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上岡龍太郎ってヤクザと芸人を「根が一緒」「もともと同じタイプの人間」と言ってたのか。それは鋭いな。当時、四六時中ヤクザにクレーム言われてる身には、上岡龍太郎のテレビ番組が同じようなインネン・詰め方に聞こえてしまい、仕事を離れてまでヤカラを浴びるのがしんどくて観られなかったのだ。
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黒崎健時も俺らには優しかった。いきなり門下生にスクワットを1000回させたりしたけど。びびったけども。女子プロはジャパンしか撮らなかった。プラム万里子はいい人だった。ボクサーもこちらが礼儀正しくしてたら、要望を聞いてくれた。気に入らないと取材拒否で報復なんてのは馳浩だけだった。
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2000年頃なんて、俺の感覚では完全に「ちょっと前」なのだが、もう23年前なのか。俺が生まれたのは昭和41年だから、23年前といったら昭和18年になる。あの頃は戦争や敗戦が「ちょっと前」の出来事だったんだと、最近やっと分かるようになった。
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『実話時代』の編プロ社長は極めて悪質なパワハラを日常的にしていた。社員をサンドバッグ替わりにして、最後はクビにする。が、おもてづらはよく、ライターや取材対象者からは「いい人」と言われる。それを聞くのが死ぬほどつらかった。なぜ分かってくれないんだ、あんたの目は節穴かと叫びたかった。
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昔から「いい(高価な)飯を食って、(値段の)いい車に乗って、(外見の)いい女を抱いて」ってのが、ヤクザへの憧れの三大要素だった。そこにヤクザの限界がある。ここから脱却しないとヤクザから思想は生まれない。若い衆に殺してこいと命令できても、死んでこいといえない。
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「鈴木さん、本当に○○から嫌われてますね」と告げ口なのか、アドバイスなのかわからんが、言ってくるヤツいるじゃん。フォローしておきましたよ!と付け足して。
俺の人生経験からはじき出される結論は
「こいつは人間関係を掻き回すトラブルメーカーだ。俺を嫌ってるのはこいつだ」
です。
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次女が上京する2年前にはコザで暴動が起きた。日本国籍だけど本籍地が沖縄の人は沖縄人、琉球住民だった。だから本土の沖縄県人会って、終戦後は難民センターに近かった。新参者の住民である沖縄人は、自分の土地を所有する前に、県人会の会館を建てようとしたんだって。今の感覚だとわかんないよね。
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俺は20歳のガキだったから、なめられてたんだろう。下っ端にも優しかったのは、プロレスラーだと前田日明と藤原組長。まだまだプロレス人気だったから、あとはだいたい面倒くさかった。空手家はみな優しかった。添野義二、東孝、佐藤勝昭など。キックの藤原敏男や沢村忠も俺らに威張らなかった。
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なので暴力団が衰退した理由は、暴対法や暴排条例もあるけど、組織的な殺人が無期懲役になったから、です。その段階ですでにチェックメイトなのだ。その先には「いいもんを食って、いい車に乗って、いい女を抱いて」という価値観を捨てねばすすめない。
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なので暢子が就職も住居も決めないまま上京したのはおかしいと憤慨する人が多いみたいだけど、戦前から沖縄県人会のある鶴見にいったらなんとかなったんだと思う…って解釈でいいがでしょう?w 実際、女工にならすぐなれたはず。アパートも契約書だ、敷金だ、保証金だなんてことはなかったろうし。
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『沖縄ヤクザのちむどんどん』を書くので、金払って朝の連ドラに追いついた。にぃにぃは白タク運転手にならなかったが、プロボクサーになって短期間で60万円を仕送りするとか、副業で用心棒をしてるとしか思えないw 当時、ボクシング興行はヤクザが仕切ってた。最近までヤクザの名前のジムがあった。
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珍しく政治家の取材をしてる。国政の議員に、具体的な時期も含め「台湾有事がある」と話す人がいる。なにが根拠かしらんが、まことしやかに語られている。政治家は陰謀論めいた話を信じたりするし、東日本大震災でも、マスコミが集めてくるデマの出所だったので、ソースが分からないと信用できない。
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大人はみんな新聞を読んでいたな。食事中も、通勤中も、帰宅してからも。いまのスマホ中毒と何ら変わらない。
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京都で個人タクシーに乗った時、けっこうな年齢の運ちゃんがこう言っていた。
「この前乗せた客が『神戸まで』って言うてね。何度も何度も『不景気にいい客やろ』『最高やろ』と繰り返すんで、Uターンして元の場所に戻り、降ろしてやった」
すっごく京都人っぽいと思ったのですが、あってますかね?
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俺は北海道生まれ・育ちで、上京すると交通費で”万”が飛ぶ。群馬とか栃木とか茨城の人らが自身を田舎者と自嘲しても、20歳のねーちゃんが女子中学生を見て「私はもうババァだ」と言ってる姿をみるような感じなんだよな。それに北関東って、町と町の間に絶え間なく人が住んでる。とうてい田舎に思えない
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スカジャンは敗戦国の低賃金を背景にしたオール刺繍のジャンバーだ。基地の街に金を落とし、雇用を作った。沖縄にも同様のお土産品はあったはずだが、基地問題が現在進行形なので横須賀のようには語られない。不良のアイコンだった背景も深掘りすると面白い。表層だけみて終わりにするのはもったいない
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@yokorocks カトリックは組織を乗っ取りにくいんだと思います。
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暮らしているエリアを離れ、知らない場所に逃れ、身分を明らかにせず住み込みで働けた。叔母はススキノのホステスで子供がおらず、俺をときどき店に連れて出勤した。店の同僚や客に素性のはっきりしない大人がそこそこいた。
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いまの週刊実話は、全盛期の実話時代の数倍ヤクザに食い込んでいる。すごいわ。警察とのパイプもある。ほぼ専門誌じゃないのかとさえ思う。実際、一般ネタでいうスクープ連発状態なのだが、暴力団取材には近づけば近づくほど書けなくなるジレンマがある。実を言うと、これが途方もなくやっかいなのだ。
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30代にがっつり仕事したら、40代はそのお釣りで食える。50代にがっつり仕事したら、60代でたぶん死ぬ