大学の講義で「LGBTQの人が増えると……」という表現をしている学生コメントに、「LGBTQは増えも減りもしません!(見えるようになるか否か、です)」とかなり強く応答してしまったのだけど、そういう時に、経験の個別性を想像させるような何かは重要だな、と思う。文学とかですが。
今回の犯人がどのような社会階級や境遇であったかというのは論点としてあり得るんでしょうけど、それが、他ならぬ女性を対象とする暴力として発現したという事実を覆い隠してはいけないですね。「弱者男性論」をここで持ち出すことは、そのような暴力の是認になるということは理解していただきたい。
山口に縁もゆかりもない杉田水脈がヘラヘラと「地元」に帰りましたとツイートしている。こちとら、母が独り住むその山口に帰りたくて帰りたくて、でもタイミングを逸してこの夏も無理か……と思っていたというのに。ふざけるな。
論破文化は育ったけれども熟議文化は育たなかったことは、まともに反省すべきなんでしょうね。間違いを認めたり、考えを変えたりすることへの(自分と他人両方に対する)不寛容。
そういえば去年のブルーインパルスの時は「医療従事者に感謝!」って言って飛ばしたんだよね。今回は、「非協力的な病院は見せしめ」と言いながら飛ばしている。
この発想が、大学の体力を奪い続けたことへの反省をそろそろしてブレーキを踏むのかと思ったらトップギアで加速。 「稼げる大学」へ外部の知恵導入 意思決定機関設置、来年法改正:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2… @jijicomより
みなさん少し、「稼げる大学」というフレーズに引っ張られすぎで、今回決定的に重要なのは新たな「意志決定機関」というのが大学の自治権を決定的に奪う目論みであることと、大学ファンドで大学の原資が投機対象になってしまうことですよ。
あのー、はぎうだ光一さん、「大学入学共通テスト、英語民間試験と記述式問題の導入のストップ」を手柄にしてしまってるんですけど……。(PDFです。) ko-1.jp/r3senkyo/%E3%8…
研究者の仕事って、誰も読まないようなものを読む(それはだいたい無駄になる)というのがあって、参考文献表からたぐり寄せて注文したボロボロの古書を「ああ、これは日本では自分しか読んでないんだろうなあ」(でも多分無駄になる)と思いながら読んでいるという瞬間は多いのです。
いやあ、狂ってる。大学は事業成長しちゃだめでしょう。基本は維持ですよ。いや別に、成長したり、はたまた縮小したりは排除できないけど、3%などという恐ろしい成長を課すとは……。ところで日本の経済成長率は何%でしたっけ。
ちょっと分かってきたのだけど、この歳(アラフィフ)になると何やっても褒められないのが基本になるので、結構不安になるんですよね、きっと。だからこれくらいの年齢で新たに承認欲求を拗らせる人をよく見るような気がする。気をつけましょうね。
というのも、この前書いたものを久しぶりに面と向かって褒められて、異様にうれしくなってしまって、なぜそんなにうれしいんだろうと思ったらそういうことだったんだと思う。気をつけましょうね。
一元化したらどうして教育が「向上」するんでしょうか。そんなのはいいから、現場に資源をドンと投下して信頼して任せなさいよ。 政府 学習履歴など個人の教育データ デジタル化して一元化へ | 教育 | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
ここのところの諸々で、18歳で大学に、卒業して一斉に就職または大学院、といった硬直した教育とライフコースが生んでいる不幸は本当に大きいなと思う。学びを多様化させるためにはライフコースそのものが多様化されなければ。
アメリカに対してイキってみせて、実際にやることといったら弱者の差別と思いつきで都政をかき混ぜて権力を誇示することだけ。なんてことは書かずにやり過ごそうと思ったけど、メディアがあまりにもひどいので。
行く学部を間違えることの傷を大きくしてしまっているのは、教養課程の廃止じゃないかと思う。私は90年代で、まだ教養課程的なものの残滓が濃かったこと、大学の学部の垣根自体が低かったことに救われました。(法学部に入って、学部はそのままに文学に転向。)
ウェールズでベーシック・インカムの試行。月1,600ポンド(約25万円)は世界でも最も高額だそう。保守党は金の無駄だと反対。(ウェールズは労働党が第一党です。) Basic income: Wales pilot offers £1,600 a month to care leavers - BBC News bbc.com/news/uk-wales-…
『MASTERキートン』の第一話で、キートンの大学非常勤講師の給与明細が出てきて、手取り24,720円と、非常勤一コマ分としては非常に現実的なんだけど、第一話は1988年に発表されてるのよね。30年以上経っても変わっていない給与とは。
非常勤だけでなく、常勤も私の知るかぎりベースアップがないんですよね。大学。実質、ずっと給与は下がっている……。
ふうむ。早稲田の回答はいかにもお役所的。問題を精査したわけではありませんが、予備校によって(そして著者も)これだけ答えが割れるというのは明らかな問題がありそうですね。 重田園江「入試国語選択問題の「正解」について――早稲田大学教育学部の説明責任」 synodos.jp/opinion/societ…
【告知】5月26日に新著を出版します。男性性の現在とポピュラーカルチャー。題して『新しい声を聞くぼくたち』。講談社刊です。ポストフェミニズムの現在における、男性の内部での分断は何で、それをいかにして乗り越えるか。 hanmoto.com/bd/isbn/978406… @hanmotocomより
「競争」をめぐる人類学ってないんですかね。皆が競争によって社会は良くなるんだという信に染まりきっている。そんな中で、今私たちが知っているような形での競争がそもそも意味をなさない時代や社会があったかもしれないというのは知っておきたいというか。
幾原邦彦監督の「改名」は結局悪ふざけなのでしょうか? だとしたらカミングアウトのレトリックを利用した予告ツイートとあわせて、やっちゃいけないやつですよ。
いや、「あわせて」じゃなくてそれこそがあかんのよな。改名はしたければすればいい。問題は「自分に正直に生きる」といったレトリックの利用。「いや、そんな意図はありませんよ」と言えてしまうところがまたいかにもSNSしぐさというか。
22年前にケンブリッジ大学図書館から盗難されていたダーウィンの2冊のノートを、何者かが返却。ピンク色のギフト用袋に入れられて図書館の床に置いてあるのを発見、だそうな。 'Stolen' Charles Darwin notebooks left on library floor in pink gift bag - BBC News bbc.com/news/entertain…