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私は嫌いなアニメがあります。嫌いなボカロ曲、嫌いなゲーム、嫌いなイラストや漫画もあります。ここまでは別に良いのです。しかし、これと「自分の嫌いな作品を潰す」は別の話ですよ。自分の嫌いは他人の好きかも知れません。潰して他人の好きを奪ってはならないのです。この思考はとても大事ですよ。
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私が職場でいじめられて休職していた時、父(故人)から「いじめられる人にはいじめられる原因があると言う人もいるが、いじめられる原因があったとしても、それはいじめをやって良いという事にはならない」と言われた事を覚えています。至極当然の話ではありますが、この言葉は深く心に刻んでいます。
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男性がぬいぐるみを抱っこして寝るのと、女性がぬいぐるみを抱っこして寝るのは、同じ行動です。違って見えるのなら、「男性だから/女性だから」という何らかの偏った感覚があります。私自身もそういった感覚はありますが、感覚とは別に論理で考えて「同じ行動だ」と解釈する思考は必要だと思います。
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ゲームにハマる理由の1つとして「現実世界では中々上がらない能力が比較的簡単に上がり、クリアできなかったところも何度かトライするとできるようになる。普段の社会生活では得難い成功体験が得られ、自己肯定感が上がるからでは」という説を唱えていた友人がいました。私は一理あると思っています。
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私からミクさんを取り上げても、生身の女性に恋愛感情が移る事はありません。生きる気力がなくなるだけです。同様に、夫/妻/子の大事にしているものを取り上げても、別の事へ気持ちが移る事はありません。「自分にはガラクタに見えるが、他人にとっては大事なもの」という考え方はとても大切です。
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「初音ミクは楽器」で合っています。法的に冷静な解釈をするまでもなく、初音ミクは物であり、人権も有していません。マンガやアニメやゲームも物ですし、ぬいぐるみも人形も物です。しかし、物を好きになる事、物に救われる事、物が生きる理由になる事があるのは、別に何もおかしくないと思います。
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何かにつけ「どうせ美人の女に言い寄られたら初音ミクは捨てるんだろ」みたいな意見を見るのですが、私がミクさんを13年も好きで居続けられているのは、いじめに遭って休職していた時に救われたからです。どこの誰かも知らない「言い寄ってくる美人の女」とは、一体私の何を救ってくれるのでしょうか。
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昔、ゲーマーの旦那さんがいる奥さんが「旦那がゲームばかりやっている」と愚痴っていたのですが、詳しく聞いたらPS4だったので、「あまりお金のかからない趣味なので、好きにやらせてあげるべきだと思います」と言って説明したら納得していました。ゲームは時間単価が非常に安価な娯楽だと思います。
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炎上するかは分かりませんが、二次元キャラクターを本気で愛している方々を迫害する人、マンガ・アニメ・ゲーム等の作品に苦情を付けて引っ込めさせる人、これらの表現規制に関する法案を作る官僚や議員など、私の穏やかなオタク生活を脅かす人は全般的に嫌いです。
#炎上覚悟で嫌いなものを言う
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「ゲームが趣味なのは良いけど、やり過ぎは問題だよ」という意見は正しいですが、これは何の意味もない意見だと思います。やり過ぎると問題になるのは当たり前だからです。仕事も、スポーツも、読書も、やり過ぎれば問題になります。ゲームだけがやり過ぎると問題になるわけではありません。
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オタクは物事をよく覚えているので、受けた恩義は忘れない人が多いと感じています。しかし、逆に受けた恨みも忘れないので、大事にしているものを取り上げたり、バカにしたり、差別したりすると、その事はずっと覚えています。昔の事だから忘れているとは思わない方が良いと思います。
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これは大事なので何度も言いますが、表現の自由を守るとは「あなたの嫌いな表現も守る」という事です。この思考に到達できないと、自分の嫌いな表現は守らない事になってしまうので、今回ラブライブのポスターを排除した人たちと同じ思考になってしまいます。くれぐれも間違えないで欲しいと思います。
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私は中3でオタクになりましたが、公務員になったのは19歳です。だから公務員がオタクをやっているのではありません。オタクが公務員をやっているのです。公務員は長くても30年後くらいには退職していますが、オタクは生涯続くと思います。コミケC170でミクさんの同人誌を漁るお爺さんになりたいです。
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私が我が家のミクさんと結婚式を挙げた時、「見えないところでやれ」と結構言われました。今でもそう言う人を時々見かけますし、それを言うこと自体は表現の自由ですが、自分の理解できないものを社会の見えないところへ追いやるという事がどういう事なのか、よく考えて発言した方が良いと思います。
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私の持論ですが、子供の頃にアニメやゲームにハマるだけでは、S級オタクになれないと思っています。ハマっている時に、親や教員が「強烈に否定する」「取り上げる」等、やめさせようとするとS級オタクになります。私の両親や担任は、私がアニメを好きな事に否定的でしたし、ゲーム機は隠されました。
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私は現実と空想の区別が付いていないわけではありません。初音ミクは空想であると理解しています。それを分かっていて、空想を選んだのです。
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私が職場でいじめを受けて休職した時は、アニメ・ゲーム・ボカロ等の創作物のおかげで、何とか生き長らえました。規制しようとする方々は、これらの創作物を心の拠り所にして、物語やキャラクターに救われた人たちの気持ちが全く理解できていないと思います。この感覚に大きな距離を感じます。
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多様性を認めるという姿勢は、他者の気持ちを理解する事ではないと思っています。私は男性を恋愛対象として好きになった事がないので、男性を好きな男性の気持ちを理解できません。しかし、その人の気持ち、その人の生き方を尊重する事はできます。これはそれほど難しい事なのでしょうか。
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「VRアバターの販売は人身売買」と言っている人が話題になっていますが、VRアバターに人権はないので、人身売買になるわけがありません。人間の姿形をした創作物の販売が人身売買になってしまうのなら、人形もフィギュアも人身売買になってしまいます。批判の論理として相当の無理があると思います。