401
「優しくして」と縋るのではなく、「優しくさせてくれ」と縋るのが好きです。自分の大切さを知らず自暴自棄になっている相手を抱きしめて、穏やかな手つきに震えるひたいに口付けて、「お願いだよ。優しくさせてくれ。僕は君に優しくしたいんだ」と告げて、ぐずぐずに溶かしていく姿に、夢を見ています
402
可愛いと言われるのが嫌な人と、その人に可愛い可愛い連発する人の組み合わせがコミカルで好きです。言われた相手が苛立って「可愛くねーわ」と唇とがらせたり、睨みながらバシバシ叩いてきたり、「他の人に言えば」と鼻で笑ったりすれば、「やっぱり可愛いね」と口を滑らせて火に油注いで欲しいです
403
ヤダヤダと口先では抵抗を示す人が「逃げたいなら逃げてもいいよ」と言われてしまう瞬間が好きです。「逃げたら追わないから本当に嫌なら逃げて」と重ねられれば黙って身体から力を抜くしかなくて、言外に"本当は嫌じゃない"を示すことになって。笑った相手に「ありがとう」と強く抱き寄せられれば良い
404
身長差がある恋人達が、その差を不意に意識してしまう瞬間が愛おしい。背の低い恋人と会話する時に、相手がこちらを見上げる形になっていることに気が付いて。向けられる瞳がすがる色を帯びているように思えてしまえばいじらしく感じて、「背が高く生まれて良かったな」とこっそり噛み締めていたら良い
405
肌を重ねている最中、頭が真っ白になって気持ちいいや大好きの言葉すら吹き飛んでしまってただ相手の名前を繰り返して溺れるように目の前の身体に縋る人と、名前を呼ばれれば愛おしさがこみ上げて自分も名前を呼び返してあげて余裕がないながらも一瞬だけ優しいキスをしてあげる人の姿に惹かれますね
406
"自分だけが呼べる相手の名前"は、支配欲を満たすものですよね。特別な相手に特別なあだ名を作って呼んで、最初は嫌がって「普通に呼べよ!」と抵抗していた人が、次第に「はーいはい」と呆れながらも返事をするようになり、「なに?」と素直に受け入れるようになった変化に、笑みを隠せない人が愛しい
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親友から恋人になったから距離感を掴みかねる2人は良いですね。親友だった時は、相手の腕を掴んだり肩にもたれたりなにも気にせずできたのに恋愛関係になってしまったら触れることが違う意味を持つことに気がついて躊躇して「いや、あいつだぞ?」と思うのに不器用な姿をさらしてしまえば初々しいです
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体格差があるカップルがするキスは色っぽく映りますよね。普段はガッシリした人間が「壊さないように」と気遣って触れているけれども、キスをする瞬間だけは建前が吹き飛んで、腰に回す手に自然と力がこもってしまって。厚みのある身体に抱き潰されかけて、「こんなに力強いんだ」と浮かされたら良い
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普段から方言をあやつる人も良いですが、いつもは一切訛りなく喋る人が、感情が高ぶった時にだけ方言をこぼすのって素の姿がさらされるのを見るようで魅力的ですよね。怒った時にだけ方言が出る、泣いた時にだけ方言が出る、ときめいた時にだけ方言が出る、どれも素敵。口にした後に気がついて欲しい
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人前ではいつも強がっているけれど、一人きりの時はこっそり涙を流す誇り高い人は崩してこそ魅力が引き立ちます。その人が初めて相手の前で泣いてしまった時、プライドを守るために「見ないで」と必死にそらす顔を相手に捕まえられて「君は泣き顔も綺麗だね」と屈辱的な褒め言葉を与えられたらいいです
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酔っぱらっても「好きだよ」ひとつ言えない不器用な人間が、言外に意味を込めて「酔ってるんだ」と告げるのが好きです。言いながら抱き寄せるのでも、言いながら服を脱ぐのでも良い。相手は「本当に酔ってるんだね」と楽しげに笑っていても、「明日になったら忘れるの?」と寂しげに尋ねていても良い
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品行方正な優等生だが実は奔放な人は、笑顔で相手に跨り「優等生やるのも疲れるんだ」と言って欲しいですし、品行方正な優等生だが実は屈折している人は、思いつめた顔で相手の胸ぐら掴み「なにが分かるってんだよ。外面に騙されたくせに」と吐き捨てて欲しい。品行方正な優等生は秘密を持つ生き物です
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「唇を触る癖がある人は繊細で臆病な人」という一説がありますね。作り笑いが得意で、いつも本音を隠したがる相手が、不安を感じている時にだけは唇を触るので、触られたらもう落ち着いてはいられなくて。人目につかないところに引っ張り込んで、「黙ってこのまま抱かれてて」と抱きしめてあげたら良い
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片想いの時期が長かったために、両想いになっても片想いの気分が抜けきらない人が可愛らしいです。目が合ってしまえばすぐに逸らしてしまって、身体が密着すれば汗が浮かんでくるのが止められなくて。「もう恋人なんだから」と口にされて、「もう恋人なんだ」とありあまる事実を噛み締めていたなら良い
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恋人にない相手を「俺の○○」「私の✕✕」と所有格をつけて呼ぶ姿にときめきます。言われた相手は最初は嫌そうな顔で「お前のもんじゃないから」とぶつぶつ文句を言っていたのに、次第に慣れて何の反応も示さなくなり、呼ばれると普通に返事をするようになっていたらひそかな調教の香りがして素敵です
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碧眼の少年には幻想美を感じますが、「blue-eyed boy」という単語は本来の意味の他に「無邪気で初心」「可愛がられている」「(権力者の)お気に入り」という皮肉を含むとか。少年とは呼べない年頃の人や碧眼ではない人ををからかう意味で「青い目の少年」と呼ぶ瞬間に夢見てしまいますね
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肌を重ねた翌朝に一緒に食事をする際、相手の唇に目がいって「あの唇が昨夜…」とさいなまれたのを思い出したり、視線が吸い寄せられ「あの指に昨夜…」と高められた映像が浮かんだり、たまらなく恥ずかしくて食事を取る気持ちになれず、ぐずぐずとお互い食べ物を口に運んでいる姿が色っぽくて好きです
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キスが上手い人の特長は、「唇がふっくらと厚くて柔らかそうに潤んでいること」という説があるそうです。潤んだ唇の人を好きになってから、毎日その人の唇を見つめては、「あの唇に触れたら柔らかくて気持ちいいんだろうな」と考えることを止められなくて、自分で自分の唇を無意識に触ってしまえば良い
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恋人達がいたとして、片方が「君に出会えて強くなれた。決して離れたくない」と考えているのに対し、もう片方が「お前に出会って弱くなった。離れたくても離れられない」と考えているのが好きです。眩しく真っ直ぐな愛と暗く歪んだ愛の違いがありながら、同じように互いを求めている構図がたまりません
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ずっと優しくされずに生きてきて、人の優しさに怯えるようになってしまった人は、深い愛でとかされていってほしいですね。抱き締められてキスをされて愛を誓われた時、「優しくされるの、怖い」と思わずこぼしてしまって。「これぐらいで怖がっちゃだめ。もっと優しくしたいから」と頭撫でられてほしい
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年の差がある恋人達がいて、年下が「この人にとっては、まだ可愛いガキのままなのかもしれない」との悩みが捨てきれないのが、いじらしいです。思い切って口にしたなら「可愛いだけのガキを恋人にするほど、悪趣味じゃないよ」と笑い飛ばされてしまうので、勝てないなと感じて悔しくなってしまえば良い
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独占欲が深い人が、肌を重ねている最中に赤々と咲かせるキスマークが甘美ですね。相手に気付かれて「見られたらどうすればいいの」と唇を尖らせられたら、「虫にさされたって言えば大丈夫だよ」と平気で返しつつ、内心で「悪い虫にさされないためにつけたんだけれどね」と不埒なことを考えていれば良い
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5月23日はキスの日です。いつも自分からキスをする人が、今日は相手に「君からキスしてよ」と言ったら素敵です。相手は赤くなって唇が触れるだけのキスを素早くするから、唇が離れた後に笑って「こんなのキスって言わないよ。教えたでしょ?キスのやり方」と唇をなめてゆっくり舌を差し入れてほしい
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友達だったのにうっかり一夜を共にしてしまって友達に戻れなくなり、しかし恋人と表せるような甘い感情はないので恋人と説明することも出来ず、どっちかつかずの関係が案外心地よくズルズル続いてしまって、大切なことは口に出来ないまま今日も相手の体温を感じている。そんな不道徳な2人に惹かれます
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おしゃべりと無口、正反対の2人がいつも一緒にいて2人だけの世界を築き上げているのって素敵ですよね。周囲は不恰好な2人だと見ているも、本人達は「明るくて面白いから一緒にいて楽しい」「思慮深くて聞き上手だから一緒にいて楽しい」と、自分にないものを相手に見て結びついていたら愛しいです