楽には
人生の大切な場面が
たくさんある
Le rivolgo le mie sentite condoglianze.
519
優れたアーティストの
リハーサルに立ち会うと
リハーサルは本番のための
練習ではないといつも思う
いつどこであってもLIVE
その延長線上に
リハーサルも本番もある
更に言えば
歌と出逢ってしまえば
意識するしないに関わらず
その遺伝子を孕んでしまう
たぶん表現とは細胞分裂の
経過にしか過ぎない
520
やりたい事を
やっているだけは
足りない
依頼に応えるだけでも
まだ半分
やりたい事を
やれる環境を
作れる人
或いは
やりたい事に
依頼が来る実績を
作れる人が
プロフェッショナルだと
思う
521
たまには
心をからっぽにして
空でも見ながら
ぼーとしてればいい
愛は味方さ
522
松井一郎さんの
ニュースが流れると
SNSで
松井五郎と
間違えてる人が
意外といる
僕は大阪の知事でも
なかったし
維新の会でもない
くれぐれも
523
陽水さんに
はじめてお逢いした日
スタジオのソファ
隣りに座られて
詞見ていいですか?と
僕の手書きの歌詞を手に...
そして
おもしろい字ですねと一言
「し」ではなく「じ」
この濁点が僕には
流石の陽水さんだった
www6.nhk.or.jp/songs/prog.htm…
524
オーディエンスが
10人であっても
1万人であっても
歌はひとりひとりと
向かい合う
見えているものは重要ではあるが
それだけで計ると
届かない距離がある
人の心は遠いようで近く
近いようで遠い
加減を誤れば
どんなに美しい言葉も
ゴミになる
息を吹き込む
言葉に
息を吹き込む