はと(@97hatopoppo)さんの人気ツイート(いいね順)

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「刀と恋なんて、おかしいよ。」 妹は、私を見て眉を寄せて言った。 その瞳には、畏怖が混ざっていた。 高校を卒業してすぐ審神者になって、いつの間にか十五年。四年前から、刀剣男士とそういう仲になった。最初の一年間は、幸せを感じながらもやはり悩んだ。
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最近わんこが母の携帯にやたらと頭を擦り付ける。何かしたのかと聞くと、 「前にあんたが泊まりで居なかった時、この電話からあんたの声がしたのを聞いてからこうよ。あの時も通話切ったのにずーっと携帯に頭擦り付けてたよ。」 との事。 泣くって。 やめて。 泣く。 愛する。
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私が配属された本丸は、先代の退官により空いた本丸だった。 最初は嫌だった。私も新品の本丸に、自分の選んだ初期刀と一緒に入りたかった。ずっと加州を初期刀にするって決めてたのに、本丸にはもう沢山の刀が居るからダメだと、そう言われた。しかも、この本丸の初期刀は歌仙だった。
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認知症になった審神者、刀剣男士の名前も顔も忘れてしまう。突然怒り出すし、トイレは間に合わない。言ってる事も五分後には覆る。ある事ない事好き勝手に話し続け、そのくせ突然まともに話したりもする。 そんなある日、本丸が襲撃された。突然の事に審神者はパニックになり、おろおろと歩き回る。
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一度で良いからヒールの高い靴を履いてみたいと思っている歌仙。しかし意外にも足が大きく、また横幅も割と広い為にこっそり買ってみた靴はどれも痛くて履けない。そもそもヒール靴の選び方も分からない。詳しそうな審神者なり加州なりに聞けば良いとわかっているが、プライドが邪魔をして聞けない。
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あのたった一コマだけは、黒尾もちゃんと主人公だった。自分の好きを貫いた日向や影山と同じ、黒尾の好きを貫いた先。黒尾にとっての、頂の景色はきっと、みんながコートの中を夢中になって見ている、あの景色だったんだろうな。尊いよね。たまんない。
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ツッキー……きっと誕生日のプレゼントリクエストが親密度と共に変わるタイプよね。 高一「別にないデス。」 高二「……消耗品とかはありがたいけど。」 高三「優勝。それ以外ある?」 大一「チョコ。ご当地のやつね。」 大二「居酒屋行ってみたい。」 大三「後払いで、二人が対戦するチケット。」
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主人公がバレーをし続けるのは分かる。想像がつく。むしろそうあって欲しいと願ってた。でもそれ以上に、ライバル校の、しかも主人公とは違う学年だったキャラが大人になってコートを見て一番嬉しそうに笑うのが、本当に愛って感じがした。本当に、本当にバレーが大好きなんだなと。
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審神者の娘が生まれた時、一度だけ抱っこした刀剣男士。 その娘には残念ながら審神者になる素質がまるでなかった為、もう一人の親と共に一般人として暮らし、大人になり、ついには結婚が決まった。 結婚式の日、娘は柔らかな日差しとライスシャワーのその奥に、一瞬懐かしい誰かを見た気がした。
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#バイトやらかし大会 小さな個人食堂でバイトしてた時の事。そこはエビフライ定食が目玉でよく注文受けてたんだけど、混雑時に「このエビは何(という種類)?」と聞かれて、アホの極みだった私は「エビフライですね!揚げたやつです!」と見りゃ分かる事を自信満々に答えた。店中で爆笑された。
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顕現されて、初めて審神者の顔を見た。 気の弱そうな、自信のなさそうな、そんな顔だった。 そんな審神者が、俺を見て緊張と不安、それからほんの少しの恐怖を抱いたのを見て、俺は心底、申し訳なくなった。 あれ以来、俺は基本的に審神者と会話をしていない。顔も、遠目に眺めるくらいだ。
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刀剣乱舞、約7年の時を経て突然第一節だった事実を出てきたね……????
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かなり年の離れた妹に対して酷いコンプレックスを持っていた審神者が急逝し、その妹に本丸が引き継がれた。審神者は妹について「とんでもない天才。私はあの子と向き合う気にもなれない。姉だなんて、呼ばれたくもなかった。惨めになるだけだもの。」と言っていた。妹は、確かに天才だった。
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「加州清光を選んだのなら、馬鹿でいては駄目よ。」 演練会場で出会ったその人は、ニコリともせずにそう言った。傍らに控える刀剣男士は、皆高練度の極だ。落ち着いて立っているようで、その全身は一縷の隙もない。強者、と呼ぶに相応しかった。 「加州清光は、馬鹿には扱えないの。」
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これは、とある本丸の話である。 「君を主とは呼べない。悪いが、主権を放棄して欲しい。」 ひやりとした声だった。審神者はそれを、ただ呆然と聞くしかなかった。何故、どうして、そんな言葉がぐるぐると脳内を駆け巡る。手元の端末に映る初期刀の状態は良好。つまりこれは、乗っ取りではない。
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ある日の、万屋の化粧品売り場。そこに一人の審神者が居た。そわそわきょろきょろ、見ようによっては万引きでもするつもりなのかと問いたくなるほど怪しいその人は、なんと昨日も、一昨日も、なんなら一週間前から毎日来てはこの化粧品売り場を気にしているのだ。
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刀剣乱舞、多分かなり難易度上げて審神者をふるい落としにかかろうとしたんだと思うんだけど、審神者のガチ度がそもそも桁外れであっという間に攻略された上に経験値稼ぎの場として楽しまれてるの本当に面白い。
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一人の審神者が死んだ。重い病が見付かって半年間懸命に戦ったが、だめだった。本丸はその半年間政府に委ねられ、強制的に全刀剣を眠らせて休止。その間に審神者が死んでしまったものだから、本丸は途端に宙ぶらりんになった。 これは、そんなとある本丸の話である。
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今日、祖母から結婚しないのかと聞かれた。だから思わず 「したとして、結婚生活のどの部分に私が幸せを感じると思う?」 と返した。祖母は暫く沈黙して、特になさそう、と結論を出した。ザッツライト、それがあんたの孫だよ。
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本丸に顕現する刀剣男士には、何故か必ず一振りだけ、精神が不安定なものが居る。刀種や個体に決まりはない。不安定さの程度はそれぞれで、雨の日になると引きこもりがちになる程度のものも居れば、審神者の些細な言動一つで存在意義にすら干渉してしまうものも居た。
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主へ。 次に僕を喚ぶ時は、春がいい。 桜の咲く時期に、僕の名を呼んで欲しい。 どの桜にも負けない、誉桜と共に必ずまた名乗りを上げよう。 夏も捨てがたいのう。 主は暑がりやき、嫌かもしれんが。 どんなに強い太陽にも負けん声で、名乗ってみせるぜよ。
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審神者を引退すると決めた翌日、政府から手紙が届いた。 なかなかの厚みをしたその手紙の封筒には、とても美しい字で【辞める事を決意したあなたへ】と書かれている。一体なんだろうか。私は少しの緊張と、それから妙な高揚感と共にその封筒を開いた。
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自分を顕現した審神者以外に懐けない刀剣男士選手権 第3位、今剣 「亡くなった審神者の本丸からうちに来て五年。彼は今日も、空を見上げて彼だけの主を探しています。」「双子の姉の本丸で唯一遺った子。私を一目で違うと見抜き、守れなかった事を謝ってすぐ、顕現を解いてしまいました。」
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フリルのついた可愛い服を一度で良いから着てみたいと思いつつ、自分の体格を考えて諦めていた村正。その言えない望みを偶然知ってしまった審神者(男、割とマッチョ)が大事な刀剣男士の為ならばと似合わないフリフリのワンピースを着て先陣を切り、村正にも着せて「俺より遥かに可愛い」と言う夢。
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これは、とある本丸の愛の話である。 その審神者は、審神者業の高給具合に惹かれて就労した。時代を守る事に対する正義感はあまりなく、評価が給金に響くと知っていたからきちんと働いているだけだ。その為、審神者の口癖は「そんなもんに出す金はない」であった。