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年寄りの話を聞いていると高度成長期以前の本邦は劣悪な衛生状態と未熟な医療で人間が簡単に死んでいたようだ。父方の一家は結核で壊滅しかかっている。今の安全な衛生環境と高度な医療を支えているのが電気だろう。送電が止まればそれらが崩壊する。水道も止まり便所も流せず手洗いもできなくなる。
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戦時中が舞台の作品によく登場するのが憲兵と割烹着にたすき掛けの国防婦人会である。双方共に横暴な姿で描かれ「またこのパターンか?」とかつては食傷気味になった。しかしこれが反戦の為の誇張ではなく、リアルな描写だったと21世紀になってから思い知る事になろうとはなんたる皮肉であろうか?>RT
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大阪護国神社も元軍人の爺様達が年に一度集っていたのが高齢化だったり鬼籍に入られたりでめっきり減ってしまった。「寂しくなってしまう」と宮司さんが声掛けして軍装趣味者を集めていた。元軍人や遺族の皆さんは特に嫌な顔はしなかった。むしろ「若い奴らが興味を持っている」と喜んでいたりで。>RT
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ソ連時代のシベリア旅行でやたら固くてパサパサで酸っぱい黒パンに閉口した。しかし時折あの味が懐かしくなり色々なロシア料理店に足を運ぶがどこの黒パンも大変美味しい。どうやら主催者が党員や外国人向けの上等なパンではなく一般向けの品質の悪いパンを意図的に出していたっぽい。>RT
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ガルパンもいきなりヒットしたんじゃなかったり。「戦車を変な色で塗るな」「素人がいきなり動かせるようなもんじゃない」「戦争を女子高生の部活にするなんて不謹慎」なんて声が放送初期には結構聞かれた。「結構面白いじゃない」「ガルパンはいいぞ」とジワジワ人気が出て劇場版で大ヒットした。>RT
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工事現場で働いたり安全講習受けると。ガキの頃はワクワクして見ていた町内会の祭りの準備が「恐怖の現場猫大集合」にしか見えなくなるぞ?>RT
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「学の無い田舎者の古兵に目の敵にされ散々殴られた」な恨み節は相当に残っているのに「都会の恵まれたお坊ちゃんを殴って痛快だった」をあまり見ないあたり大学出身者は貴重な記録を残していると思う。勢い学徒も華族も士官ではなく兵隊にして平等に扱ってしまった陸軍が戦後悪者にされる構図。>RT
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もしかしてアニメ化された「11人居る!」や「地球へ…」が無かった事にされてる?70年代少女漫画もSFやらファンタジーやらアクションやら兵器描写もあったよ?「エロイカより愛をこめて」では戦車走ってたし。>RT
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こみトレ会場で「痛車に乗って漫画柄のシャツを着れる。若者があの悪夢の90年代を知らない良い時代になった。ようやく宮崎勤の亡霊から解放された」とか思ってたら。差別は復活するわ、コロナで即売会中止になるわ、再開するコミケに反コロが集合しようとしてるわ。成仏に失敗した宮崎勤が帰って来た。
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昭和の頃は「夢の21世紀」みたいな明るい感覚があった。それが旅客機がビルに突っ込む同時多発テロで開幕し。30年も不況が続いて貧困や格差が発生し。疫病が蔓延して自粛生活を強制され。「コロナは嘘だ」「ワクチンで死ぬ」とか主張する陰謀論者が大発生するなんて想像すらできなかったぞ?
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「差別の無い平等な社会を目指します。しかしオタクは不快なので排除します」なスタンス。差別をする人には自分が差別をしている自覚が全く無く。むしろ正しい事をしていると考える見本のような気がする。恐らく植民地支配や奴隷貿易や民族浄化も当事者達にとっては極めて正しい行為だったのだろう。
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「見て覚えろ」「技術は目で盗め」で育ったベテラン職人は効率的な教え方をあまり知らないし。この状況に慌てた会社の偉い人達が作ったマニュアルや指導法は現場の感覚とえらくズレてたりもする。物を作りながらの人材育成は実は想像以上に難しいのかも知れない。>RT
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休憩時間に溶接を根気よく教えてくれたお爺ちゃん職人は、気の荒いのからすれば「のんびりしすぎ」とちょっと煙たがられていた。やはり教えるのが上手い職人より、仕事をガンガン片付けられる手の早い職人の方が現場では重宝される。
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危険な重労働の合間の休み時間は貴重であり。それを削って新人を指導したところで評価や給料が上がるわけでもない。新人も全く慣れぬ仕事でかなり疲弊するので居眠りを決め込みたい。コンビニ駐車場の車内で現場労働者が寝てるのは心身の疲労が凄まじいから。やはり工期を守りつつの新人育成は難しい?
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日米開戦と真珠湾攻撃に「恐ろしい事が始まってしまった」と危惧した人も居ただろうが。ほとんどの国民が「無理難題ばかり突き付けるアメリカに一泡吹かせてやった」「清やロシアのように思い知らせてやれ」と万歳を唱え大喜びで提灯行列やっていた。当時の民意抜きで戦争を語るのはどうだろう?>RT
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「おしん」の命の恩人であり人生に影響を与えた俊作が日露戦争の脱走兵で強く反戦を説き、おしんも戦争はいけない事だと信じていた。しかし日中戦争の南京陥落の提灯行列におしんは喜んでいた。熱狂に押し流されてしまう人間描写としてはなかなかリアルだと思う。そしてこれは大変恐ろしいのだ。
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一次大戦敗北からの酷い不況下で「強いドイツ」を唱えるナチスにドイツ国民は熱狂した。日英に対する宣戦布告を日本国民は提灯行列で祝った。「欧州の戦争で若者が血を流す必要はない」と厭戦気分だったアメリカ国民が「真珠湾を思い出せ」と一転して開戦ムードに陥った。民意とはそんな物だったり。
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怒涛の万歳の声と日の丸の小旗の波の凄まじい熱狂で戦地に送り出した国民が。敗戦で帰国してみれば戦犯扱いで侮蔑の言葉を投げつける。元軍人もさぞかし困惑した事だろう。この手のひら返しもまた民意である。戦後昭和はその時の感覚だけで戦争を語り続けていたような気がする。
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「はだしのゲン」の怒りは。戦争の当事者である軍部や天皇、父ちゃんを迫害した特攻警察だけでなく。戦争に熱狂し家族を散々非国民呼ばわりしたくせ、敗戦と同時に手のひら返しして平和を唱える大人達にも向けられている。このあたりが結構忘れられがちだったり。>RT
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ゲンの父ちゃんが反戦を説くので家族が町内から非国民扱いされる。それを払拭しようとゲンの兄が海軍に志願する。父ちゃんは怒り狂い見送りにも来ない。と思いきや線路の路肩でたった一人で万歳三唱していた。きっとそんな時代だったのだと思う。
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阪神淡路大震災の瓦礫の山を見て「これって復興に一体何年かかるのだろう?」とか思ってたら凄まじい勢いで鉄道も道路も街も再生してしまった。全国から集結した土建屋の底力なのだ。今は人手不足でたぶん無理だろう。みんなで公共事業を散々叩いて建設業を痩せ細らせたから。>RT
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一見無駄に見えたものが非常時にものすごい威力を発揮したのだ。ちなみに地元土建屋が居た地域は足場を組みブルーシートやコンパネを貼って学校の体育館よりもはるかに快適な仮説住居群を勝手に形成していた。そうでない地域は超過密状態か吹き曝しの野宿で死にそうになっていた。
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旧ソ連のロシア人が情報統制で世界を全く知らなかったように、世界もソ連を全く知らなかった。全く謎の超大国が全人類を滅ぼす程の核兵器を持ってて日本にも向けてるわ、日常的に領空侵犯するわ、漁船を拿捕するわ、旅客機撃墜するわ、北海道が戦場になる危険性はあったわ。恐ろしい国だったぞ?>RT