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抽象でもなく
具象でもなく
挑発と
混沌と
言葉では表せないこと
意味からの解放
誰とも違うもの
否定も怖れず
時には文法さえも無視して
見えないものをどう捕らえるか
そんなことばかり考えて書いていた
玉置浩二の声がなければ
成立しなかった
思い知らされた
二日間
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CHAGE&ASKAは熱風で
安全地帯はⅡで
氷室京介はNEO FASCIOで
アルバム単位で
関わらせてもらえたのは有り難かった
誰かのようではないものを
書かせてもらえた出逢い
どれも作風としては
異端だったかもしれないが
その勇気は
唯一無二の彼らの
表現力からもらった
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Kinki KidsのBESTをGet
すべてのひとかけらと一緒に
ボーナストラックになった
宮沢和史さんのNext to you
アルバムの最後に相応しい
素晴らしい曲
人と人の間にある
意思だけでは
どうにもならない
時間や空間を
埋めるのはきっと
こういう歌だ
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できないことは
想像すらできない
思いつくということは
できることのはじまり
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近寄りすぎず
離れすぎず
その人が
自分では
見ることの
できない
ところを
伝えられるように
そしてそれが
多くの人と
わかちあえるものに
なるように
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なぜ作詞だったのか
少しわかってきた
それだけでは
歌にならないからだ
飛ぶためには
もう片翼が
必要だった
ひとりでできることの方が
自由だと思っていたが
出逢いは僕を
更に自由にしてくれた
82
表現はあくまで手段
目的は別のところにある
作ることは楽しいけれど
その先にも大切なことがある
歌を夢中で
聴いてくれている
そのまなざしに
報いる言葉を
捉えることができているか
例えば一曲
ほんの数分の歌でも
誰かの人生の
二度とない時間
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津軽海峡冬景色を
聴いていると
最後のくだり
「あゝ」の威力を
思い知る
音符としては四つあるのに
そこに「あゝ」で
良しとした
阿久悠さん凄いな
「あゝ」を
ちゃんと使えて
作詞家は一人前か
そんな気もする
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146勝121敗
記録なら
上はまだいる
なのに
記憶は
光を放つ
どう勝ったか
どう負けたかが
大事だと
星野仙一さんは
教えてくれた
85
作家は一度書いてしまえば
仕事としては完結する
しかし歌手は同じ歌を
何度もそして時には何十年も
歌い続けなければならない時がある
その意味でほんとうに
敬意と感謝しかない
歌う度に新しい発見がある
そんな歌が作りたい
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日々作品作りは
思いつめる状態の連続になる
実は性格的に
感情過多になりやすいため
日常生活を送るには
心にリミッターが必要になる
そんな自分を唯一
解放できるのは
ライブかもしれない
あの日安全地帯が
改めて教えてくれた
mghorn.com/news/645/
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小説は
数時間から数日
映画または
演劇なら
約2時間
音楽は
5分足らず
人生が
変わるかもしれない
所要時間
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特別な使命を持って
生まれる歌もある
1995年1月17日
阪神・淡路大震災の
チャリティーソング
J-FRIENDSの
「明日が聴こえる」
あの歌を書いた時の自分と
今日は向かい合う
utamap.com/viewkasi.php?s…
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それはきっと
雨中を歩くようなもの
一度負った荷は
いつのまにか
その重さを増してゆく
下ろしたくても下ろせない
いま生きている自分が
なにものかに
生かされているというなら
夢を生きるということは
なんて残酷なことなんだろう
91
田村ゆかりさんは
作家を導いてくれるアーティストだ
行き方を悩むことが
あったとしても
行く場所は決めている
それは作家にとって
心強い舵になる
youtube.com/watch?v=nCuk7S…
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「A.B.C-Z 5Stars 5Years Tour」が
リリースされる
Moonlight walkerとWhippy
スタジオで作り上げた歌が
ライブでまた別のものになる
オーディエンスの熱気が加わり
発見も多い
彼らがどんなパフォーマンスを
してくれているのか楽しみだ
93
「恋は天使のチャイムから」
田村ゆかりさんの新譜がリリース
表題曲は彼女の主軸らしいPOPな作品
c/wで「横顔」という作品を書いた
これまでも何曲かバラードがあるが
また好きな一曲が生まれた
94
2010年
「満月のセンシビリティー」から数えて
「横顔」がついに50作目
シルエット...という言葉から
はじまったんだな
田村ゆかりさん
ありがとう!!
95
今日は田村ゆかりさんのライブ
ライブで聴きたかった新曲が
何曲も聴けた
ちゃんと王国民に
届いているかな
そうあってくれたら
こんな嬉しいことはない
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孤独を覚悟しなければ
友情なんて育めない
お互いにとって
一番いい距離
それは時には
誰よりも遠いことがある
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98
34年前
Chageと石川優子
「ふたりの愛ランド」
CMのタイアップで
自分が関わった歌が
毎日のようにTVから
流れてくる体験をはじめてした
-誰かが聴いてくれている-
それはシンプルにその後も
モチベーションになったし
いまでも変わらない
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数万人で埋まる
アリーナにも
数十人だけの
ライブハウスにも
そして路上にも
一対一で
歌は在る
100
たとえどんな条件でも
そのアーティストの
代表曲になるようにと
そういう気持ちで
作品を書いていたい
現実は厳しいけれど
「思う」力の強さは
なにかを変える
変わらなければまだ足りないと
そう言い聞かせて進まなければ
結果はついてこない