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穏やかな顔をして、燃えたぎる嫉妬を内に飼っている人が色っぽいです。自分だけを見てほしい自分だけに微笑みかけてほしいと思うのにそうはならないから、ふとした時に、「このまま手を引いて家へ連れ帰って閉じこめてしまいたい」と考えて。そんな歪な考えは表に出さず、優しい人としてあったら良い
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人間は、世話を焼けば焼くほどに、対象に愛を持つものだそうですね。世話焼きのしっかりした人が、だらしなくそそっかしい相手の面倒をなにからなにまで見て、「君がいないとなんにも出来ない」と甘えられると、満足感と同時に胸が焦げつくのを感じて。そのままだらしないままでいてと、願ったなら良い
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片方は「好き好き大好き」と常に愛を振りまいていて、片方は「はいはい、そーですか」と聞き流している恋人達がいて。振りまく側が悔しくて「君は僕のこと、どう思ってるの?」と聞いて「好き」の一言を引き出そうとするけれど、ふっと笑われて「俺のこと大好きだよな」と返されてしまう関係が好きです
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「カッコいい」や「クール」と表されてばかりいる人を、恋人だけが「可愛いね」と頬を緩めて褒めているのが好きな関係です。言われる側は「可愛い」と言われるのは気に食わなくて「可愛くないから!」と言い返してみるものも「そうやって必死になるとこ…すっごい可愛い」と髪を撫でられてしまえば良い
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相手の服に鼻を埋めてしまう瞬間が秘密めいていやらしい。ふと服が目に入ったら手に取らずにはいられなくて、手にしたら顔を近づけずにはいられなくて。息を吸い込んで肺いっぱいに愛しい香りを送り込んだならば、抱きしめられた錯覚がして身体が熱を持って。「匂いだけでダメになる」と赤くなれば良い
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いつも人前ではニコニコと笑顔を絶やさない人が、心を許している相手の前では仏頂面になっているギャップに惹かれます。目が合ってもニコリともせず「なに?」と平坦に聞いてくるその姿が、素なんだと分かるからこそ可愛く見えて、自分ばかり笑顔になってしまって「変なやつだな…」と呆れられたら良い
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周囲から「可愛い」と決して呼ばれない人を、たった1人の人間が「可愛い」と表現する姿に特別さを見てしまいます。「みんな可愛さに気付いてないだけ」と言うくせに、「だったら、どういうところが?」と例を求められたら誤魔化して。内心「あの人の可愛さは自分だけのものだから」と考えていれば良い
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肌を重ねることを「悪いこと」と表すと、いやらしさが引き立ちますね。近寄っただけで真っ赤な顔をして視線を落ち着かなくさせている相手を見て、ふっと口元緩めて微笑んで。その手に触れて指先で弄んで、「悪いことしたいの?」と尋ねて。「はい」の返事が返ってくるまでは、いじめてあげていれば良い
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誰とでも寝る人生を歩んできた人が、初恋の相手とは寝ようとしない姿に惹かれます。肉体関係を持った人とまともな関係を築き上げられた試しがないので、身体を重ねたらいつものようになると恐れて、隣にいるだけでどうしようもなく触れたいのに、相手に迫られたら子供のように怖がってむずがるのが良い
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親友から恋人になったから距離感を掴みかねる2人は良いですね。親友だった時は、相手の腕を掴んだり肩にもたれたりなにも気にせずできたのに恋愛関係になってしまったら触れることが違う意味を持つことに気がついて躊躇して「いや、あいつだぞ?」と思うのに不器用な姿をさらしてしまえば初々しいです
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長年片思いしていたのになにも行動を起こせず、自分で自分に「付き合いたいわけじゃないから」と言い訳していた臆病な人が、相手が他の人と付き合うことになって幸せそうに笑う姿を見た瞬間「こっちが先に好きになったのに」と抑えていた感情が一気に溢れ出し身勝手に息がつまる流れが悲痛で好きですね
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キスの時に、足腰が抜けて相手に縋ってしまう人が色めいていますね。最初は手を腕に添えていなかったのに、舌をいれられると同時にゾワゾワと熱が駆け上って、相手の腰に手を回して。深められるほどに力が抜けていって無意識に手に力をこめてしまって。唇を離された時には、体重の半分預けていたら良い
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相手が眠りに落ちている姿を見つけた時、額にキスを落とそうか髪を梳き通そうか手に手を重ねてみようかと悩んで、結局傍に座って見守るに止める人が好きです。相手が眠っている無防備な瞬間ですら、自分が触れていいはずがない眠りを妨げていいわけがないと考えて何もできない不器用さが愛おしいです
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肌を重ねている最中に、相手に「愛してる」や「好きだよ」と、言われたい人はいじらしいですね。熱を追う相手に縋るように手を伸ばしてふっと抱き寄せて「ねぇ、我儘言ってもいい?」と囁き、「いいよ」と言われたら赤くなりながら「好きだよ、ってたくさん言って甘やかして」とおねだりしたら素敵です
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年の差CPの場合、年上が年下を純粋な子供扱いするために年下が怒って「知ってました?私はもうそんなに子供じゃないんですよ?」と関係を壊す言葉を放つのが好きです。近づいて「あなたが知らないことだってイロイロ知ってるんです」と年上に触れる年下の手は、しかし言葉とは裏腹に震えていて欲しい
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相手に対してだけ甘えられる関係は可愛らしいですよね。周囲はいつもしっかり者のあの人が恋人の前では甘えん坊だとは知らずに「普段からしっかりしてるでしょ?」と尋ねて、恋人は自分だけが知っている子供っぽい姿を思い浮かべながら笑みを噛み殺して「うん。2人きりの時もああだよ」と返して欲しい
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隙のない相手だからこそ、「乱したい」と思ってしまう人が罪深いですね。いつも余裕があって、微笑みひとつで手のひらの上で転がされているだけだから、不平等に感じてしまって。「あの人の、素の部分を引きずり出してこの手で滅茶苦茶にしてやりたい」とフツフツと欲望を、煮えたぎらせてしまえば良い
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自分では相手を幸せにさせられないと分かりながらも、身を引くことができない人の、ひそかな歪みに惹かれます。眠る相手が苦しげな表情をしているのを見て胸が痛んで、そっと添い寝したけれども、ふと「この人を苦しめているのは自分なんだ」と理解してしまって、「手離せなくてごめん」と呟いたら良い
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髪に触れる、触れるのを許すという行為は心を許しあっていないとできませんから特別な輝きがありますね。髪を梳かしてあげながら「ひどい寝癖だね」と思わず笑みがこぼれてしまったり、髪を結んであげながら「そろそろやり方覚えてください」「君が甘やかすからいけないんだよ」と静かに交わすのが素敵
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肌を重ねる際に相手の名前を繰り返し呼ぶのが色めいていて好きです。強情に声を漏らさないようにしている相手に「名前を呼んで」と告げて、相手が思わず名前を口にしたら幸せそうに笑って「もっと呼んでよ」と耳を噛んで、繰り返す内にその声が、縋るような響きを持ったことに独占欲を満たされたら良い
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「寒い」を言い訳にしてくっつく人があたたかい。「寒いから」とあえて口にして身体にもたれて、「寒いから」と繰り返して手を重ねて。意図を察した相手に腕の中に抱きこまれて動揺するも、「寒いんでしょう?」と囁かれたら逃げることなんて出来なくて。「あったまろうね」の声に、大人しく頷けば良い
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お酒に酔った相手をあやす人の姿にも夢を見てしまいます。膝枕をしてあげていたら「好きだよ」と呂律の回らない舌で告白されるから「はいはい」と受け流して、「信じてよ」と重ねられたら「素面の時に言ってきたらね」と返して。こっそり「明日になったら忘れるくせに」と狂おしく呟いたら寂しくて素敵
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相手の「食べる姿」に、ひそかに欲望を揺らされてしまう人がいじらしい。食欲旺盛な相手が、口いっぱいに頬張って大きく頰を動かして次々と飲み込んでいくものだから、なぜか目が離せなくなってなぜか頭がじんわり熱を持ってきて。ふと「自分もああやってガツガツ食べられたい」と想像してしまえば良い
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相手にとっての「世界で一番愛する人」になれないのなら、「世界で一番憎い人」になりたいと願ってしまった屈折した人に、惹かれてしまいます。向けられる鋭い視線も、吐き捨てるような口調も、「嫌いだ」の言葉にも満足を覚えて。「そのままずっと、僕だけを憎いと思っていてよ」と心中で呟いたら良い
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事後の朝はロマンチックであってほしいですね。相手と初めて一夜を共にして目が覚めたら、朝日を背にしながら「おはよう」と微笑まれるから、昨夜のことを思い出して顔を直視出来なくてベッドの中に隠れると「もう今さら恥ずかしがるようなこともないでしょ」と優しく布の上から撫でられるのが好きです