126
勿論どんな風に
歌われるかは
想定して書く
ただ思いもよらない
答え合わせになる事もある
田村ゆかりさんの
ライブDVDを観てて
改めて思った
ちょっとした息の抜き方や
アクセントの付け方
同じ歌でも違う感情で
アプローチしてるように感じた
よい意味で言葉はただの道具
扱う人によって魂は宿る
127
レコーディングをしてて
考えることがある
このアーティストはどこに向かって
歌っているんだろう?
目の前のマイク?
その向こう側?
未来?
進化する機器で
補えることはあっても
魂の指向性は
そのアーティストだけのもの
見えているものしか見ないと
見えないものには届かない
128
言葉では伝わらない人もいる
言葉では変わらないこともある
でもせめて五才の子供の言葉くらい
抱きしめてやれなかったのかな
129
鏡がなかった時代
人は自分を
なにに映して
自分を見たのだろう
自分を知るためには
他者が必要だったはずだ
言葉だけてなく
表情やぬくもりも
現代は自分を確認する
ツールに満ちている
なのになぜ自分を
見失う人が
こんなに多いのか
130
月がどんなに明るくても
自らが発光してるわけではない
14日は新月
月のない空を闇が埋める
そしてまた明日から
月は満ちてゆく
自分が何者であるか
わからなくても
光を当ててくれる
誰かがきっといる
131
なぜその人と
出逢ったのか
ただ一度の接点が線になる
Chageのベスト盤
「音道」を聴いていたら
不思議な気持ちになった
同郷でも同窓でもないのに
人生の深い部分で関わる事になる
更にその先に生まれた
たくさんの邂逅
紙一枚ペン一本から
始まったって
やはり凄いな
132
季節めぐるたび
窮屈になる靴
僕らはなぜ
大人になるのかな
たぶんまちがうことだって
それで終わりではないんだ
くじけながらまたはじめて
二度と来ない瞬間歩いていくよ
「愛は味方さ」
この歌は「勇気100%」の
アンサーソングかもしれない
133
バンドやグループには
特殊な絆がある
楽しい時苦しい時を
一緒に過ごしてきた関係は
簡単には断ち切れない
選択する道は
どれも険しく思えて
それでもそれが
正しい選択だと
自分達に言い聞かせ
前に進む
その時せめて
歌が力になってくれと
祈るばかり
134
Hey! Say! 7の
忍たま乱太郎EDテーマ
「やんちゃなヒーロー」
8月リリースの
Hey! Say!JUMPのシングル
初回限定版のc/wに収録
テレビではショートバージョンだったので
完全版を聴いてもらえる
この歌もやっぱりエールだよ
頑張ってるみんなに
135
テレビを点けた途端
突然流れてくる
自分の作品
偶然に意味はあるか
その歌を
書いていたあの夜
この未来を
自分はどれだけ
想像できただろう
「愛なんだ」
そうか
そうだったんだ
137
一月の寒い朝
書き上げた
その時はまだ
空想の光に
満ちていた
その歌が
ホンモノの夏を
呼び込む
TVアニメ「ISLAND」OP
田村ゆかりさん「永遠のひとつ」
youtube.com/watch?v=fnj9Qt…
139
田村ゆかりさんが
光GENJIを聴いててくれた
最後のシングルは「Bye-Bye」
デビュー曲やラストの曲に
関わることは
作家にとって意味がある
感傷と希望
少し複雑な気持ちで
書いた記憶がある
「勇気100%」は
ジャニーズのアーティストが
歌い継いでくれてるが
光GENJIがはじまりだった twitter.com/yukari_tamura/…
140
天の川まで
氾濫したように
ひどい雨
人の都合で
この星は生きてない
それはわかるが
命まで
奪うのは
やめてくれ
141
田村ゆかりさんの新曲
「永遠のひとつ」情報公開
作曲の白戸佑輔さんとは
以前sg WANNA BE+の
作品でご一緒した
今回で2作目
ゆかりさんの作品では
若い世代との創作が多い
僕が仕事を始めた頃に
生まれた人たち
それって心が動く
tamurayukari.com/information/69…
142
実は
歌う人が歌詞を
書く事が一番
いいと思ってる
作詞家が失業するのは
悪いことでもないかな
だからどこかで
その人の分身のように
書けたらと
能力や技術の問題ではなく
もっと深いところの意味で
143
GORO MATSUI SONGBOOKS Vol.10
2018.10.12 Open 17:30 Start 19:00
30周年を機に2011年から始まった作詞家松井五郎の作品集LIVE!!
10回をを迎える今回は作家デビュー以来の盟友Chageをメインに
ゲストにStardust Revueの根本要
gmarch.luna.weblife.me/album/pg136.ht…
jzbrat.com/liveinfo/2018/…
144
Hey! Say! 7
やんちゃなヒーローのPVが届いた
25才の彼らが歌うには
少し若いかもしれないがPOPでいい
メンバーの岡本圭人君は
男闘呼組だった岡本健一君の息子さん
男闘呼組にも1990年一曲だけ
歌詞を書かせてもらった
父とも息子とも
28年経ってまた意味を持つ
145
146
147
広島県の子供達の詩を元に
2011年「あの夏を忘れない」
という歌を書いた
今年被爆者の平均年齢が82才
その数も15万4800人余り
いつかその数はゼロになる
去年吉川晃司に
いつか見てもらおうと
「ヒロシマ最後の少年」
という歌詞を書いた
いつか そういつか
youtube.com/watch?v=uRTXxI…
148
悪意ある批判になっていないか
無自覚な批評になっていないか
無責任な助言になっていないか
不親切な忠告になっていないか
考える
考える
いつも失敗ばかりだ
世界は
鏡で
反響版だ
どんな言葉も
自分に返る
149
玉置浩二の提案で
坂本九さんの追悼の思いを込めて
星空におちた涙を作った
あれから毎年
8月12日はやって来る
33年経った星空
また今日も
150
「永遠のひとつ」
他の2曲含めて
それぞれタイプが違う
今回の僕のテーマは「距離」だった
その歌はどこから聴こえてくるのか
一人称であっても
ねぇ...という
呼びかけの距離
ねぇ...それだけで
生まれる関係性
それは田村ゆかりという声の
絶妙な魅力に思える
ミニマムでマキシマムな
キラーフレーズ