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訃報◆19日、洋学者、乙骨太郎乙(おつこつ・たろうおつ)、没。80歳。幕末から開成所で教鞭をとり、洋学の発展に貢献した。明治期には、礼式曲である「君が代」の歌詞を提案。当初は威厳のない曲として不評だったが、今は文部省を中心に唱歌としての普及が進んでいる。 =百年前新聞社 (1922/07/19)
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文化◆24日、パリで突然、時代遅れになっていたシルクハットがブームになる。 =百年前新聞社 (1923/06/24)
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文化◆1日、人気小説家・菊池寛(34)が、雑誌「文藝春秋」を創刊。若い作家のための発表の場として提供する。定価は10銭と安く、創刊号3000部がすぐに売り切れる。 =百年前新聞社 (1923/01/01)
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速報◆9日、ソ連で療養中のレーニンが、3回目の脳梗塞の発作を起こす。右半身が部分麻痺。言葉は話せなくなり、口述筆記も不可能になる。仲介役のスターリンは、レーニンがもう助からない状態であることはわかったが、それを隠し、自分の派閥を固める。 =百年前新聞社 (1923/03/09)
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速報◆30日、ヨーロッパ訪問へ向かう皇太子・裕仁(ひろひと)親王(20)が、イギリス領ジブラルタルに寄港する。競馬場を訪れ、アメリカ人司令長官が茶目っ気を出して皇太子の名前で1ペニーの馬券を買ったところ、当たってしまう。皇太子は人生ではじめて、貨幣に触れる。 =百年前新聞社 (1921/04/30)
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速報◆6日、福岡の女性、太田カ子(おおた・かね)(19)が、初対面のいとこ、田中英男(20)と結婚する。100年後に119歳になる予定。 =百年前新聞社 (1922/01/06)
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【社主のニュース解説】《社会》
京都一中の生徒、湯川秀樹(ゆかわ・ひでき)くん(15)は、講演を聞いて物理学の道に進みたくなったと話しています。講演の内容は「物理学における空間及び時間について」というやや難解なものでしたが、博士の来日が若者たちにいい影響を与えていることがわかります。
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【社主のニュース解説】《芸能》
萩原氏は帰宅して、汽車で往復すれば50銭はかかるが、自転車で行ったからおしるこ2杯の8銭しか使わなかったと父親に語りました。すると父は、用もないのに無駄に8銭も使うとは小学生の算数もできないのかと大いに笑ったとのことです。なお、『月に吠える』絶賛発売中。
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速報◆30日、帝国議会で、減税法案が相次いで提案される。地租条例、営業税法、醤油税則、自家用醤油税法、織物消費税法の廃止・改正が求められる。憲政会の浜口雄幸議員(52)は、農村が疲弊しているのは税負担が重いからだと提案の趣旨を説明する。 =百年前新聞社 (1923/01/30)
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経済◆1日、ドイツ・マルク、さらに暴落。1ドル = 4450マルクとなり、先月のさらに半分。 =百年前新聞社 (1922/11/01)
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速報◆今月、山中湖で、湖の水が濁ったと報告される。また、精進湖は6メートルほど水位が下がるなど、異常現象が続く。何らかの大きな自然災害の予兆と考える人も。 =百年前新聞社 (1923/05/31)
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速報◆19日、エジプトでカーナヴォン卿が、蚊に刺される。 =百年前新聞社 (1923/03/19)
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訃報◆28日、安田財閥の祖、安田善次郎、暗殺。82歳(誕生:1838/11/25)。一代で資産家となり、安田銀行をはじめとする企業を設立。各方面に多額の寄付をおこなっていたが、世間には公表しなかったため、それを知らない右翼青年が刺殺。暗殺犯は英雄として讃えられる。 =百年前新聞社 (1921/09/28)