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戯れで「手首に口付ける」行為は、戯れでは終われない艶めかしさを持ちますよね。こちらが作業をしているのに、構ってとばかりに身をすり寄せてくるから、押しのけようと手を伸ばしたらサッと捕まえられて。手首に柔らかく唇を落とされて微笑まれるので、策略に落ちたと分かりながらも、硬直したら良い
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美味しいものを食べた時や美しいものを見た時に、相手の顔を思い出してしまう愛が美しいです。幸せを感じたらふと、「あの人にも食べさせてあげたいな」「あの人にも見せてあげたいな」と感じてしまって、顔が浮かんで。「だってあの人がいたらもっと幸せだろうから」と自分の中の愛を実感したなら良い
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常に気高く強くある人の、弱った姿をついつい想像してしまう人がイケナイですね。笑顔以外は見せない相手を見て「この人も、泣いたりする時はあるんだろうな」とふと考えたら止まらなくて。ボロボロと惨めな泣き顔が目蓋に浮かんで、その想像に興奮して、「なに考えてるんだ」と自己嫌悪に陥ったら良い
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「恋人」になったら別れる日がくると思ってしまって、あえて恋人の関係性にならない臆病な2人に惹かれてしまいます。「付き合ってるの?」と聞かれたら首を振って、「友達なの?」と聞かれても首を振って。「恋人でも友人でもないけれど、それぐらいがちょうどよく長くいられるな」と思っていたら良い
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互いに片思いのつもりでいる両片思いの2人も良いですが、互いに相手に抱いているのが恋心だと分かってない両片思いの2人も、面倒で惹かれますね。つい相手を目で追って行動に口を出さずにはいられなくて、しかしどうしてそうなるのかは分からず無性に落ち着かなくなってしまう両片思いの2人は可愛い
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傷跡や火傷跡など、本人が否定している跡を肯定する姿が美しい。「いいものじゃないから」と相手が見られることを躊躇った箇所に優しく触れて「なんで隠そうとするの?」と尋ねて。「汚いから」の声に「綺麗だよ」と真っ直ぐに返して。唇で触れて舌でなぞって「君は綺麗だ」と心の奥まで触れたなら良い
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束縛欲から相手の身体に刻みつける、爪痕に惹かれてしまいます。普段は押し殺している「この人を自分のものにしたい」の欲望が、肌を重ねている時に現れて、気付いたら腕を回してキリと指を立てていて。その瞬間に歪んだ顔を見ながら、「これで君は僕だけのものなんだ」と錯覚して、陶酔を覚えたら良い
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寝顔にふと見惚れてしまう瞬間は、甘美で惹かれてしまいますね。常日頃は大人っぽいなと尊敬している相手が、無防備な眠り姿をさらしているのを見て、揺れる心があって。「こんな顔もするんだね」と前髪を撫でてから自分の行動に気が付いて、「ちょっと驚いてしまっただけ」と内心で言い訳をすれば良い
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いつも相手にツンツンした態度をとる人といつも相手を甘やかす態度をとる人がいて、片思いと周囲には笑われているけれど、本当はツンツンしている側こそ相手にひそかな恋心を抱いていて甘やかしている側は相手をあくまで友人としか思っていない、近くですれ違うからこそ切なさが際立つ片思いが好きです
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8月1日は水の日です。水を口移しで飲ませる姿は生々しく映えますね。相手と一夜を共にして迎えた朝「のど渇いた」と呟けば、服を羽織った恋人がコップに水を注いで持ってきたから飲ませてくれるかと思えば、自分でコップに口つけた後キスされ口移しされるから「美味しい?」の言葉に呆然と頷けば良い
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相手が口先だけで「いや…」と洩らしていることを知っているから「本当に嫌なら抵抗してよ」と笑って動きを止めず、相手の羞恥心と本心を引きずり出す流れが好きです。色づいた頬で固まる相手に向かって追い打ちで「嫌ならやめてあげようか?」と尋ねて「嫌じゃない」の答えを引き出す意地悪は色っぽい
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普段は温和で落ち着いた人が、肌を重ねる時だけ視線がグッと強くなる姿に、夢を見てしまいます。自分自身をコントロールできる人なのに相手を見ると揺らいで、柔らかな肌が視界に飛びこめば抑えこんでいた自我が溢れてしまって。ギラギラと獣じみた瞳を向けて、逃がさないと教えこんでしまったら良い
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朝が弱い人が、相手を抱きこんで離さない朝の姿に夢を見てしまいます。「起きて」と声をかけても眠たげな声を上げられて、しつこく起こしにかかれば引っ張り込まれて抱きしめられて。「あと5分」と囁かれればもう、逃げ出す気がなくなってしまって。5分間の甘い幸せを、冴えた頭で噛み締めれば良い
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上下関係があるのに敬語を使わない仲というものに惹かれてしまいます。目下の人間が、目上の人間に粗雑な口調で喋りかけるから他人が驚いて、目上の人と2人きりになった際に「気分が悪くないんですか?」と尋ねたら、「あいつに敬語使われた方が気分が悪くなる」とふくみを持たせた返しをされたら良い
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病に倒れた相手にどれぐらい熱があるのか確かめようと額に手を当てたら、とろんと熱で目を潤ませた相手にその手を捕らえられて頬ずりをされて「冷たい…気持ちいい」と掠れた声で呟かれるから、こちらの方が一気に体温が上がって頭が真っ白になって、されるがままに手を弄ばれる瞬間が甘美で惹かれます
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香りの記憶は脳に深く刻まれ、嗅ぐと一気に呼び覚まされるものだそうですね。部屋を掃除していたら、処分しそこねていた昔の人の面影を見つけて。手にした瞬間にふわり香りが立ち上って鼻孔を満たして。その瞬間、忘れていた眩い瞬間と熱い感情まで蘇ってしまって、「なんで今更」と動けなくなれば良い
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肌が赤くなりやすいのって色っぽい体質ですよね。相手に「可愛いね」と言われるだけで肌が染まっていくのが分かって、「可愛いって言われただけでこんな風になっちゃうの?今晩は…可愛いって言うだけで終わらせてあげるつもりないよ?」と囁かれたら、じわじわ赤く赤くなりながら唇噛み締めてたら良い
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ふとした時に、相手の美しさを実感してしまう瞬間がいじらしい。普段はただ見過ごしているのに、突然視界に美貌が飛び込んできて、「こんなに美しい人だっただろうか」と思えば思うほどに目を逸らすことが出来なくて。「こんなに美しい人が自分と」と考えてしまって、じわじわと肌に熱が集まれば良い
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「君がいないと生きていけない」人に、作り変えられてしまう姿が甘美ですね。今までずっと1人で生きてきて、寂しいや苦しいとも思ったことはなかったのに、相手に出会って2人でいることの幸せを覚えたら、もう昔には戻れないなと分かって。「この人がいないと生きていけなくなったな」と感じたら良い
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普段は、笑ったり怒ったりと表情が忙しくて口もうるさい人が、色めいた空気になった途端にただ黙って目だけ潤ませながら赤くなってしまうのが艶めかしい。見ているだけで自分に余裕がなくなっていって、「いつもみたいにして」と頼んだら、「今はあなたのことしか考えられない」と煽られてしまえば良い
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事後にこそ、恥ずかしさが生まれてしまう人がいじらしいです。頭の片端が醒めていくと、つい先ほどまで、どれだけ求めてどれだけ縋ったかが蘇って、顔を合わせていられなくなって。シーツの中に逃げ込んで、「さっきまでは情熱的だったのになぁ」の声を、たまらなく聞いて逃げ出したくなったなら良い
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喧嘩で言えば、相手が怒って、君はここが悪いあそこがひどいと並べ立てるのを黙って聞いて、言うネタも途切れた相手に「分かった!?」と問われたら「そんなに悪いところがある俺を、どうしてか君が嫌いになれないのが分かった」と返してさらに怒られる話が好きなので、積極的に推していきたいです
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「可愛いね」と繰り返して恥ずかしがらせるのが好きです。「可愛いね」と言えば「可愛くなんてない!」と言うので「すぐ反論してくるとこ可愛いよ」と笑い、「人の話を聞け!」と言うので「そう言いつつも赤くなっちゃうとこ可愛いね」と撫でて、「…馬鹿」と言うので「ほら、やっぱり最高に可愛いね」
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肌を重ねる時に、乱れた表情を見せたくないと思ってしまう人が愛おしいです。痴態は醜態だと思って、じっくり観察されることが許せなくて、「暗くして」とお願いして。暗闇だからこそ生々しく際立つ肌の質感や、漏れでる声の甘ったるさに相手が、明るい時よりも煽られている事実には気付かなければ良い