初日は45人が演説しました。 きょうも50人程度になるのではないかと思います。現在のところ、スピーカーリストに116人入っているので、3日目に突入することは確実です。 28日の主だった発言者は以下にまとめています。 twitter.com/fujiwara_g1/st…
コロンビア。 「私たちが経験している状況は、極めて深刻なものです。沈黙でいることはできません。今朝、数十人の子どもが殺害されたと聞きました。あと何人、殺害されるのでしょうか。政治的な自由の制限、表現の自由の抑圧には、強い反応が必要です」 核軍縮の必要性も。核禁条約の批准国。
パラグアイ。 「安保理の改革は急務だ。核兵器使用の脅威を含め、状況は悪くなるばかり。いかなる正当化もできない。平和を希求する我々としては、敵対行為の即時停止、対話及び交渉の再開を求める」 ロシアの核戦力態勢強化に批判が集まっている。
ドミニカ共和国。 「ウクライナの人々に対するロシアの行いの全ては、国連憲章、ミンスク合意、ブタペストメモランダムなどに反している。これほどひどいパンデミックがあった後だ。なんて世界はなんと汚い場所なんだと、もうこれ以上、死や悲しみはいらない」
スリナム「いかなる戦争にも、勝者は存在しない。ウクライナの人道状況に懸念を示す」 ブルネイ・ダルサラーム「国連憲章と国際法に従い、武力による威嚇、その使用に頼らず、平和的手段によって相違点の解決を」 どちらもごくシンプルに。
パラオ 「ロシアに侵略されていたのは、私たちだったかもしれない。犠牲になった幼稚園児は、私の5歳の子だったかもしれない。バッグ以外何も持たずに家を飛び出したのは、祖父だったかもしれない。防空壕で出産を強いられてのは、パラオの女性だったかもしれない」 こういう演説は頭に残る。
アンティグア・バーブーダ。 盲目の国連大使で、点字を読み演説。 「声をあげ、立ち上がることで、沈黙は同意だと誤解されることを防ぎましょう。国際法の遵守は、小さな島国である我々の安全保障の中心をなすものです」 「対立よりも紛争を、というのは過去のものだと望んできた。対立より外交を」
ガーナ。非常任理事国の一員でもあります。 「国連憲章は、戦争と破壊の荒波から、我々を切り離してくれる光だ。平和の灯台に戻らなければならない。我々には、平和の提供者として行動する責任があり、いまがその時だ」 人道支援にも言及。それも国連の大きな役割の一つ。
ミクロネシア。 「ロシアの行動は平和維持活動などではなく、侵略戦争だ。だれが侵略者で、だれが被害者か。疑う余地はない。ミクロネシアは平和を愛する小国であり、我が国の憲法の原則は、国連憲章の原則と密接に関連している」 小さな国も発現できる。国連総会では一国一票が原則。
豪州。 「正当な理由のない-unprovoked、言語道断な-egregious、完全に不当な侵略を-completely unjustified、可能な限り強い言葉で非難する。これは一方的な敵対行為だ」 その通り。「"双方の"自制」などという言葉は不適切で、ロシアを利することになる。
ガイアナ。 「ロシアの行動は原則違反。ウクライナへの脅威は、地域とあらゆる国への脅威。私たちの前にある決議案を、完全に支持する」 14年、クリミア併合時の総会決議に棄権を投じた国々も続々とロシア非難。ガイアナもそう。
ジャマイカ。 「もし何もしなければ、ルールに基づく多国間主義は脅威にさらされることになる。国際秩序を無視することは許されない」 さらに、ボブ・マーリーを引用。 ”Get up, stand up. Stand up for your right.” 「いま我々はみんな、ウクライナだ」
ルクセンブルク。 「強者の支配ではなく、法の支配を守るために投票することは、ロシアから攻撃を受けているウクライナの市民命を救うことを意味する。全ての加盟国が、賛成票を投じることを求める。ウクライナの運命は、我々の運命でもある。国際的なルールに基づく秩序の運命だ」 他人事ではない。
パプアキューギニア。 「安保理は過去の囚われの身となり、我々の安全保障にがいを及ぼしている。拒否権の改革が急務だ。経済的、軍事的に大きな国であっても、他人を巻き込む権利はない」 安保理改革はずっと議論されています。ただ、「まず起こりえない」というのが大半の意見です。
東ティモール。 「東ティモールは、長年にわたる強制的な占領から生まれた国として自ら経験したように、軍事攻撃によって引き起こされる痛み、苦しみを理解しています。戦争がだれにも利益をもたらさないことを、多かれ少なかれ認識しています」 2002年に加盟した、191番目の国連加盟国です。
セントビンセント・グレナディーン。 「ロシアは国連憲章を擁護するグループの一員だ。我々途上国は、介入主義や侵略によるひどい影響を何度も目の当たりにしてきた。平和の尊さは、無益な軍事的冒険よりも、はるかに好ましいものだ」 人口11万人。昨年まで史上最小の非常任理事国でした。
モナコ。 「昨年12月、五輪休戦決議が採択された。冬季パラの開幕は3月4日。民族間の友情、友愛の象徴であるこの大会が侵害されることを非難する。モナコは多国間体制を擁護する」 服装は、ウクライナ色に合わせたのでしょうか。
スペイン。 「ロシアは拒否権の行使について、利益のバランスを取るためと説明した。常任理事国一国の利益は、国連憲章の原則や価値よりも重要なのだろうか。拒否権は時代錯誤だ。取り除かねばならない。国際秩序の防衛が、拒否権の条件付きになってはいけない」 拒否権に対する非難が渦巻いている。
ベリーズ。 「ロシアによるウクライナへの違法な攻撃は、国連憲章に対する攻撃であり、国際システムに対する攻撃だ。ウクライナ人の生活に大きな影響を及ぼしており、ウクライナ人の世代継承、家族の形が永遠に破壊されることになってしまう」 ほとんどの国が憲章に言及。
南アフリカ。 「平和は、外交と対話によって、特に国連の枠組み内において、最良の形となる。国際法の原則を尊重し、維持することが、全ての国にとって重要だ。国連憲章ができて76年目となる。この2週間の出来事は、国連改革、特に安保理改革が急務だと、思い起こさせる」
ガボン。非常任理事国。 「選択によってなされる戦争、影響力のためになされる影響、ヘゲモニーのための戦争、資源のための戦争、不公平な戦争、非人道的な戦争、そうした全ての戦争は非難されるべきだ。我々は多国間主義を信じ、国際的な連帯を信じ、ルールに基づいた国際秩序を信じている」
キューバ。 「ロシアの国境にNATOを拡大させようという米国の決意が予測不可能な事態を引き起こしたが、避けることはできたはずだ。安全保障上のロシアの要求を無視することは間違いであり、国家を包囲して平和を実現することは間違っている」 ロシア擁護はシリアに次いで2カ国目。ただ、想定内。
サモア。 「平和を愛する小さな島国として、ウクライナの人々に連帯を示したい。我々の安全、持続的な存続、幸福を守るために割けるグローバルなメカニズムは、ほんの少ししかないという人もいるかもしれない。ただ、その一つが、世界平和の維持と、ルールに基づく国際社会の尊重なのだ」
フィリピン。 「死傷者の数について、どちらの側の報道も信用することができない。攻撃は止めることができるが、防御は攻撃が終わるまで、止めることができない。人道支援への安全なアクセスは、最も効果的な手段によって確保されなければいけない」
カーボベルデ。 「失敗しないようにしましょう。多国間主義の脅威に取り組み、国連憲章の普遍性を尊重し、この状況を緩和しましょう。国連憲章の原則と、その順守を最も重要視しているのは、小島嶼開発途上国なのです」 小さな島国の、大きく力強い声明が続いている。