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本名を使ったあだ名で呼ぶのも可愛いですが、原型を留めていない、不思議なあだ名で相手を呼ぶのも素敵ですね。なんであの呼び方をするんだろうと、周囲が首を傾げるのを横目に、互いだけが由来を知る呼び方で相手を軽やかに呼んで欲しい。自分達は特別な関係なのだと、一言発する度に知らしめて欲しい
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相手に深入りしたくないから、深入りして欲しくないから、頑なに役職名で呼び続ける人も萌えますね。そういう人は、相手に距離を縮められて逃げ場がない瞬間でも、抵抗のつもりで役職名で呼んで欲しいですし、しかしその声が何時もより少しだけ震えていて欲しいです
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攻めが受けを「可愛い」と思っているのも良いけれど、受けが攻めを「綺麗な顔してるな」や「うちの◯◯は美人だな」と思っていて、つい相手に見惚れてしまうのも素敵です。相手に見ていたことを指摘されたら「ぼんやりしていただけだ」と慌てても、微笑んで「綺麗なものには目がいくね」と答えてもいい
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自分の美しさを自覚している人間が、恋人に戯れで「本当にこの顔が好きだね」と至近距離で微笑みかけるのも、色っぽくて好きです。言われた相手は自暴自棄に「はいはい、そうですね」と認めるのか、照れ隠しで「うるさい」と綺麗な顔にデコピンするのか、笑い返して無言でキスをするのか、どれでも良い
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愛し合う2人がいたとして、相手に「君がいないと生きていけない」と軽々しく言ってしまえる側は生命力が案外強くて、相手がいなくても生きていける人間だけれど、「君がいなくても平気」と笑う側は実は脆くて、相手がいなくなったら日に日にやせ衰えていく人間だという組み合わせが、仄暗くて好きです
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誰にも彼にも「好き」と愛を振りまく人間が、たった一人の人間に対して笑顔で言い放つ「嫌い」には、他の「好き」よりよっぽど、重くてねじれて暗くて激しい愛が詰まっていそうで、深読みしたくなってしまいます。「あの人をどう思う?」と聞かれて、残酷な愉悦を感じながら「嫌い」と口にして欲しい
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ラプンツェルのフリン、公式アカウントが前回放送の時に「キャラデザを決める時に、女性スタッフがそれぞれ”自分が考える最高のイケメン”の画像を持ち寄って、喧々諤々の会議になった」という話をされていたけど、容姿も性格も王子様の身分でないところも全て、現代的なプリンスだから素敵です
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『ラプンツェル』は、夢を持ち、社会に憧れを抱く少女が、夢を口にすれば否定し、家に閉じ込め監視下に置こうとする「お母様」から逃げ出して、自分なりの幸せを掴む話ですよね。今まで”中年女性”と”少女”として描かれてきた女性2人の対立に、現代的に歪んだ”母”と”娘”の姿が重ねられています
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ラプンツェルは、お姫様は王子様に求婚という形の承認をされて、結婚をして「いつまでも幸せに暮らしました」という、古典的なおとぎ話の型に対する反論だと思うんですよね。お姫様が王子様に求婚して、王子様が受け入れて結婚をし、まるでおとぎ話のように幸せになったと笑うという終わり方は鮮烈です
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口紅をプレゼントされたら、キスで返してという意味だという話を意識して恋人に、解きたくてネクタイを、外したくてアクセサリーを、脱がせたくて靴をプレゼントするのにロマンチックで惹かれます。贈られた相手は何も分からず素直に喜んでも良いし、意味が分かって妖艶に微笑み身につけても良い
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異性との恋愛経験が豊富で、自分では恋愛上級者のつもりだった人が、初めて同性と恋に落ちて、今までの手管が通用しなくなって混乱する姿は可愛らしいですよね。優美に振る舞おうとすればするほど策に溺れ、自分よりよっぽど恋愛経験が少ないだろう相手に「案外不器用なんだね」と笑われるのは萌えます
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見るからに恋愛上級者の人に翻弄され続け、やっと一線越えるというところまで漕ぎ着けたと思ったら突然「実は初めてなんだよね」と告白されて頭真っ白になり、「…引いた?」と尋ねられて思わず「いや、嬉しい」と素直に答えて恥ずかしい空気になる展開が好きなので、後世に伝えられていって欲しいです
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形は違うけれど情緒不安定な者同士、いわゆるメンヘラとヤンデレの、閉鎖的で病的で依存的な恋愛関係に惹かれてしまいます。自分に愛情を注いでくれる存在が欲しいメンヘラが「好きって言って」と縋り付くと、自分が愛情を注げる存在が欲しいヤンデレが「世界一好きだよ」と微笑む構図、怖くて美しい
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死別した愛する人の香りを、香水にして身にまとうことが可能になったという事実は、失った恋人の香りを身につけ自分で自分の身体を抱き締めながら優しい眠りに逃げる人や、新しい恋人の身体に昔の恋人の香りを身につけさせて懺悔する人の想像をさせてくれるので、ロマンティックで素敵ですね
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愛する人の香りだけが手元にあって、愛する人の身体は今ここにないという状態は、美しくて惹かれます。失った恋人の持ち物を鼻に押し当て、微かな香りから失った日々を取り戻そうとする人も、遠距離状態の恋人の衣服を抱き締めながら「この香りが消えるまでに戻ってきてよ」と願う人も、どちらも愛しい
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「私を愛して下さい」という懇願めいた一言も好きですけれど、「私を愛しなさい」という命令の形の一言も、力強くて美しいです。相手の目を見据えながら神託のように告げても良いし、相手の胸元を掴みながら静かに零しても良い。その一言で、相手の心を射抜いて欲しいです
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「僕を愛してくれる?」という一言も、悲劇的に響いて素敵ですね。自分を愛してくれる人がいないと、自分の存在意義が分からなくなってしまうような人が、縋りながら言い放って欲しい。相手に頷かれたら、異様に瞳を輝かせて「ありがとう」と返して欲しい
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BLにおける女装は素敵ですよね。興味本位から見よう見まねでやってみるのも良いし、女の子に憧れて丁寧に作り上げるのも良いし、無理矢理させられて恥ずかしがるのも良い。男性が自ら手を加え、男でも女でもない美しいなにかになってみせるというシチュエーションに、神聖なものを感じます
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受けの女装も可愛いですけれど、攻めの女装も素敵です。男らしい容貌に女性らしい装いが噛み合っていなくても、顔は女性のようなのに体がちぐはぐに男性らしくても、全身丸ごと女性と見紛うぐらいの完成度でも、どれも良いです。女性の姿をした男性が男性を攻めるというところに、倒錯した美が宿ります
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相手を好きになったことで世界が輝いて見える恋も良いけれど、相手を好きになったことで世界が狭まり、増幅していくばかりの想いを自ら恐れる恋も良いし、恋に悩んで苦しんで「もうあの人を好きでいることをやめたい」と思い詰める人は輝いて見えます
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憎み愛の片割れが、憎い相手が一番嫌がることは何かと考えた結果、「実は君のことが前から好きだったんだ」と嘘の告白をしてみせるのって萌えませんか?相手も嘘だと見抜いた結果「俺だって本当は…」と告白し返して偽りの恋人達が生まれ、甘く空虚な恋愛を営むことになる展開って素敵じゃないですか?
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5月5日はこどもの日です。つまり、おじさんが、小さい頃から知っている少年を「柏餅食べたか?」とからかったら、壁際まで追い詰められ突然深いキスをされ「もう、僕は子供じゃないって分かりましたか?」と言い放たれて、彼の低い声の響きを、おじさんが忘れられなくなってしまう日です
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5月5日は薬の日です。つまり、片思いしている人が、相手に惚れ薬を飲ませたいと思うけれど、惚れ薬を入手するツテも積極性も無いので、相手のコーヒーに惚れ薬の効果があると言われるチョコレートをこっそり一欠片落として「私を好きになってくれますように」と願いながらかき混ぜる日です
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5月5日はおもちゃの日です。つまり、付き合い長い恋人に「最近マンネリだよね」と溢したら押し倒されて見たことないもの目の前に並べられ、相手に恐怖を訴えると「大丈夫、気持ちよくなれる玩具だよ」と微笑まれ、実際その後の行為は気持ちよかったため、事後に「変態カップルかよ」と頭抱える日です