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四六時中口論している2人は、キスをする時だけは黙り込んでしまうのも良いですし、キスの間すら黙っていられないという調子で「それだけ?」「まだ減らず口たたく余裕があるんだ」と互いを煽り、相手を屈服させたいという欲望を肥大させていくのも良いですね。口論好きの2人組にはロマンがあります
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穏やかな相手に優しさを注がれれば注がれるほど、「ひどくされたい」という欲望が、疼きだしてしまう人が色っぽい。身体を撫でる手を見ながらふと「この手にキツく手首を掴まれたら」と想像してしまって。想像してしまったことに気付いて、「なんで優しいだけに満足できないんだろう」と狼狽えれば良い
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愛情表現が苦手だった人が、率直さに撃たれて自分からも愛情表現ができるようになっていくのが、可愛らしいですね。最初は「好き」と言われても黙って赤くなるばかりだったのに、次第に微笑みを見せるようになって、言われたら「大好き」と返すようになって。その変化で、相手を悶絶させたなら良い
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一緒にいても幸せにはなれないと分かっていても、諦めきれない恋が好きです。「一緒にいたら不幸になるだけだよ」と逃げかけた腕を掴んで。「あなたはどうなんですか?俺といたら不幸になる?」と尋ねて。小さな声で「幸せになるよ」と言われたら抱き寄せて「じゃあ一緒にいよう」と決心したら素敵です
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優しくされてこなかった人は、人前で泣けないと言いますよね。「泣いてはいけない」と言い聞かせていたのに、相手が「泣いてもいいんだよ。泣いて楽になろう」と優しく囁いてくるから決意が揺らいで。壊れ物を扱うような手つきで撫でられた瞬間に決壊して涙がこぼれ、「ずるい」としゃくりあげてほしい
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身長差があるカップルがするキスは可愛らしさがありますよね。唇に距離があるからどうしても自然な流れでは重なることが出来なくて、「したいな」と思ったら相手を見上げて手を引っ張って強請るしかなくて。たまに意地悪で「なに?」とはぐらかされたら苛立つのに、屈み込まれたらすぐときめいたら良い
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普段は自分から相手にペタペタ触りにいっているのに、相手に迫られたら逃げようとする人が可愛らしいです。触り慣れたはずの手に手を重ねられただけでびくりと身体を跳ねさせて「僕がいつもどんな想いであなたに触られていたか分かりましたか」と輪郭をたどられたら言葉も忘れて必死に首を振ったら良い
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子供扱いしていた相手に迫られて切なげに「いつになったら大人になったことに気づいてくれるんですか」と縋られて、掴んでくる腕の力が自分より強く、触れる身体が自分より厚く、その瞬間ようやく「もう子供じゃないんだ。大人として私を好きなんだ」と気がついて逃げられなくなる年上が愚かで好きです
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決して自分を好きになってくれない人だと分かっているからこそ、相手にのめり込んでしまう、熱病のような恋が狂おしい。第三者に呆れられて「いくら君があの人に自分を捧げようと、振り向いてはもらえないよ」と忠告されても、「それでもいいよ」と返して、内心で「それだからいいよ」と付け足せば良い
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傷跡や火傷跡やアザなど、本人が恥ずかしいと思っている場所に口づけを落とすのが耽美ですね。顔を寄せただけで身をよじって、「汚いから」と小さく口にしてくるから、首を振ってキスをして。「汚いなんて言わないで」と言いながら繰り返して、相手が「イヤ」の声も出なくなるまで蕩かしたなら良い
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普段は滅多に素直になれない人が、肌を重ねている時だけは、素直になってしまうのが可愛いです。熱で頭をデロデロに溶かされて何も分からなくなっているところに、「僕が好き?」と尋ねられて。思わず「すき…だいすき!きみがだいすき」と舌ったらずにこぼしてしまい、事後に顔も見れなくなったら良い
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人前では、頼れる大人として振舞っている人が、恋人の前では弱気な子供の姿になってしまって、甘やかされているのが可愛いです。他人の前では顔色ひとつ変えないのに、恋人には会うなり「疲れた。お願い、ハグして」と甘えきり、ほっと緩んだ顔で「君がいるから強い姿でいられるんだ」とこぼしてほしい
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喉の膨らみにキスを落として「英語でここをなんて呼ぶか知ってますか?」と謎かけし、「知らない」と返されて、「Adam's apple…アダムの林檎と呼ぶんです。イブと禁断の実を食べたアダムが、喉に林檎を詰まらせた跡なんですよ。罪の証拠だと知るとゾクゾクしませんか?」と笑うロマンチストが愛おしい
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肌を重ねる際に相手の名前を繰り返し呼ぶのが色めいていて好きです。強情に声を漏らさないようにしている相手に「名前を呼んで」と告げて、相手が思わず名前を口にしたら幸せそうに笑って「もっと呼んでよ」と耳を噛んで、繰り返す内にその声が、縋るような響きを持ったことに独占欲を満たされたら良い
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どれだけ苦しくても、弱音の一言も吐けない人の、精一杯の「きて」に惹かれます。震えながらそれだけを音にすれば、すぐさま相手の体温に包まれて、「きたよ」と囁かれて。「君がそう言ってくれればいつだって、くるから。いつだって呼んでよ。呼ばれたい」と満たされて、思わず涙を零してしまえば良い
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相手を顎で使う高慢な人間と、素直に相手に使われている従順な人間がいて、周囲は分かりやすい上下関係だと見ているが、実は高慢な人間こそ従順な人間に依存していて気を引くために我儘を言っていて、従順な人間は我儘きく代わりに主導権を握っているという、見た目と上下関係が逆さまの2人が好きです
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弱味を他人に見せられない人が、たった1人の前では涙を流すことができるという"特別"に惹かれてしまいます。苦しいことがあっても常に笑っている人が、相手を前にすると子供のようにポロポロ涙の粒を零してしまって。泣きながら「ごめん」と謝って「謝らなくていいんだよ」とそっと甘やかされれば良い
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「笑い声の高さとベッドでの声の高さは同じ」という話がありますよね。それまでは高い声で笑う相手を特に意識していなかったのに、俗説を聞いてから笑われるだけで気まずくなってしまって。「こういう声を出すのかな」と思えばそれ以上の想像が膨らんで、勝手に肌が熱くなるのを止められなければ良い
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遺伝子的に相性が優れた相手の汗の匂いは、いい匂いに感じ取れると良いますね。相手が汗ばんでいても全然臭いとは思えなくて、それどころか好きな匂いに思えてしまうから、相手の脱ぎ捨てた服に顔を埋めて息を吸って「君の汗の匂いが好きなんて僕は変態なのかな」と胸がバクバクしてしまったら素敵です
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「嫉妬してるんですか?」と尋ねられた時、あの人はどんな反応示すかを考えるのが楽しいです。「なんで私が?あなたに?」と返す顔が強張るのも、「君が思うより子供なんだよ」と笑っているのも、「嫉妬させたかったのか?」と顔を覗き込むのも良い。醜い嫉妬の裏にこそ、美しい愛は隠れていますよね
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お酒飲んで酔っ払って相手に絡む展開も甘くて良いですが、お酒飲んで酔っ払ったふりをして相手に絡んで、何時もよりずっと優しく相手が接してくれることを喜びたいのに少し泣きたくもなって、このままずっと酔っ払ったふりをしていられれば良いのにと願ってしまうほろ苦い展開も好きです
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「いつか離れる日がくるだろうな」と、先の別れを予想してしまう人が狂おしいですね。離れるとは分かっていても本当は、「出来る限りは一緒にいたい」と感じてはいるから、相手に「いつまでも一緒にいようね」と言われてしまうと胸が痛くて。「君には別の人生があるんだよ」と口走りかけてしまえば良い
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口が悪くて素直になれない人は可愛らしいです。普段甘えてくる相手を「バカ」や「めんどくさい」と言葉で突き放しているくせに、相手が落ち込んで「君は僕のこと嫌いなんだね…」と泣きつかれた時は突っぱねられず「"嫌い"とは1度も言ってないから」と呟いてその身体をおずおずと撫でるのが好きです
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普段は真面目な優等生だけれど、実は生活力が全くなくてだらしない人も可愛らしいですね。普段は不真面目だけれど実は生活力がある人に幼児のように面倒見られて「あんたがこんなだって知ったら周りは幻滅しますよ」とため息つかれたら「優しい君は黙っててくれるでしょ?」と笑っていて欲しいです
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身長差がある恋人達が背伸びしてキスしたり、上目遣いで話すのが癖になったりするのも可愛らしいですが、体格差がある恋人達が長い腕の中にすっぽり抱え込まれて「あったかい」と笑ったり、華奢な相手の腰のラインをなぞりながら「もっと食べなよ」と心配したりするのも色気があって素晴らしいですね