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「可愛くて仕方がない」ことがだだ漏れの状態で放たれる、「可愛くないなぁ」という一言が好きです。言われた側は咄嗟に「可愛くありませんから」と反論し、笑みを深めた相手に「本当そういうとこ…」と呟かれて欲しい。好意の示し方が分からない人も、相手の真意が分からない人も大変可愛いらしいです
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憧れの人のためなら全てを捧げられると思っている人が、弱気なあまり「相手のためなら恋心を捨てることもできる」と思い込んでしまう姿に惹かれてしまいます。相手の人生に自分はいてはならないんだという考えは、当の本人の「どうして君は僕と一緒に生きようとしてくれないの」の一言で壊されてほしい
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「世界で一番好き」の"特別"も素敵ですが、「世界で一番嫌い」の"特別"にも、美しさを感じてしまいます。「君が嫌いだ」と吐き捨てられたら微笑んで、「どれぐらい嫌い?」と尋ねて。「世界で一番嫌いだよ」と睨まれたら嬉しくて、「ずっと世界一の座に座らせてよね」と歪んだ考えを持ってしまえば良い
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色素が薄い人は、血のめぐりによって虹彩の色が変化することがあるそうですね。普段から、相手の瞳を美しいと思って眺めているから、抱き寄せた時に見える色が少しだけ変わることがたまらなく見えて、ますます自らが煽られて。「色の変わらない宝石よりも、ずっと貴重だな」と価値を噛み締めたなら良い
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体格差のある恋人達の体格の劣る方が、ふと気になって、優れた相手の服を着てしまう姿にときめいてしまいます。鏡に姿を映せば、丈は長く袖はあまり肩はゆるくて。「全然違うんだな」と思えば、力強い腕や見上げるような背の高さが蘇って、「あの身体に今すぐ抱きしめられたい」と想像してしまえば良い
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サディストにも様々なタイプがありますが、肌を重ねる時だけ相手を特別な名前で呼んで、その音の並びで快楽を引き出すよう躾けた後に、人前で何気ないようにその名前で呼びとろりとした目を向けた相手の手をこっそり抓って「人前でそんな顔してはいけないよ」と笑うような優美なサディストが好きですね
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誰に対しても素っ気なく無愛想な人が、相手のことだけは蜜が滴るほどに甘やかしている姿に惹かれます。「あの人って2人きりでも冷たいんでしょ」と他人に言われて「2人きりになるなり離してくれないぐらい甘やかしてくれるよ」と口走りかけるけれど、2人の秘密だと思い出し、「まあ」だけ返したら良い
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互いに片思いのつもりでいる両片思いの2人も良いですが、互いに相手に抱いているのが恋心だと分かってない両片思いの2人も、面倒で惹かれますね。つい相手を目で追って行動に口を出さずにはいられなくて、しかしどうしてそうなるのかは分からず無性に落ち着かなくなってしまう両片思いの2人は可愛い
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「性行為と食べる行為の癖は似通っている」との説がありますよね。濃密な夜を過ごした翌朝に2人で食卓を囲めば、相手が朝から旺盛にものを飲み込んでいるから、ふとその説を思い出してしまって。「たしかにこの人には当てはまってるな」と思えば、求めてくる瞳が蘇って、食事どころでなくなったら良い
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肌を重ねている時、熱で脳がでろでろに溶かされてもうなにがなんだか分からなくなった人が、うわ言のように相手の名前を繰り返し呼ぶのがセクシャルで好きですね。呼ばれた相手は、いつもより高くていつもより掠れた声で名前を呼ぶその口にキスをして「ほら、俺はここにいるよ」と余裕なく笑ったら良い
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誰とでも寝る人生を歩んできた人が、初恋の相手とは寝ようとしない姿に惹かれます。肉体関係を持った人とまともな関係を築き上げられた試しがないので、身体を重ねたらいつものようになると恐れて、隣にいるだけでどうしようもなく触れたいのに、相手に迫られたら子供のように怖がってむずがるのが良い
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世界に許されない恋をしている2人には、夜のベッドで相手が白いシーツにくるまる姿が月明かりのせいでまるでヴェールをかぶっているように見えるから「花嫁みたいだ」と口にして「本当?」と寂しげに笑った相手を手繰り寄せて「誓いのキスをしようよ」と囁いて、自分たちは幸せだと錯覚してほしいです
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背の低い側が、背の高い側の胸元引っ掴んで引き寄せて、不器用に唇を重ねる姿に夢見てしまいます。唇を離した後、目を見開く背の高い相手に「油断、してたでしょ」と笑えば、次の瞬間屈み込まれて頭の後ろを押さえつけられながらじっくりキスされて。「君も油断、してたね」と仕返しされてしまえば良い
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恋人の顔が好きだから、よくよく見慣れているはずなのにふとした時に「本当に整った顔してる」と見惚れてしまう人が愛おしいです。あまりに夢中で見つめていたからすぐに視線に気付かれてしまって、「また熱い目で見てたんだね」と指摘されて、「君って本当にこの顔が好きだよね」とからかわれたら良い
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ずっと1人で生きてきて1人でいることに慣れていたのに、2人でいることの優しさを教えられてしまってから1人きりの孤独に耐え切れなくなる、相手に出会って強くなるのではなく相手に出会って弱くなって「君に出会わなければ僕は強いままでいられたのに」と縋るように重い愛を告白する姿に惹かれます
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寝ている相手に遭遇した時の、推しカプの行動
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近くでする片思いが切ないですね。親友と呼ばれていて、相手のことを誰よりも知っていて、相手のことを誰よりも見ていながら、自分の恋心は封じ込めるしかなくて。「好きな人いないの?」と尋ねてくる何も知らない顔を見つめながら、「君だよって言ったらどんな顔するだろう」と暗く考えてしまえば良い
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1番最初に忘れてしまう記憶は「声の記憶」説がありますね。相手と別れることになってしまって、1人ぼんやり「僕の名前をいつも愛おしげに呼んでくれたあの声も、すぐに忘れてしまうんだろうか」と思えば、一気に胸が詰まって。「嫌だ、忘れたくない。あの声は今でも僕の宝物なんだ」と涙が溢れれば良い
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七夕といえば、亡くなった想い人に一目会いたいとこの日願った人間が、2人の間にある川を越えて会いに来た相手と、夢の中で再会する話も好きです。目を覚ませばもうこの人はいないんだと知りながらも触れて、震える唇で言葉を紡いで、1年に1度きりの夢に溺れてしまえば素敵です
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周囲に隠れて付き合っている2人は秘めやかな美しさがありますよね。他の人相手に澄ました顔をして喋っている恋人を横目で見て「いつもあいつがどんな顔して僕に甘えているか、誰も知らないんだ」と思ったら独占欲が満たされて、ふっと幸せそうに笑ってしまい「どうしたの?」と尋ねられてしまえば良い
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口内の上顎は、人体でも指折りに敏感な箇所だそうです。口を開けるように命令して、指を突っ込んで、なめらかな上顎を刺激して。どんどん顔を赤くして瞳を潤ませる相手に、「こんなとこ触られて気持ちいいの?」と尋ねて、声を出せないために頷かれたら、「君って変態さんだね」とさらに踏み躙れば良い
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相手の弱っている姿にこそときめいてしまう人は歪で素敵。熱でぼんやり目を潤ませたり、疲労でぐったり横たわったり、怪我でじっとり冷や汗をかいたりして自分の助けを必要としている相手を見ると、イケナイ引力を感じて「ずっと弱ったままだったらずっと僕の助けが必要なのに」と妄想がよぎったら良い
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4月2日は"トゥルーエイプリル"で、真実しか言ってはいけない日であるという俗説があります。いつもふざけたことばかり言っている人が想い人に「今日はね、真実しか伝えてはいけない日なんだよ」と教えてから、目を見据えて。「君が好きだ。愛してる。一度真っ直ぐに言いたかったんだ」と告白してほしい
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相手の顔に惚れ込んでしまっている関係に、胸を掴まれます。普段はその美しさを意識せずいられるけれど、ふとした時に「本当に整った顔してるな」と思ってしまったら止められなくて。「こんなに美しい人が、どんな表情で愛してると言ってくるか、知ってるのは自分だけなんだ」と思えば熱が上がれば良い
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