末次 健司(@tugutuguk)さんの人気ツイート(いいね順)

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ネジバナは学生時代から半ば趣味的にライフワークとして取り組んでましたが、新種が存在することを突き止めるのには10年近く年月がかかりました。Twitter・Facebook経由でサンプルを提供いただいた方も多数いらっしゃいます。皆さまにお礼申し上げます。
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ネジバナは、日本で最も身近にみられるラン科植物として古くから愛されていました。ありふれた「ネジバナ」が2種に分かれるという事実は、私たちが日常的に触れる自然の中にもまだ未知の世界があることを再認識させてくれる成果だと思います。
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つまり、以前から認識されていたギンリョウソウと他の種(1属1種のため、近縁種とはいえ別属になります)を分ける際に使用されていた形態差に基づくと、今回発表するキリシマギンリョウソウは、大きなくくりでは「ギンリョウソウ」だねということになってしまうのです。
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ネジバナ(捩花)の名は、花が螺旋状にねじれてつくことから名付けられた名前で、その面白い見た目とガラス細工のような可憐な花から、古くから人々に愛されてきました。ネジバナは、古くは万葉集にも詠まれ、江戸時代には盛んに栽培されていたことが知られています。
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5月28日(土)14時~17時の講演会「光合成をやめた植物「従属栄養植物」の不思議な生活」(Zoom:昆虫学土曜セミナー)の最後の宣伝をします。申し込みは木曜までとのことです!光合成をやめた植物について、たっぷりお話できる良い機会ですので、ぜひ参加をご検討下さい。
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ラン科植物は、華やかで美しい花を咲かせることで有名です。一方、高貴で珍しいというイメージを持たれがちなラン科植物でありながら、ネジバナの仲間は、芝生や土手、公園などの人間の生活圏に近い環境で普通に見ることができ、我々にとって親しみ深い植物といえます。
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昨年出会えた植物で一番うれしかったのは,やはり2年ぶりのヤクノヒナホシでしょうか.造形の美しさのみならず,この属はカメルーンと日本にしか分布しないという点でも非常に興味深い種です.
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しかしながら、私たちが2014年ごろから、ネジバナの分類・生態学的な調査を行ったところ、開花時期が4月~5月ごろと通常のネジバナと比べ1ヶ月以上早く開花し、子房や花茎に毛を持たない「ネジバナ」が九州以北に点々と分布していることがわかりました。
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<<拡散希望>> アキネジバナの情報を募集していましたが,その副産物として北米白花ネジバナの名前で販売されているSpiranthes cernuaが,帰化植物として定着しそうなことがわかりました.もし大型の花をつける10月以降に咲いた白花のネジバナを野外で確認された方がいたらぜひご教示ください.
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兵庫県立大の中浜さんたちと,美しい花を咲かせるラン科植物「サギソウ」の自生地とされるいくつかの集団で、栽培品種もしくは栽培品種との交雑個体が混じっていることを明らかにしました。つまりサギソウ野生集団で遺伝的撹乱 (遺伝子汚染) が起きていたことを解明しました。doi.org/10.1007/s10531…
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タヌキノショクダイの仲間は、普段は落ち葉に隠れており、開花期間のわずかな期間のみガラス細工のような鮮やかな美しい花を咲かせます。この様子から、タヌキノショクダイの仲間は海外では 「fairy lantern(= 妖精のランプ)」と呼ばれています。
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コウベタヌキノショクダイは、奇花ぞろいのタヌキノショクダイ属の中でもとりわけ美しく、まさに「妖精のランプ」のように暗い林床を照らし光り輝いてみえる素晴らしい植物です。今回の発見が契機となり当該自生地に保護策が講じられることと、さらなる自生地の発見が期待されます。
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ヤッコソウは、スダシイなどのブナ科の植物に寄生する光合成をやめた植物です。この植物は、最初に高知県で発見され、牧野富太郎が大名行列の奴さんに見立て「ヤッコソウ」と命名したという遍歴を持つ面白い植物です(写真は雄花、筒状の雄しべが脱落するところ,雌花).
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そこで私たちは、さらに丹念に全国各地の「ネジバナ」を収集し、形態、開花時期、受粉様式、DNA分析などの多角的な視点から、正体不明の「ネジバナ」の正体を検討し今回の新種記載に至りました。和名は発表された新種が最も多く見つかった八丈島の名を冠し「ハチジョウネジバナ」と命名しました。
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これまで、ウサギは主に葉を食べると考えられてきたため、種子の運び屋としての役割にはほとんど注意が払われていませんでした。本研究は、ウサギの仲間が種子の運搬を担うことを証明するアジアで初めての研究です。
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この表紙の『植物』をやめた植物について、光合成をやめた植物をそもそも聞いたことがなかった人用に解説します。「キノコ」や「イソギンチャク」と思う人もいるかもしれませんが、実はれっきとした植物なんです(キノコはむしろ動物に近い)。表紙の植物は、とろろなどに使用する山芋の親戚です。 twitter.com/tugutuguk/stat…
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山田孝之の植物番組、第4弾!シュールな演出と本格的な生態解説で熱狂的な支持を集めてきた異色の植物番組。今回も山田孝之が3つの植物の奇妙な生態と生存戦略を語る。 1.独自の道を歩む孤高の植物 2.妖しく誘惑する日陰の植物 3.裏の顔を持つ可愛い白花 ご期待下さい! nhk.or.jp/d-garage-mov/m…
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タヌキノショクダイの仲間は、植物の本懐である光合成をやめた植物の一群で、キノコと見紛うばかりの奇妙な花をつける特殊な植物です。中でもコウベタヌキノショクダイはこれまで花の一部が欠けている標本1個体が採取されているだけで、しかもその発見場所は既に開発により消失してしまっていました。
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<<拡散希望>>皆さま、アキネジバナ研究にご協力くださりありがとうございます。分類のサンプルは北海道、東北、中国、九州に限って募集していたのですが、学生さんが生態を研究しており、その実験で使用するため場所を問わず開花個体を提供いただける方がおられたら、ご連絡いただければ幸いです。
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現時点で認識している早咲き系統だけでも3つあります. 1.花茎が無毛で花がよく開く(熊本周辺4月末~5月に開花) 2.花茎が有毛で花がよく開く(和歌山で開花:写真のもの) 3.花茎が無毛で花がほとんど開かない(広域分布:5月末頃開花) まだ他にも変なものがあるかもしれません!
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日経サイエンスや日経新聞の記事で、光合成をやめた植物に関心を持ってくださった方は、ちょうど明日の菌学会(熊本&youtube)で一般向けシンポジウムで、もう少し詳しい話をお聞きいただけます!無料・誰でも可というのはなかなかない機会だと思います。ぜひぜひどうぞ! twitter.com/tugutuguk/stat…
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>RT「草木のこと」さんのツイート,植物の啓蒙に貢献しているとは思うのですが,ほとんど全部ネット上から取ってきた写真なのは,あんまりよくないなあという感じですね.左のヤクノヒナホシは発見者の山下さんのもので,右は私の以前の写真ですね...
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<<拡散希望:ナナフシ研究協力依頼>> ナナフシモドキとエダナナフシの系統地理的研究を進めております、神戸大の末次と申します。以前論文発表した「鳥による捕食が駆動するナナフシの長距離移動」のより強固な証明となりうる研究です。採取にご協力いただける方がおられましたら、うれしいです。
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先日久しぶりに出たフィールドにて.光合成をやめて菌を食べる植物の中では最も有名なギンリョウソウです.その幻想的な姿から「ユウレイタケ(幽霊茸)」や「水晶蘭」との別名があります.光合成をやめた植物のなかでは普通に見ることができますが,普通種だからこそ有名で人気なのかもしれません.
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なお在来のアキネジバナの他に、白花の秋咲きネジバナの情報も集めております。こちらは外来種で、滋賀と富山では公式に逃げ出しが報告されております。もし写真のような白花のネジバナ(側花弁が開かず、大型です)を野外で確認された方がおられましたら、ぜひご教示ください。