1426
「いい子」という言葉を、褒め言葉ではなく意地悪の言葉で使う瞬間に胸を掴まれます。「いい子だね」と普段は相手に上下関係を思い知らせるために使って、肌を重ねている時には焦らしに焦らして揺れる瞳に「いい子でしょう?」と問いかけて。「いい子なんだから言うこと聞けるよね?」と微笑んだら良い
1427
内容は全く敬意を表していないのに、あくまで敬語を使う人に惹かれます。相手が些細なミスをしただけでわざとらしく溜息をついて、「あなた、よくそんなことができますよね」と手厳しいことを言うくせに、結局なにかと世話を焼いて。「あなたには僕がいないとダメですね」とサラリ独占欲を見せたら良い
1428
敬語を使いながらも優位な立場に立ち、相手をじわじわと追い詰めていく人が甘美ですね。「イケナイ人ですね」の一言で弱らせて、「どうしてそんな目で見てくるんですか?」と羞恥心を覚えさせて。「何をしてほしいか声にしてください」と命令するも、従われたら、「いい子ですね」と褒めてあげたら良い
1429
「愛してる」も口にできず、暗い現実から目を背けて生きている2人が、肌を重ねている瞬間、名前を呼びあう姿に胸を揺さぶられます。泣きそうな声で繰り返し名前を呼んでくるからなぜか胸がいっぱいになって。自分も相手の名前を呼び返して熱を分け合って、今だけは相手は自分のものだと錯覚したら良い
1430
肌を重ねることはできるのに、「愛してるよ」の一言は口にできない歪な関係に、胸を締め付けられます。「君と一緒にいる時間が大切なんだ」と言われたから、動揺を押し隠して「好きってこと?」と尋ねてみたら、無言で頭を引き寄せられて。唇をはまれながら、「いつも逃げるんだね」と寂しくなれば良い
1431
「大食いの人は欲も人一倍深い人」という説があるそうです。口いっぱいに頬張って幸せそうに飲み込んで、次々にお皿をからにしていく相手を見て、聞きかじった話を思い出して、「ああやって僕もペロリと食べられちゃうのかな」と想像すれば身体が熱くなって、濡れた唇を直視できなくなってしまえば良い
1432
「甘いものが好きな人は寂しがり屋。寂しいという心の飢えを、甘いもので満たそうとしている」という説があるそうです。寂しがり屋で甘えたがりだけれど、なかなか素直になれない人が、ついついお菓子に手を伸ばしてしまって。「太ったら、"お前のせいだ"って拗ねてやろ」と1人モヤモヤしていたら良い
1433
自分に自信がない人が不意に苦しくなって、「君はなんで僕のことを好きでいてくれるの?」ともらしてしまう姿が愛おしい。相手はからりと笑って、「なんで?理由なんて簡単だよ。君が愛されて当然の人間だから」と答えて、頼りない身体を抱きしめて、好きなところをひとつひとつ数え上げていったら良い
1434
「どこが好き?」と尋ねた時に躊躇わずに、「僕を好きでいてくれるところ」と答えてしまう人に惹かれます。尋ねた相手が、自信に満ちあふれた答えに戸惑ってまともに返答できずにいたら、「嫌いなところもすぐ言えるよ」と自分から口を開いて、「そっちはね、僕を好きすぎるところ」と笑いかけたら良い
1435
「ポンポンという頭の撫で方は、相手を落ち着かせようとしている時に出てしまうもの」という説があるそうです。自分より強靭だと思っていた相手が涙を見せたから、どうしたらいいのか分からなくなった人が、無我夢中で抱き寄せて、ポンポンと頭を撫でながら、「大丈夫だよ」を震え声で繰り返したら良い
1436
「髪をなで下ろす形の頭の撫で方は、愛情を表したい時にもするが、寂しがっている時にもついしてしまうもの」という説があるそうです。「バイバイ」と見送られたもののどうしても一歩が踏み出せなくて、甘えるように髪を撫でて表情をうかがって、結局「…仕方ないなぁ」と許されてしまう人がいたら良い
1437
「自分は愛されてなどいない、これはただの気紛れで特別な感情なんて向けられてないんだ」と思い込んだ人が、相手の気分を損ねないようにと、肌を重ねている最中に必死に声を噛み殺す姿に揺さぶられます。事後に歯で傷ついて血が滲んだ唇を撫でられて、「声、我慢するから」と笑われて苦しくなれば良い
1438
肌を重ねている瞬間に、声など出してやるものかと布を必死で噛みしめる、気の強い人がいじらしいです。意地を見せただけあって声はもれてこないけれど、耐えるばかりに頰が燃えるように染まって、目に涙がたまって、吐息は濡れるばかりで。「これはこれで煽ってると分からないのかな」と思われれば良い
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無骨な相手と記念日らしいことは何もせずにただ眠って目を覚ませば、枕元に見慣れない美しい箱が置いてあるから手に取って固まっていると、目を覚まされて、「らしくもないことしてみたんだから、君もらしくもなく喜んでみてよ」と微笑まれて、らしくもなく胸を高鳴らせながらリボンをそっと解けば良い
1440
生真面目な恋人をからかうつもりで「今年のプレゼントは僕!」と言ってみたら、目が開いてすぐさま距離を縮められて、一言も発せないうちに抱き寄せられて「最高のプレゼントだ。壊さないよう今夜は大切に取り扱うね」と囁かれてしまい、今さら嘘だなんて言えず、身を任せるしかなくなってしまえば良い
1441
「並んだ時、自然に15cm以内に距離を縮められる相手は、恋人以上の存在。パートナーや家族にしか許されない距離」という説があるそうです。隣に相手が座ったので人前であることも気にせずに密着する程の距離に縮めたら、他人に見つけられて笑われて、「本当見せつけるよね」とからかわれてしまえば良い
1442
「パーソナルスペースは、友人の場合45cm程度だが、恋人の場合は 30cm以内。30cm以内に距離を縮められる相手には恋愛的好意がある」という説があるそうです。片思いの相手に並んだ時、気遣って離れていたら、距離を縮められて肌が触れ合いそうで、「もしかしたらこの人も」と胸弾ませる人がいたら良い
1443
どんなにつらいことがあっても、涙の一粒も流せないどころか、苦しげな顔ひとつできない悲しい人に惹かれます。「なんで泣かないんだよ」と問い詰めれば「泣く方法は知らないから」と笑顔で返されるから自分の方が苦しくなってしまって目に涙が浮かんで「君は優しい人だよね」と穏やかな声を聞けば良い
1444
「つらい時に大粒の涙を流せる人は、愛された過去を持つ人」という説がありますよね。ポロポロと真珠のような涙を流して「側にいて、慰めて」と素直に口にする相手を見て、助けてあげたいという慈悲の心と同時に「自分とこの人は違うんだな」という認識が生まれてしまって苦しくなる、歪んだ人が愛しい
1445
相手が自分で嫌っている、怪我や傷跡に口付ける人が美しい。まじまじと見られただけで身体を震わせて、顔を近づけられたら身をよじって逃げようとした人が、押さえ込まれて唇を落とされたら動けなくなってしまい、「…汚いなんて言わないで。君の身体に汚い場所はひとつもないんだよ」と囁かれたら良い
1446
自分は醜いと思いこんだ人を「君は美しい」の言葉で溺れさせていく人が甘い。何度褒めても抵抗してくるから、その指に口付けて手の甲に口付けて頰に口付けて、全ての場所に口付けて「どこも美しいよ。完璧だ」と笑いかけて、思わずこぼれた水滴も唇で吸い取って「この涙も宝石みたい」と肯定したら良い
1447
誰に対しても素っ気なく無愛想な人が、相手のことだけは蜜が滴るほどに甘やかしている姿に惹かれます。「あの人って2人きりでも冷たいんでしょ」と他人に言われて「2人きりになるなり離してくれないぐらい甘やかしてくれるよ」と口走りかけるけれど、2人の秘密だと思い出し、「まあ」だけ返したら良い
1448
人前では凛々しく強気に振る舞っている人が、相手の前でだけは弱々しい顔をさらけだして甘えてしまっている姿に惹かれます。差し出された膝に頭を投げて髪を撫でられて目を閉じて、「君がいてくれなきゃダメだ」とこぼして、「ずっといてあげるからダメにならなくていいよ」の一言に縋ってしまえば良い
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"自分だけが呼べる相手の名前"は、支配欲を満たすものですよね。特別な相手に特別なあだ名を作って呼んで、最初は嫌がって「普通に呼べよ!」と抵抗していた人が、次第に「はーいはい」と呆れながらも返事をするようになり、「なに?」と素直に受け入れるようになった変化に、笑みを隠せない人が愛しい
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「人間は、名前を呼ばれれば呼ばれるほど相手への好意が増す」という説と「好意がある相手の名前は自然と呼びたくなる」という説があるそうです。まだ胸のうちの感情が恋とは分からないまま相手の名前をついつい呼んでしまう人と、相手に名前を呼ばれるたびに嬉しさを覚えるようになっていく人が見たい