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笑って後に何も残らないコメディが理想、とよく話されてる三谷さんが、もしもそちらのほうに振り切って、とにかく笑えるだけで後にはさっぱり何も残らない毎朝15分を半年間ひたすら貫く朝ドラを本気出して描いてみたら、どうなるかなーとは時々考えてる。ちょっと見てみたい。
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先週ラストがあれで、今週どうなるか少し心配だったんですが、責任を感じてすまんと謝るわけでも、後ろめたさを引きずるわけでもなく、ただ聞かれるまま八重さんの言葉を伝え、都では女の話を訳知り顔でする平六が平六で何か妙に安心した… そのままの平六で小四郎の傍にい続けてくれ…
#鎌倉殿の13人
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戦をするため生まれてきた嫡男の宗時を失い、同じく平家を滅ぼすため生まれてきたような九郎義経を優しく見守りまた失った時政パパが、唾飛ばして話す血気盛んな五郎を烏帽子親として可愛がり敵討ちを応援するの物すごく分かるし、そしてこの子たちが曽我兄弟であるのが、もう、ああ~~
#鎌倉殿の13人
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後白河院から後鳥羽天皇への遺言「守り抜かれよ」で、ああこれがやがて承久の乱を起こす呪いへ…としんみりしてたら、「楽しまれよ」が言い添えられ、あーー大天狗にそれ許されたら、そりゃこの子は好き放題やりますわ!とちょっと笑えてしまった。松也さん後鳥羽院も楽しみだなーー。
#鎌倉殿の13人
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姫の前こと比奈さん、扮装公開時からやや幼くもある可愛らしさが出ている印象だったけれど、いざしゃべってキャラが出てみると、その自分の可愛らしさを自覚し、一族のため利用される立場も知ってる聡さはあるし、逆にそこで自分のため利用仕返してやるぐらいのガッツも秘めてそうである
#鎌倉殿の13人
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千鶴丸の仇として祐親を殺させたものの、それを孫請けした善児こそ実は千鶴丸を直接殺した男で、今も生きてると気づいてない頼朝の反転かのように、祖父祐親の仇=頼朝を討つと息巻く曽我兄弟も、祐親を直接殺した真の仇である善児に見張られてると気付いてない、この層の重なりが不穏。
#鎌倉殿の13人
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『いだてん』が、64年五輪という分かりやすいゴールを設定した上で、まだスポーツという概念すら無かった時代のスタートから、文化の受容、認識共有の広がり、変遷の過程を描いていたように、『鎌倉殿の13人』も、道徳価値観が知らずじわじわ変わっている過程をさりげなく描いてるのが面白い。
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1年前の出演者発表のとき、役説明「伊東祐親の下人」台詞「一緒に川遊びをいたしましょう」のたった2行でTLを震え上がらせた善児が、今度は新登場キャラの説明「善児に育てられた孤児」の一文で、再びTLを動揺させ様々な想像を巻き起こしているの、ものすごくつよい。
#鎌倉殿の13人
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敵討ちを装い頼朝を狙う曽我兄弟の企み、それを利用し北条を落としたい比企の謀略が、北条を守る小四郎、”謀反”自体の存在も認めるわけにいかない頼朝によって「敵討ち」の美談に塗り替えられる。
九郎のメタ発言「歴史はそうやって作られていく」を自ら体現していく #鎌倉殿の13人 の作劇すごいな…
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伊豆時代、挙兵の話も家人の噂でやっと知った、私の扱いってこうなんですか!?とはみだしっ子扱いに怒り、そのせいか鎌倉入り以降、積極的にあちこち首を突っ込んでは情報を得たり拡散してた実衣が、乳母父として自分が中心になれるかもと気づいた瞬間の顔、すばらしくぞっとしたな…
#鎌倉殿の13人
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騙されたと知ってなお曽我五郎への愛着を隠せない、相変わらずの世話焼き親父。しかし五郎の志さえ嘘で塗りつぶし「以上です」と言い捨てる息子を、この恐ろしい男は誰なのかと言いたげな顔で見送る時政パパの顔がとても良かった。「かつての我らではない」を父にも突きつける小四郎。
#鎌倉殿の13人
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その小四郎も、あくまで父を含む北条家をただ守ろうとしているだけだし、なおかつ、頼朝暗殺の報を受け時政が言った「世の中ひっくり返るぞ」が意味する恐怖を、工藤の遺体に勘違いしたあの短い時間、心底痛感したのだろうと思うと、ここから何があっても体制を守る側になるなあと。
#鎌倉殿の13人
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先日『犬王』を見て、個人の死と無念が語り継がれ守られる尊厳と、それを都合よく利用する権力との間に楔を打つため、「お前たちの物語にならない」=語られない自由もまた必要なのかと漠然と考えてたとこだったので、曽我兄弟の謀反が敵討ち美談に塗り替えられる今日の鎌倉殿が、一層つらく響く。 twitter.com/atohz_chiri/st…
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こんなにも大勢のプロが労力と時間を投入して造っている大河ドラマ、やはり放送終了後に、制作秘話や資料などをまとめたジ・アート・オブ的な分厚い本を出すべき…… 毎年毎年言ってるけど。
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10日かけてセットを組んだ大規模ロケが、本番予定日は荒天中止。予備日1日で全カット撮り切るという最高に緊張してるだろう状態の裏側が、もちろん編集も入ってるでしょうけど、全体に穏やかに見えたのは、クランクイン前に話題になってたリスペクトトレーニングの成果もあるのかな。
#鎌倉殿の13人
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史実の義時と姫の前の逸話、単独で切り取れば確かにトンチキではあるけど、吾妻鏡を読んでいると、妊娠中の静御前を酔って口説く御家人やら、振られて女の家に放火しかける神官やら出てくるせいか、1年間手紙送るだけの義時、相対的に紳士的というか、のんびりぼんやりさんでは…?て気もしてくる。
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自ら丁寧に育てた畑の実りに喜び、次に植えるものの夢を語るそのとき、突然命を絶たれる蒲殿と。
未来も分からない流人の身のとき、その誕生を確かに喜んだはずの長女の、その死を前にしても、悼む言葉ではなく、残った子供を代わりに使う言葉しか出ない頼朝と。
ああ、もう、本当に…
#鎌倉殿の13人
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範頼の本心がどうだろうと、頼朝が亡くなったとき、自分を含め適切に政権を運営できる(と自分が認めてる者)以外の誰かが、勝手に担ぎ上げられる存在であること自体、広元にとっては許し難いのだろうなあ…
上総介のときの「最も頼りになる者は最も恐ろしい」から、一貫してブレない。
#鎌倉殿の13人
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父母も忘れ己の幸せのため生きろと平六が大姫に言うのは、自身がそうしたい、けどできない叫びだろうなあ。裏切りに飽き隠居すると小四郎に告げたのは本心で、でも北条と三浦の広がる差、頓着しない父が歯がゆいのも事実で。そして平六はこの先、小四郎との酔えない酒に付き合い続ける。
#鎌倉殿の13人