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体格差のある恋人達がいて、いつもはその差を意識の外に置いているのに、ふとした時に体格の劣る側が「こんな腕でいつも抱かれてるんだ…」と傍に眩しげな目を向けたり、体格の優れた側が「こんな細い背中にいつも縋ってるのか…」と恥ずかしくなって顔を赤らめたりしてしまう瞬間の倒錯に惹かれますね
802
相手をなだめるために、唇ではなく額や頬にするキスが好きです。拗ねて顔を背けたり、怖いと震えたりしている相手を抱き寄せて、ちゅっと優しく唇を落として。「大丈夫だよ」や「機嫌直してほしいな」を伝えて。最初は動揺していた相手も癒されて、落ち着いた証には、今度は自分から唇にキスしてほしい
803
目が覚めたら相手に抱き締められていて抜け出せず「手を離してよ。起きたいんだから」と言ってみてもぼんやりした答えが返ってくるばかりで、「どうしたの」と尋ねると「どこにも行かない?」と甘えた声が降ってきて愛しさがつのって「どこにも行かないよ。安心して」とその腕に自分の手を重ねたら良い
804
感情表現が不器用な甘えたがりの人が愛おしいです。甘えたいのにうまく甘えることができず相手の前でぐずぐずしてしまって、察した相手に「一言言ってくれればいいのに」と内心苦笑されながら「ほら、こっちにおいでよ」と誘われてようやく恥ずかしげに身を任せ「君は可愛いね」の笑い声を聞いたら良い
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表情も声もいつも平坦だったり、いつも笑顔でずれた返答がお決まりだったり、他人から「なに考えてるか分からない」と評価されている人と、その人を唯一「あいつ分かりやすいじゃん」と見ている人の関係って特別な香りがして好きです。相手の感情を読み取れるのが普通で優越感すら覚えていなければ良い
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相手の泣き顔に、煽られてしまう人が、罪深いですね。「この人を大切にしたい」との気持ちはあって笑っている姿を見て幸せに感じるのは嘘ではないのに、弱った姿を見たいとの欲求も消えなくて。瞳がじんわり潤むと視線が外せず心臓が早鐘をうって、「もっと泣かせたい」の考えに一瞬支配されたなら良い
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「ハロウィンだからこれ着てよ」と衣装を手渡されるから着替えながら、言いなりになるのが癪で「…どーせ脱がせるくせに」と毒づいてみると笑いながら「そうだよ」と返されて「でもどうせなら、好みの服を脱がせてみたいからね」と言われるので、何も返せなくなってしまう日ですね。ハッピーハロウィン
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肌を重ねている最中に、相手に「愛してる」や「好きだよ」と、言われたい人はいじらしいですね。熱を追う相手に縋るように手を伸ばしてふっと抱き寄せて「ねぇ、我儘言ってもいい?」と囁き、「いいよ」と言われたら赤くなりながら「好きだよ、ってたくさん言って甘やかして」とおねだりしたら素敵です
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相手の体を抱きしめて眠る姿にロマンチックさを感じてしまいます。硬直する身体を抱きしめて首筋に鼻を寄せて「君はいい匂いがする…落ち着く匂いだ」と囁いて。そのままスウスウと眠りに落ち、相手は抱き締められた腕の中で「あなたがいるからこっちは落ち着かないよ」と困ったように呟けば可愛らしい
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事後の朝はロマンチックであってほしいですね。相手と初めて一夜を共にして目が覚めたら、朝日を背にしながら「おはよう」と微笑まれるから、昨夜のことを思い出して顔を直視出来なくてベッドの中に隠れると「もう今さら恥ずかしがるようなこともないでしょ」と優しく布の上から撫でられるのが好きです
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いつもは真面目すぎるほどの人こそ、酔っ払うと甘えん坊な一面を見せてほしいですね。トロリと蕩けた瞳で相手を見つめて、舌足らずに「すきだよ〜だーいすき!いつも言ってあげられなくてごめんね?」と素直に告白しながら抱きついて。少しも酔っていない相手を、「可愛すぎる…!」と悶絶させてほしい
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相手の顔が好きだから、付き合ってしばらく経ってもふとした時に見惚れてしまう人が愛しいです。「つくづく綺麗な顔してるよな」とぼうっと蕩かされていたら気付かれて、「なーに?見惚れてたの?」と尋ねられるから思わず黙ってしまって。「本当に?可愛いなぁ」と至近距離で見つめられてしまえば良い
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「君がいないと生きていけない」人に、作り変えられてしまう姿が甘美ですね。今までずっと1人で生きてきて、寂しいや苦しいとも思ったことはなかったのに、相手に出会って2人でいることの幸せを覚えたら、もう昔には戻れないなと分かって。「この人がいないと生きていけなくなったな」と感じたら良い
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7月7日は香りの日です。相手に気づいてもらいたくてこっそり首に香水をふりかけて会えば、抱き締められた時に「今日の君からはいい匂いがする」と呟かれて首に浮かぶ汗をなめとられて「この香り好きだな。君の汗の匂いと混じってドキドキする」と囁かれてしまうから、身体が期待で震えてしまえば良い
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「キスしてもいい?」という一言は、赤い顔して肩を掴んで言う人の姿も、泣きながら肩に首を埋めてこぼす人の姿も、甘く笑って顔を覗き込んで尋ねる人の姿も、壁際に追い詰めて優美に囁く人の姿も想像させる、魔法の言葉。あの人はあの人にどんな「キスしてもいい?」を放つのかを考えるのが楽しいです
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身長差のある2人、高身長に悠々と見下されることが気に入らない低身長は、相手の首元掴んで引き寄せて「見下ろすな」と睨んだり、段差を利用して見下ろす側に回って「いい眺め」と笑ったりする性格だけれど、本当に追い詰められた時は小動物のように怯えて高身長を振り仰ぐことしか出来なければ良い
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体格差があるカップルにしてほしいのは、お姫様抱っこですね。突然腰に手を当てられたと思えば一気に身体が浮き上がるから、華奢な側は一瞬固まってから「おろせよ!」と暴れ出して。暴れても余裕綽々で笑われて「ほらほら暴れないの」と鼻先になだめのキスをされるから恥ずかしすぎて、赤くなれば良い
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眉目秀麗な人間が、平凡な容姿の人間の顔に惚れ込んで「何しても可愛い」「綺麗でずるい」と惜しみなく賞賛している姿は、愛おしいですよね。平凡な人間は「君こそ綺麗な顔のくせに」と思いながらも、眉目秀麗に熱を上げる周囲の人々と同じとは思われたくなくて、褒め言葉は口に出来ないとなお良しです
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「人間はもともと2つの個体が1つになった存在で、離れ離れになった今は、失った半身を追い求めている」という物語が存在するならば、自分と正反対の相手に「君は僕が失った半身なんだろうね」と告げる人も、相手の肌に指を滑らつつ「あなたと私が別々の存在になれてよかった」と囁く人も存在しますね
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朝が弱い相手を起こしに行ったら、何度声をかけてもイヤイヤ首を振って、布団に潜り込んでしまうので。仕方ないなぁ…とため息ついて布団をはいで、無防備な耳元に唇を寄せて。「襲っちゃうよ?」と低い声を出して、一気に跳ね上がる形で起きた相手に「すぐ起きれるじゃん?」とにこり笑いかければ良い
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言葉を塞ぐためのキスは、野生的な美しさがありますね。口を開いて声を発しかけた相手を壁との間に閉じ込めて、覆いかぶさって自由を奪って、唇を唇で塞いで音を奪って、舌を絡めて刺激して余裕を奪って。口を話した際にはすっかり大人しくなってしまった身体を「威勢はどうしたの?」とからかえば良い
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つらい時でもどうしても、相手の負担にはなりたくなくて、寄りかかることができない不器用な人がいじらしい。相手は声にされない苦しみを読み取って抱き締めて、頭を撫でながら「自分が負担になってるとか思わないでね」と囁いて、「いま無性に君を甘やかしたくなったからしてるだけ」と包みこめば良い
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「お仕置き」の名目で肌を重ねる姿からは、禁忌の香りが立ち上ります。相手を足元に跪かせて、悠然と見下ろしながらその顎するりと撫でて「お仕置きするよ」と告げて。震えた身体に「なんで嬉しそうにしてるの?お仕置きなんだから喜んじゃダメだよ」と囁いてから、まず1つ命令を口にしてあげてほしい
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冗談のつもりで「ずっと前から君が好きだったんだ」と親友に言ってみたら、びくりと震えた相手が顔を背け、不審に思って顔を覗き込むと耳まで赤くなっており「嬉しい…両思いだ」と小さく呟かれるので、頭が真っ白になって心臓が早鐘を打ち出し、嘘から真の恋心が生み出されてしまう日ですね。4月1日
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憧れから始まる恋は危うさを孕むからこそ美しいものです。「この人のようになりたい」と思ってキラキラした目で見上げていただけだったのに、ある時憧れの人に対して嫉妬が湧くことに気がついて冷汗が止まらなくなり「これが恋ではありませんように。あの人を汚したくないんです」と祈る姿に惹かれます