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世界に道を閉ざされて、結婚なんて考えられない2人が、結婚式の真似事をするのが切なくて良い。月明かりが照らすベッドの上で指輪だけ交換して「死が2人を別つまで」と口にしあってキスをして。この瞬間は幸せなのにどうしてか苦しくて虚しくて、涙をしとしとこぼしながら目の前の身体に縋ってほしい
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「肌を重ねる時に出てしまう声と笑い声は似ている」という話があるそうですね。真偽は不明なものの、その話を耳にしてから、片思いの相手の笑い声が喋り声よりは高くて押し殺したものであることを聞き過ごせなくなって、「もしかしたらこういう声を…」と考えては赤くなってしまうピュアな人が愛おしい
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肌を重ねている最中、頭が真っ白になって気持ちいいや大好きの言葉すら吹き飛んでしまってただ相手の名前を繰り返して溺れるように目の前の身体に縋る人と、名前を呼ばれれば愛おしさがこみ上げて自分も名前を呼び返してあげて余裕がないながらも一瞬だけ優しいキスをしてあげる人の姿に惹かれますね
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同じ指輪を同じ指に身につけて恋人の存在をアピールするのも素敵ですが、秘密の恋人たちが、異なる指輪を同じ指に身につけているひそやかな支配の印に惹かれます。そっと相手の手を取って指に口付けて「この秘密は僕たちしか知らないんだよね」と笑って、「そうだよ。2人だけのもの」と返されてほしい
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身体の関係から始まってしまったからこそ、素直になることができない2人のもどかしさに惹かれます。舌を絡めるのも肌を絡まり合わせるのも簡単なのに、「好きだ」と一言口にするのはどうしても難しくて、こじれた恋情が膨れ上がったあまり荒っぽい夜になり、ますます心の距離が生まれてしまったら良い
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多くの人間と身体の関係だけを結んできた人が、初めてできた両思いの人間と結ばれる時に狼狽えて、初々しい態度を取ってしまうのが愛しいですね。触られるだけで抱きしめられるだけでどうしようもなく心が乱れて、「君が好きだよ」と優しく口付けられたら思わず涙が溢れて止まらなくなってしまえば良い
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普段は全く愛情表現してこないくせに、肌を重ねる時だけ愛の言葉を告げてくる不器用な人が好きですね。潤む目をして子供みたいに「すき。きみがだいすき」と繰り返し、少しの隙間も惜しいとばかりに縋り付いてくるから、「こんな時ばっかり」とは思うものの実際頭がとろかされて、深く身体に沈めば良い
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飾り気ない言葉だからこそ、愛を感じてしまう時ってありますよね。普段はきらびやかな言葉で余裕たっぷりに口説いてくる恋人が、急にギュッと抱きしめてきて。「なんにも言葉浮かばないんだけどね…ただ、好きだって伝えさせて」と困ったように言ってくるから、素の姿を感じてしまって胸が高鳴れば良い
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4月2日は"トゥルーエイプリル"で、真実しか言ってはいけない日であるという俗説があります。いつもふざけたことばかり言っている人が想い人に「今日はね、真実しか伝えてはいけない日なんだよ」と教えてから、目を見据えて。「君が好きだ。愛してる。一度真っ直ぐに言いたかったんだ」と告白してほしい
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好きだけど相手が振り向いてくれないことを知っているから、「嫌いだよ」と言ってしまう歪んだ人が愛おしい。素っ気ない態度を取っても笑っていて、「嫌いだよ」と言っても「僕は嫌いじゃないけどね」と返してくるから、心の中で「好きでもないくせにそんなこと言ってくるとこが嫌いだよ」と呟けば良い
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「黄泉の国で記憶や愛や絆を失って転生することを拒み、拒んだために川に身投げさせられ、千年もの間、冷たい水底で耐えてから転生する人達がいる。彼らの頰にはえくぼが刻まれる」という中国の伝説があるそうですね。恋人に「僕の頰を見て。君にまた会うために千年待った証だよ」と告げる人が愛おしい
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「生まれる前に、天使に祝福のキスをされた人間の頰に残るのがえくぼ」という話があるそうですね。恋人のえくぼを指でなぞって「天使のキスの跡なんでしょ?」と言って。「天使だとしても、君の頰に他の誰かがキスしただなんて嫌だな〜」と拗ねて、上書きするように自らキスをする、嫉妬深い人が可愛い
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生い立ちの悲惨さから、どんなにつらくても笑顔を崩せない人が愛おしい。自分の過去について淡々と語っている内に相手こそ苦しげに顔を歪めて、気づけば泣きながら「なんでそんな話笑ってできるんだよ」としぼりだしていて。けれど本人は朗らかに笑いながら「笑うことしかできないから」と返してほしい
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幸せすぎて泣いてしまうという、あたたかい一瞬に惹かれます。どんなにつらい時でも苦しい時でも、歯を噛み締めて耐えて表情すら変えずにやり過ごしてきた人が、ありあまる優しさを相手に与えられて、混乱している内に気付けばボロボロ涙をこぼしていて「泣きたくないのに」と不器用に顔を拭ったら良い
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ヤダヤダと口先では抵抗を示す人が「逃げたいなら逃げてもいいよ」と言われてしまう瞬間が好きです。「逃げたら追わないから本当に嫌なら逃げて」と重ねられれば黙って身体から力を抜くしかなくて、言外に"本当は嫌じゃない"を示すことになって。笑った相手に「ありがとう」と強く抱き寄せられれば良い
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壁に押し付ける形でするキスは魅力的ですね。何度も唇を重ねて舌を絡める内に、押し付けられた側の手は無意識に相手の胸元に回って縋るように掴んで。与えられる快楽で朦朧として足の力が抜けかければ、引っ張り起こされる形で続けられて。ようやく解放された時には、ズルズル壁伝いに崩れ落ちれば良い
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身長差があるカップルのキスは映えますよね。低い側は相手の首に手を回して背伸びして、高い側は相手の腰を抱き寄せて屈んで、唇を重ねて。不安定な体勢だからこそ、気持ちよすぎてちょっとでもどちらかの身体がぐらつくと遠く唇が離れてしまって、「難しいね」と笑い合ってまた一からやり直してほしい
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身長差があるカップルは、低い側が高い側の膝に座り込んで、覆いかぶさる形でキスしてほしい。いつもは見上げている顔が今は自分の下にあることに気分が高揚して「なんか変な気分…」と呟きながら輪郭をなぞって重ねて。高い側は腰をがっちりと抱きながら唇を受け入れて、倒錯したキスを楽しんだら良い
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体格差があるカップルにしてほしいのは、お姫様抱っこですね。突然腰に手を当てられたと思えば一気に身体が浮き上がるから、華奢な側は一瞬固まってから「おろせよ!」と暴れ出して。暴れても余裕綽々で笑われて「ほらほら暴れないの」と鼻先になだめのキスをされるから恥ずかしすぎて、赤くなれば良い
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体格差があるカップルは、ガッチリした側が華奢な側を膝の中に抱き込んであげてほしいですね。背後から手を回してギュッとキツく抱きしめれば「甘えたいの〜?」と笑われて。「うん。なんかあなたとピットリくっついてたくなった」と白状して、「君は身体のわりに子供なんだから」と頭撫でられたら良い
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キスマークは嵐のような夜に、無我夢中でつけてほしい。肌を重ねている時は気づいていなかった相手が残した独占欲の証に、事後の気怠い身体で気づいて。「自分のものにはなんでも名前を書く子供みたい」と思うけれどそこまで激しい愛を見せられたことが仄かに嬉しくて、そっと指を這わせてしまえば良い
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見えないところにつけるキスマークは、2人だけの秘密めいて甘美です。太ももの柔らかな内側に唇を寄せられ「つけてもいい?」と聞かれて頷くと、吸い付かれてくっきりとした赤を残されて。ふっと笑った相手に「この跡を見る度に、今夜を思い出してね」と囁かれるから、じわじわと恥ずかしくなれば良い
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片思い期間が長かったから、やっと付き合えたのに、どう距離を縮めれば良いのかを見失う2人が可愛いです。一緒に歩いている時に勇気を出して手を繋いでみたものの、相手が震えたのが分かるから顔も見れなくなって、「付き合ってるんだから…手ぐらい普通だろ!」と思いつつも手のひらが汗ばんだら良い