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誰に対しても穏やかで常に笑っているような大人な人が、1人に対してだけは言葉も行動も常に乱暴ですぐ怒ったり拗ねたり子供じみた態度を露わにする”特別”さは良いですね。人前では固められた意識が、その人の前では知らず知らずの内にとかされて、無自覚に甘えてしまう裏表のある人は可愛らしいです
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ベッドの中では特別な名前で相手を呼んで、その呼び方で熱を煽られるように相手を十分躾けてから、外出先でわざとその呼び方をするイタズラが好きです。呼ばれるなり条件反射でとろりとした目を向けた相手にふふと笑いかけて、素早く「悪い子。今にも触れてほしいですって顔してるよ?」と囁いてほしい
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片方は「好き好き大好き」と常に愛を振りまいていて、片方は「はいはい、そーですか」と聞き流している恋人達がいて。振りまく側が悔しくて「君は僕のこと、どう思ってるの?」と聞いて「好き」の一言を引き出そうとするけれど、ふっと笑われて「俺のこと大好きだよな」と返されてしまう関係が好きです
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平凡にしか見えない人を魅力的に映る人が熱烈に愛して、他人から「あの人のどこがいいの?」と尋ねられると「どこだろうね?」と誤魔化しながら内心で「あの人のいいところは自分だけが知ってればいいんだ。他の人に好きになられたら困るもの」と独占欲混じりに考えている、魅力的な策士家が好きですね
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キスの最中に目を開けて相手を見つめる癖がある人の悪戯っぽさは憎めないですよね。目を開いたら飛び込んでくる震える瞼と縋り付いた手と紅潮した頬をゼロ距離で見つめて「可愛いなぁ」と脳に映像を焼き付けて、相手には秘密にしながら時に思い返しては「僕のこと好きなんだな」と幸福に浸ったら良い
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相手の顔が好きだということを、何気ない瞬間に実感したらロマンチック。眠りに落ちた相手を見ていたらあまりにその顔が整って美しく見えるから心を奪われて、さらりと髪を梳かしてみたら無意識のままスリと頰をすり寄せられるから「うわ…」と急に全身に熱が回って、思わずしゃがみこんでしまえば良い
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お互いしとどに酔っ払って、一線を飛び越えてしまう2人が艶めかしい。目覚めたら隣には裸体の相手が眠っていて、一気に酔いが覚めて血の気が引くと同時に、記憶が少しずつ蘇って。昨夜どんな表情で縋られたか、どんな声で名前を呼ばれたかを思い出せば、なかったことにはできないんだと思い知れば良い
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自分に自信がない人が不意に苦しくなって、「君はなんで僕のことを好きでいてくれるの?」ともらしてしまう姿が愛おしい。相手はからりと笑って、「なんで?理由なんて簡単だよ。君が愛されて当然の人間だから」と答えて、頼りない身体を抱きしめて、好きなところをひとつひとつ数え上げていったら良い
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相手に「これをしなさい」と命令するサディストも良いですが、相手に「なにがしてほしいの?」と尋ねるサディストの狡猾さにそそられますね。優美に微笑みながらお願いごとを尋ねて、相手がしぼりだすように言ったお願いごとを弄ぶように反芻して「ふーん、聞いてあげてもいいよ」と呟く流れが艶かしい
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肌を重ねることはできるのに、「愛してるよ」の一言は口にできない歪な関係に、胸を締め付けられます。「君と一緒にいる時間が大切なんだ」と言われたから、動揺を押し隠して「好きってこと?」と尋ねてみたら、無言で頭を引き寄せられて。唇をはまれながら、「いつも逃げるんだね」と寂しくなれば良い
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一度も言葉にされたことがなかったから、相手は自分のことを好きではなくただの片思いなんだと勘違いしてしまう人がいじらしい。何度も何度も「立場をわきまえるんだ」と自ら言い聞かせていたから、初めて捧げられた「愛してる」に固まって。ゆっくりと意味を理解するにつれて、涙が溢れてしまえば良い
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今まで知らなかった相手の美しさに、恋をした瞬間に気付いてしまう姿が愛おしい。それまでは距離を縮められても間近で見つめられても平常心でいられたのに、今は見返すだけで「なんて綺麗な人だろう」と熱が上がってしまうのを止められなくて。「なんで気付かないでいられたんだ」と赤い顔を覆えば良い
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”好きになってはいけない人”という縛りがあればあるほど、相手への想いは募ってしまうものですよね。抱き締められた腕の中でボロボロ涙を流して、「お前なんか好きになりたくなかったんだ!」と嗚咽とともにもらして。「それでも好きになってくれてありがとう」と頭を撫でられて唇を噛み締めたら良い
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密かに片思いする人と、片思いされていることに気がつかない人がいたとして、片思いされている側は無自覚故に相手の腕を掴んだり髪を触ったりと日常的にスキンシップ取るのに対し、片思いしている側は恋心故に敏感で常に一定の距離を保ち触れられると過剰反応しているのが、切ないのに初々しくて良い
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しっかり者とだらしない人の恋人達がいて、周囲は2人きりの時も当然しっかり者がだらしない人の面倒見ていると思っているが、実は2人きりになるとしっかり者が甘えて「しょうがないね」と満更でもなく面倒見られているのが好き。他人に「普段の姿はどう?」と聞かれたら「変わらないよ」と甘く笑って
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それまで自分は恋愛に淡白だと思っていたのに、相手と恋人になってから、離れていると四六時中相手のことを考えているし、一緒にいると矢のように時間は過ぎ去っていくし、会う度「好きだよ」と口にしてしまう自分がいて。「本当の恋をしたことなかったんだな…」と気付いて顔を覆う、遅い初恋が愛しい
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相手が誰にでも優しいから自分はたんに勘違いしただけではないかと不安に陥る人と、その人の心中を察して不安を取り除くために「君は特別だよ」と愛を囁く人の関係が好きですね。「だって君への優しさには特別な下心が含まれてるもの」と囁かれたら恥ずかしくなってなんにも言えなくなってしまえば良い
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形ばかりの粗雑な敬語に、「あんた」という呼び方が加えられていたら胸ときめきます。「あんたは本当に仕方ない人ですね」と目上の人間に吐き出して。「仕方ないって言い方はないだろ」と落ち込まれたら微笑んで「その仕方なさも、あんたの魅力ですけどね」と慰めにもならないことを言ってしまえば良い
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近くでする片思いの切なさには胸締め付けられますね。相手が見ていない時に盗み見るようにその横顔をじっと見て、目の前に無防備に置かれた手に手を重ねてみたいと、その唇に触れてみたいと思いながら「この関係が終わってしまったらどうしよう」と不安で、今日もなにもできずに距離を取っていたら良い
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普段は大人しく感情の起伏も少ない人が、肌を重ねる時だけ熱に支配されて、情熱をぶつける姿に惹かれます。貪るようなキスを繰り返して、力強く抱きしめながら、「全部自分のものにしてやりたいぐらい好きだ」と吐き出して。相手は、むき出しの感情に震えながら「とっくに君のものだよ」と返したら良い
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肌を重ねている最中に、顔を見せたくないと手で覆ってしまう人がいじらしい。焦れた相手に「見せてよ」と請われても、指を伸ばされてもイヤイヤとかぶりを振って抵抗をしていたのに。「キスしたいから手外して」と囁かれた瞬間に負けて、躊躇いながらもゆっくりと隠していたものをさらしてしまえば良い
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「好きです」より「愛しています」より先に、「ごめんなさい」がきてしまう告白の薄暗さに惹かれます。「ごめんなさい、あなたを好きになってしまって」「ごめんなさい、こんな私で」「ごめんなさい、秘めたままでいられなくて」薄暗い感情が詰め込まれているからこそ、その愛の深さが際立つ告白ですね
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2月22日は猫の日ですね。猫っぽいと呼ばれる警戒心の強かった人が、優しさに絆されて次第に相手に懐いていく姿には夢があります。普段は牙を向いているのにふとした時相手の膝に丸まって「たまには懐いてくれるんだね」と毛並みを梳かすように頭を撫でられて「別に…」と呟いているのが愛おしいです
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自分の乱れた顔を、相手には見せたくないと思っている人が愛おしい。肌を重ねている最中は身も心も散り散りになってしまうから、どんな表情をしているのかと想像するだけで怖くて、見られるほどに幻滅されそうな気がして。相手はその、我を失った表情にこそ、煽られていることに気付いていなければ良い
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普段ふざけてばかりいる人が、どうせ本気だと受け取られはしないと知って片思い相手にこっそり放つ「好きだよ」の4文字に惹かれます。口にしたところで相手はやっぱり笑って受け流すから「よかった」と安堵する心と、一抹の「分かってくれないんだ」という寂しさの両方を覚えてしまう臆病さが愛おしい