室月淳Jun Murotsuki(@junmurot)さんの人気ツイート(新しい順)

ワクチン接種率で日本が出おくれた当時は政府批判がかまびすしかったものの,最終的にはアメリカより10%以上高くなり,コロナ感染拡大が劇的に低下しました.自公政権への信任が増えたのはその一点につきます.反対に立憲民主のいういわゆる「ゼロコロナ」のリアリティは完全に崩壊したということです
ラテント癌とは死後の解剖ではじめてみつかるがんを指し,進行がおそく生前はそれとわからずにふつうに生活されています.前立腺がんや甲状腺がんが有名で,解剖で前者は20%,後者は37%にみつかるとされています.PSA検査や超音波検診によってそういったがんを積極的にみつけると過剰診断になります.
「過剰診断」という概念が一般のひとにはわかりづらいようです。過剰診断とは誤診ではなく、もともと一生あなたを悩ませることのなかった病気を「正しく」見つけだすことです。つまり見つけなくてもいいものを見つけてしまうことを意味します。本当はしなくてもいい検査をすることによりそれは生じます
仙台もコロナワクチンの大規模接種は10月中で終了と決まりました.あとは個別接種のみで,自分でクリニック等をさがしての予約となります.ワクチン接種を迷っているかたは急いだほうがいいと思います.
完全に自爆しているような気が.........(苦笑)
HPVワクチンの積極的勧奨再開のニュース,ほんとうにうれしく思います.当時の反ワクチンの活動家が,ほぼそのままコロナワクチン反対に流れていますので,そういった意味でも時宜にかなった検討部会の結論といえます.それにしても長い8年でした. asahi.com/articles/ASPB1…
メディアのみなさんに問いたい.10年たって被爆による健康被害はなかったことが,国内の専門家も国際機関もほぼ一致した結論となっています.いま報道すべきことは,些細なことをなんとかさがしだしては地元の不安が消えないよう煽ることか? それとも住民と「安堵を共に喜び孤独な闘いを労う」ことか? twitter.com/junmurot/statu…
服部美咲「復興する福島の科学と倫理」-「私は彼女の涙の理由をずっと考えてきた.....多くの住民が不安との闘いを強いられた.国内外の専門家によって「あなたの子供は大丈夫です」と力強く支えられた安堵を共に喜び,孤独な闘いを労う.それこそが今.....福島県の住民に必要な支援ではないだろうか」
「友達の友達がワクチンうって死んだ」というツイートがやたらまわってくると思っていたら、なるほど、そういうことだったんですね。
「安全よりも安心を」はいくつかの面で危険です。ひとつは、安全は科学的なリスク評価によりコストベネフィットが計算できますが、安心を得るための費用は上限がないことです。もうひとつは、不必要な不安を与えて安心感を損ねないようにと、政府や企業が真実をかくすようになるおそれがあることです。
3.11の原発事故以来,「安全」だけでは不十分であり「安心感によりそえ」の方向で国民の感情論のタガがはずれてしまいました.そうなると科学的知見にもとづく対策は否定され,処理水の排出はダメ,甲状腺調査は継続,ワクチンも副作用の可能性があればダメ,安全よりも安心をということになっています
「マスコミの使命は権力と戦うこと」という思いこみが報道を誤たせています。とにかく主張が権力の逆方向に振れるため、ワクチン忌避や検査の無制限な拡大、イベルメクチン推奨など医学的にはおかしい内容ばかりです。パンデミックのときこそイデオロギーではなく科学的なリテラシーを重視すべきです。
お産による死亡はいまでも出血によることが多いのですが,それを産科危機的出血といいます.このたびフィブリノゲン製剤の適応が拡大され使えるようになりました.大出血のため命の危機にさらされる産婦さんと,それに対処するわれわれ産科医にとってグッドニュースであることはいうまでもありません.
気を悪くせずに聞いていただきたいのですが、福島原発はそもそも「東京」電力であり、首都圏の消費生活をささえる莫大な電力を供給するためのものでした。原発事故により東北の人間がみな苦しんでいるときに、間欠的な停電くらいに大騒ぎして文句をいう「都民」にわれわれは心底からあきれていました。 twitter.com/Aikawa_gimei/s…
村中璃子「新型コロナから見えた日本の弱点」より。1892年のハンブルクでのコレラ流行時、当時コレラ菌を発見したコッホ自らが感染対策の指揮をとったが、ブルジョワジーの市議会は上下水道整備の予算をしぶり、検疫や消毒の徹底により貿易が滞ることをおそれ、いっさいの公衆衛生施策を拒否しました。
コロナが治癒して退院したひとに、学校や職場は「陰性証明書」を求めてはいけません。PCR陰性となるまで復帰を認めないのは、症状がなく感染性もないひとを無意味に排除することになります。この問題は、毎年のインフルエンザで陰性証明書を毅然として拒否してこなかった医師側にも責任はありますが。
まさしくそのとおりです.ネオリベは,こういう非常時にいつものように自己責任と主張すれば,総スカンをくらいそうなのをよく知っているので,責任を転嫁でき社会の非難の対象となりそうな集団をさがします.それが今回は医者というわけですね. twitter.com/ryuoh777/statu…
新自由主義は経済的に効率がよく,健康をすべて自己責任とすれば社会の負担はぐっと減ります.しかし非常時には対応不可能となり,彼らの主張はどうしてもヒステリックになりがちです.戦時を連想させます.社会的公共財として整備された医療は一見むだにみえても,こういったときに多くの命を救います
竹中,橋下氏らの思想はあきらかにフリードマンの影響をうけており,それは新自由主義としてありえる考えかたです.しかし同時に彼らはそれを実現するためポピュリズムを利用し,小さな行政をめざすため公務員の特権を攻撃し,医療も患者の自己責任でとしたいために医者の裁量そのものを非難しています
医療者に命令したり罰したりして強制的に従わせようとする意見は,竹中氏や橋下氏などのネオリベ系論者にみられます.しかし医療の無駄を省く名目で通常のキャパシティを削ったのも彼らです.災害やパンデミックに備えた健康危機管理はふだんからある程度の余裕をもった医療資源の投資が必要なはずです twitter.com/HeizoTakenaka/…
原発事故後にいちはやく分娩を再開した地元の産科医院では,人手もなく食材も手にはいりづらかったため,お産で入院された産婦さんの給食のために,院長自らがホカ弁を買ってきてそれを食器に盛りつけていたという泣き笑いの逸話があります.地方での分娩取り扱いはそういった志からなりたっています.
コロナによって生じた間質性肺炎は、組織的には治癒改善するということはあまりなく、基本的には一生そのままです。仮に在宅酸素が必要となれば身体障害者3級に認定されます。医療者からみれば、ワクチンをうたないという選択肢はありえません。
とにかく妊婦さんはワクチンを受けてください。接種ずみであれば、里帰り分娩をひきうけてくれるところもあるでしょう。自分ができることをしなければ、希望どおりの場所でのお産することは、なかなかむずかしい状況になりつつあります。
どうしてもというならば、予約の断りの電話がくる前に、明日にでもすぐ里帰りしたほうがいいでしょう。ワクチン接種など自分でできることはすべてしてください。地方の周産期センターは県立のことが多く、NICUや心臓手術枠は地元の住民税で維持される貴重な宝です。その点を心していただければ幸いです
HPVワクチンのネガティブキャンペーンをはったひとや,福島の妊産婦さんに奇形が多発すると煽ったひとは,真実があきらかになるだろう10年後にはどうせみなが忘れているとたかをくくっていたのでしょう.しかし忸怩たる思いを抱いてきたわれわれは,それを否定するためだけに10年間調査してきたのです.