「私はあえて、メディアにはつまらなくなるようにしている。なぜならば、人びとを救うことを確実にする唯一の道が、メディアにとってはつまらなくなることだからだ。また、市民を救うこと自体に、すでに十分な困難があるからだ」 ここ数日のメディアの取り上げられ方に、嫌気がさしていたんだろうか。
国連のグテーレス事務局長がゼレンスキー氏と会談し、共同会見に臨みました。 人道的停戦にはほぼ触れられず、人道支援についての話がメイン。最悪のシナリオでは、人口の6割弱にあたる2500万人に支援が必要になるとのこと。 「国連は安保理だけではない。国連とは…」 asahi.com/articles/ASQ4Y…
「私はただ一つの目的のために仕事をしている。メディアで輝くためではない」 グテーレス事務総長が会見で、記者に対していらだちをあらわにする場面がありました。 ロシアを非難するようなコメントを欲しがっている、そんな手には乗らない、という憤りがうかがえました。 asahi.com/articles/ASQ4Y…
「ウクライナの人びとに知ってもらいたい。世界はあなたたちを見ている。書いている。あなたたちの対応力と決意に畏敬の念を抱いている」 グテーレス氏、会見で。 国連事務総長というのは、本当に難しい職だと思う。特にウクライナ危機については、その苦悩が見てとれる。 twitter.com/UN_Spokesperso…
たった1人が40機を撃ち落としたと言われた「キエフの亡霊」伝説、ウクライナ当局が公式に否定。29歳のパイロットが亡くなったことは事実。 あくまで首都の空を守る旅団のイメージであると。キャッチーなフレーズはみな使いたがる。 「拡散前に情報源の確認を」と当局。 bbc.co.uk/news/world-eur…
国連人道問題調整事務所=OHCAが、マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」からの市民に避難に関与している、と公式に発表。グテーレス事務総長とプーチン氏の合意事項が、ひとまずは成果となってあらわれた。 ただ、詳細については触れず。これも市民や支援する職員らの安全を守るため。
世界保健機関=WHOのウクライナ事務所の投稿。 マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」から、ようやく逃げられた人たちを迎え入れるための準備中。 顔は見えない。安全上の理由だろうか。「国連は安保理だけではない」という事務総長の言葉を、この写真が物語る。どうか1人でも多く救ってほしい。 twitter.com/WHOUkraine/sta…
2分36秒だけ、この動画を見てほしいと思います。1ヶ月をウクライナで過ごしたフォトグラファー@MrTT11の作品。 "50人以上がポートレートの撮影に応じてくれた。苦痛の中で必死に感情を押し殺そうとしているように思えた..「街は再建できるが、命を取り戻すことは出来ない」" asahi.com/articles/ASQ4Y…
連邦最高裁、中絶は合衆国憲法で認められた権利だと決めた1973年のロー対ウェイド判決を破棄へ。 ポリティコが文書を入手し、特大スクープ。「ローは最初から間違っていた」と書かれているとのこと。 米国のおよそ半分の州で、中絶が事実上禁じられる可能性が高まった。 politi.co/3kBd26K
「ロー(73年判決)は有名無実になるか、完全に覆される」というのは、昨年12月以降言われてきました。 共和党が州議会の多数を占める地域で、中絶措置を受けることが著しく困難になります。リプロダクティブライツを尊重しようとする世界的な風潮から、逆行する動きです。 asahi.com/articles/ASPD2…
中絶をめぐるポリティコ報道の衝撃が広がっています。 「最高裁では、知る者は語らず、語る者は知らない」。一昨年亡くなったRBGこと、ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事はこう語っていたと言います。 意見書の草稿が漏洩したという事実は、裁判所の権威にも関わります。 politico.com/news/2022/05/0…
少しだけ現場の話を。 裁判の舞台は、南部ミシシッピ州ジャクソンの中絶クリニック。人口300万人の州内で唯一、中絶措置が受けられる場所です。 週3ほどの開院日には、中絶反対派の市民が院前に押し寄せて、患者に「考えを改めませんか」と伝えます。
通称「ピンクハウス」の敷地ギリギリまで近づいて、中絶反対派は思いとどまるように伝えます。 これに対し、容認派が患者をエスコートします。激しい言葉が飛び交い、また、胎児の過激な写真も見られます。 日本ではまず見られないであろう光景でした。宗教や政治が複雑に絡み合っています。
昨年12月、口頭弁論が開かれ、連邦最高裁前に取材に行きました。写真は中絶反対派が掲げていた「ロー対ウェイドを覆せ」との横断幕。 連邦最高裁は1973年、胎児が子宮外で生きられるようになる「生存能力」を基準に、それより前の中絶を認めました。現在では「妊娠22-24週」といわれています。
ところが、ミシシッピの州法は「妊娠15週」を基準にしました。従来であれば「はい、違憲ね」で終わっていたような、政治家の人気取りのための州法です。 ただ、トランプ政権下で連邦最高裁内のバランスが保守派に傾き、「73年判決の見直し」が現実的に。各州で基準を前倒しにする法律ができました。
最近もオクラホマで、「中絶は重罪。。妊娠何週目かは関係なし。措置を行った医療従事者は最長10年の禁錮や10万㌦の罰金」という法律が成立。 これは「ポストロー判決」を見越した動きです。つまり、報道通りなら、保守的な州ではこれがスタンダードになりかねません。 asahi.com/articles/ASQ4F…
「他の州に行けばいいじゃないか」という人がいるかもしれません。ただ、移動費、宿泊費、中絶費を負担できない貧困層は、大きな打撃を受けます。違法な方法で中絶をするケースも考えられます。 オクラホマでは、レイプや近親相姦による妊娠も例外ではありません。その規制が各地に広がるわけです。
"「命は奇跡だ」。幼い頃から、何度もそう言われてきた。家庭でも、学校でも。未婚のまま、私を含めて4人の子をもうけた母親は、ことあるごとに「あなたたちを産んでよかった」と言う。ただ、「産んでよかった」は結果論にすぎない。中絶を選択することは「人権」だ" asahi.com/rensai/list.ht…
国連のルブラニ在ウクライナ常駐調整官が会見。 アゾフスターリから101人の市民の救出に成功したが、あと何人残っているのか。 「わからない。製鉄所はとても大きく、我々はパンクしたタイヤ、壊れたバスで移動していた。5歩以上歩けない人たちもいた」。救出作業は相当困難だった模様。
国連副報道官も質問を受け、事務総長の立場を代弁。 「性と生殖に関する健康と権利こそが、女性の選択やエンパワメント、平等の基盤であると考えている。世界の人口の50%(女性)の完全な参加がなければ、世界は敗者になる。世界的な揺り戻しがあるが、女性の権利を追求し続けることが不可欠だ」
ニューヨークの国連本部で、アフガニスタン人撮影の写真展が開かれている。 取材したのはノルウェー代表部。安保理でアフガン問題を取り扱うペンホルダーでもある。ウクライナ危機により、アフガニスタンへの関心は薄れつつある。 みなさんが少しでも思いをはせてくれればと思い、撮ってきました。
国連と赤十字が再び協力し、マリウポリなどの市民が救出されました。ザポリージャに到着し、300人以上が人道支援を受けています。 ゼレンスキー大統領はグテーレス事務総長に連絡し、アゾフスターリからの市民救助を支援するよう依頼。国連にとって、正念場が続きます。 asahi.com/articles/ASQ55…
グテーレス氏は9代目事務総長ですが、2代目のダグ・ハマーショルドの有名な言葉を。 「国連は我々を天国に連れていくためではなく、我々を地獄から救い出すためにつくられた」 (1954年5月、カリフォルニアの大学での講演で) まさにいま、かみしめたい一節です。
12歳で出会った幼なじみ。17歳で一緒になり、男児と女児をもうけた。 23歳になった2人。故郷を襲ったロシアの侵攻。3月27日、配給を受け取った帰り道、女性は地雷を踏む。4本の指と、両足を失った。 4月、いまさらのプロポーズ。病室でのサプライズ。抱き合って、ダンス。 asahi.com/articles/ASQ55…
ウクライナのキスリツァ国連大使に取材しました。侵攻について「驚きはなかった」「我々の過ちの集積」という見方をしています。 日本で外務省幹部と話す度、北方土問題についてこう思っていたそうです。「プーチンと取引が可能だと信じているのだろうか。不可能なのに」 asahi.com/articles/ASQ55…